薪割り機をフォークリフトで安全に移動するアタッチメント

薪割り機ですが、意外と大きく重たいので、定置式ならいいんですが、出し入れが面倒なんですよね。

アメリカ製の薪割り機は、基本的に、2″ のヒッチボールで連結して、牽引する前提でデザインされています。
ですが、日本国内では、合法的に牽引することは難しく、また、可能であっても、そのためにナンバーを取って、税金を払うんですか、ということになるわけです。

敷地内の移動に限定すれば、軽トラのアオリに引っ掛けるタイプの牽引具が売られていますが、あれをいちいち取り付けるのもかったるいし、何か楽で安全な方法はないものかと常々思っているわけです。

特に最近、より大きくて重たい VH1724GC を扱っているので、お客さんに対してのアフターの意味でも、より安全・快適に、薪割り機を使っていただけるように常にソリューションを提案・提供できればと思っています。

以前、ドリー を導入し、これはこれで十分画期的に楽になるのですが、やはり凸凹だったり、坂だったりするところをそれなりの距離を引っ張るとしんどいのです。

ある程度の量の薪を扱う場合、フォークリフトを導入している人は多いですし、薪は趣味でも、フォークリフトは仕事(商売)柄持っているよ、という人は少なくありません。

無論、薪割り機をフォークリフトで持ち上げて運ぶ、というのもできなくはないですし、欧州製のものは、爪をさせるように設計されているものもありますが、米国製のものはそうなっていませんので、固定ができないため、ガタガタと振動して、意外と安定しないのであまり良い方法ではないと思うわけです。

牽引することもできなくはない(ヒッチの形状が異なるので、ダイレクトには無理)と思いますが、これもあまりよろしくない様子。

というわけで、解決はこうです。

メリットは見て分かる通り、高さを合わせるのが簡単ですし、リフトで持ち上げることでジャッキスタンドの操作が不要になる点です。ヒッチボールの位置合わせも、前を向いてやるわけですし、丸見えですからね、これ以上ないほど簡単です。
また、爪の先ですから、真横を向いても、薪割り機とリフトの車体が干渉することはないでしょう。

動画のものはかなり重いトレーラーに使っているので相当しっかりとした作りですが、薪割り機ですから、そこまでは必要ないので、TITAN attachments のもの(うちのボブキャットの Pallet fork attachment のメーカーです)を買ってみました。

もっと安いものもあったんですが、ウッドバッグの吊り作業にも使いたいので、牽引だけではなく、鉛直荷重にも耐えられそうなもので、かつ、2″ のレシーバーになっているものをチョイスしました。

レシーバーですから、そこから先は色々と細工ができるわけです。

ちなみに、$34 ですから、かなり微妙な値段ではあります。

しばらく使ってみて、良さそうなら、販売していきたいと思います。

ただ、普通の人は、レシーバーである必要はないので、ヒッチボール付きの一体型のほうが、吊り作業をしないのなら、安上がりでいいかもしれません。

道板キット — 需要はあるんだろうけど微妙な値段

Amazon.com で見かけたんですが、まあ、見たままの商品です。
2×8 を使って簡単に道板が作れますよ、っていうもの。
薪割り機あたりを軽トラで運ぶ際には、必需品といっていい道板が安く作れる(かも知れない)アイテムです。

一般的な話ですが、道板は荷台の高さの 3 倍くらい必要、とされています。
軽トラの場合、だいたい 650mm 前後ですから、単純計算なら 2,000mm くらいあると良い、ということになります。
つまり、荷台の長手方向の内寸いっぱいいっぱい、ということになるわけですね。

上述のキットを使う場合、上下にベロがつくので 6′, 大体 1,800mm 程度の長さで売られているものを 2 本買ってくれば、道板が作れることになります。

問題は値段です。

アルミ製の完成品ですが、ヤフオクでは 1 万円弱、8,000 円くらいで売られていて、送料が 3,000 円程度なので、2 本で 1 万円強、ということになります。

それに対して、キットが $24 ですから米国内で約 3,000 円です。
日本に持ってきたら 5,000 円くらいになります。
国内の送料を入れると半額くらいかかってしまうんですよね。
それに組み立ての手間と 2×8 の材料費は別途掛かるわけですし、木のままだと滑ったり、腐ったりするという問題もある割に劇的に安くはなりません。

1 万円程度のアルミ製の完成品は、折りたたみ式になっているものもありますから、コンパクトに仕舞えます。

木製の場合、どの程度の強度があるのか、という問題ですが、【WOODPRO杉足場板専門店】 Q&A に、Q6 杉足場板はどのくらいの荷重に耐えられるのでしょうか? という質問と回答がありますが、足場板(幅 200mm, 厚み 35mm)の場合、スパン 1,800mm の中央集中荷重で 95kg/本 ということになっています。
セットの場合、190kg/組 まではいける、ということになりますね。

中型くらいの薪割り機を載せる場合、木製の場合、2 本の道板に 3×6 判のコンパネをボルト等で接合すれば、かなり広い面が使えるようになるので、三輪車状態のものでも安全に積み下ろしできる、というメリットがあるかなと思います。
アルミ製のものだと、3 本くらい必要になるので、コスト面でかなり有利です。
すべり止めなども自走するわけではないので、特に不要ですし。

中央に突っ張り棒的なサポート機能を追加すれば、スパンは 900mm になりますから、この場合 191kg/本、となりますので軽トラの積載物であれば、過積載しないなら問題なく乗せることができるわけです。

中にはそういう幅広のものを作れるキットもあるんですが、お値段もなかなかしちゃってますので、こういうキットを使うなら、工夫をして安く上げないと旨味がなくなるかな、というのが個人的な思いです。

あとは、材質がアルミで、かつ、荷台側だけでなくて、地面側もセットになっているため値段がそこそこしてしまっているわけですが、スチールの製品もあって、安価なんです。
ただ、送料が別途で、アルミのものよりもかえって高くつくので、国内で杉足場板の規格に合わせて生産したほうがいいんじゃないかと思ったりもします。

というわけで、この手の道板キット、お店の新規取扱商品に加えるかどうか、悩むところです。

ブレイブの縦横変形型薪割り機の組み立てをしました

今日は、はるばる福井からブレイブを買ってくださったお客さんが組み立てと引き取りに見えられました。

肝心の、写真ですが、手がベトベトだったので、撮ってません。
というわけで、テキストだけ。

朝 9 時過ぎに待ち合わせて、作業場所の太陽電池小屋には 10 時頃について作業スタートです。

流石にブレイブ社はうまく考えてあり、きちんと木箱にネジでフレームやエンジンなどが固定されていました。
これなら、外洋でコンテナが波に揺られても、中で荷物が大きく動いて壊れてしまう、というようなことは起こりません。
非常に梱包状態が良いです。

今回気づいたこととして、ボルト類などがミリネジ(metric)だったということで、これは日本では普通に変える工具がメイン、というのは楽で良いかなと思います。

このモデル、Brave 24t 縦横兼用 薪割り機 VH1724GC については、はじめての組み立てということもあり、段取りが悪く、結局 15 時前までかかったので、5 時くらい要したことになります。

ただ、往復タイプ(PCLS2013GC) と比べると、組み立てはこちらのほうが工数は少なくなっています。

一番の問題点は、このモデルに使われているサクションホースやリターンホースがとても硬いため、接続が大変だった部分です。

特に、リターンホースは、リターンフィルタに接続するのですが、そこのテーパーネジの締め付けが甘く、リークしたため、ホースバンドの入れ忘れと合わせて、都合 3 回も着脱をして、かなりの時間をロスしました。

それと、インパクトドライバを忘れたのも、時間が伸びた一因です。

まあ、なんだかんだで試運転も無事に済ませて、すっかり安心したら、どっと疲れが出ていまいました。

ブレイブ社の薪割り機は、目立つエンジンがホンダだという部分はもちろんなのですが、非常に細かい部分、例えばカップリングが Love Joy だったり、バルブが Brand Hydraulics だったり、そういう部分まできちんとしているので、こちらとしても安心して送り出すことができます。
さすがに油圧継ぎ手やタイヤなんかは、Chinese ですけどね。

薪割り機は引き取りに来られた場合、このように一緒に組み立てて、その際に薪割り機の構造や部品について細かく説明をしています。
また、送料がかからない分、作動油などはサービスとなります。

現在 2 台在庫がありますので、薪割り機を検討されている方は、是非、ブレイブ社の最新モデルについて、お問い合わせいただければと思います。

薪割り機の組み立ての準備をしました

神戸港に引き取りに行った荷物は、一部、積みっぱなしだったので、荷下ろしをして、組み立ての準備をしました。
倉庫内は狭いので、ハンドパレットトラック で整理できるように、スキッドに乗せておきます。

ちなみに、4 箱 x 3 段のダンボールは ボブキャットのリム です。
なぜか、不思議と売れるのと、自分でもよく曲げてしまうので、予備が必要なので 3 セットも輸入してみました。
国内で買うと、鉄チンのくせに 1 本 5 万もするみたいなんですよ。
北海道方面の畜産関係の方が買ってくださることが多いです。

工具類がひとまとめになっていないので、これもちゃんと道具箱に片付けて、点検しておこうと思いますし、作動油やエンジンオイルも持っていかないといけませんが。

そういえば、こういう作業のためにと買った、天井クレーンの取り付けがまだです。。。
というか、電気屋さんから一向に連絡がなくて、すっかり忘れてました。
年内は無理そう。。。

ブレイブの薪割りですが、見たとおりの荷姿で、非常にコンパクトに纏められているので、輸入の際の経費が大きく節約できます。

組み立ては、お客さんが 25 日の月曜日の午前中をめどに引き取りに来られる、ということなので、一緒に組み立てを行います。
一緒に組み立てれば、どのパーツがどのような役目のものか、ということなどを都度説明しながら作業ができますから、万一の時に、対処方法などのやり取りもスムーズにできるかと思うわけです。

薪割り機に興味がある方は、見学に来ていただければ、その時、説明をいたします。
詳しいことは、お問い合わせ ください。

よく考えられているフォークリフトアタッチメント薪割り機

まあ、見ての通りです。
太い玉、専用。

うちはユンボメインなのでコーンスプリッタですが、リフトメインなら、そして、人力で玉切りをしているのならこの方法は良いアプローチではないかと思いました。

facebook にも書いたのですが、薪屋はとても難しい商売で、業態の本質は、運送業であり、装置産業だと思っています。
ですから、基本的に、大量に輸送する部分を自前で行い、機械設備を充実させて薪割り時の人件費を圧縮する、それが定石であると思っているのですが、その反面、極めて小資本、極論すれば、軽トラ、チェンソー、斧、後はスマホと薪をおいておく空き地があれば、商売ができるし、薪をつくりすぎて余っているような個人がちょっと売ります的な参入があり、街中華と同じく、FL コストを一切考慮しないうえ、原木を拾ってきて売ったりする人もいるので、ネット上の、特にヤフオクでの価格はあってないようなものなんですね。

なので、そういうゲリラ的な売り手とも戦っていく必要があるので、機械に投資した場合、とにかく一定の稼働率を確保すること、遊ばせないで仕事をさせることがとても重要になると思うのです。

個人であれば、2 台も 3 台も構えられないから、縦横兼用型なら、太い玉も転がして縦で割る、ってことになるんでしょうけど、仕事でそれはないと思うわけです。

結局のところ、薪は最終的には片手で軽く持てるサイズ、いわゆる牛乳パック大くらいに作っていくわけですから、殆どが中割りにする作業になるのです。

だから、そのサイズが最も効率良く行える薪割り機、例えば、ブレイブの往復タイプのようなものが望ましいと思うのです。

あくまでも個人的な主観ですが。

ただ、これ 1 台で済まそうとすると、糞重い玉を乗せないといけないのが嫌、ということになるんですよね。

無論リフトでやればいい、ということになるけど、リフトに乗り降りするのが嫌になるんです。
というよりも、乗り降りすること自体が、問題。
時間のロスです。

この薪割り機の場合、フォークリフトの油圧を使っていますが、外部油圧取り出しがない場合、別のエンジンを使って、それでやってもいんじゃないかと思います。
ソレノイドバルブを使って、リモコンで操作すればいいし。

また、こいつは、片押しですが、往復タイプと同じで真ん中のウエッジが動くように作っておけば、噛み込んでも反対側に別の玉を噛まして薪割りすれば、噛み込んだものもついでに外れますしね。

まあ、特に目新しいものでなくて、北米では Bobcat 用のアタッチメントとして、安いものだと $1000 程度で売っれているものですから、今まで国内の薪屋さんが使ってない事自体が不思議だったんですけどね。

bobcat log splitter attachment と検索すれば、ぞろぞろヒットします。

多くのアタッチメントは、Universal Mount という、汎用のマントプレートになっているので、それをリフトで掬えるように製作すれば楽でいいと思います。

価格的にも、運賃入れても、$2,000 のものなら、せいぜい $3,000 程度で収まるでしょうし。

こういう、仕事の問題を解決するやり方を色々考えるのは楽しいですね。

【林業機械展】業務用・往復タイプ薪割り機

林業機械展に行ってきたわけですが、備忘録も兼ねてみてきたものを書き留めておきたいと思います。

まず、業務用・往復タイプの薪割り機です。

高知の 西川建設 さんというところが出展していました。

価格が 150 万ということで、もうちょっとするかと思いましたが、意外と安かったです。

尤も、7t ということですから、北米だと $1,500 で売られているブレイブの往復タイプの薪割り機が、20t でストロークが 60cm ですが、それが倍の 120cm ストロークになると、8 倍近い値段になるということですから、受け入れられるのかはかなり微妙なところでしょう。

だって、半分に玉切りして乗せれば、ブレイブのほうが 20t ですから能力が高いということになりますから。
ブレイブの表記の 20t は US 表示なので、かなり鯖を読んでいますが、まあ、15t 程度に思っておけば間違いないので、それでも倍の強さはあります。

値段はさておき、長いまま割りたい、という向きには良いのではと思います。

三相仕様、オイルクーラも搭載しており、連続運転ができるようになっていたり、バルブも nachi だったりと、値段が値段だけにその辺りは押さえているようです。

1m、φ500mm だと、100kg をゆうに超えて 200kg 近く生だとあるんじゃないかと思うのですが、丸太を薪割り台にセットする仕組みはありませんでした。
ちょっと片手落ちに感じました。

薪割り機の出展は、他にはホンダウォークさんが出展していて、通路にまではみ出して展示するほど、賑わっていましたが、個人的に走っていることだけなので、興味がなかったので、写真等は撮っていません。

薪関連は、ほとんど何も展示がなかったです。

で、ぜんぜん違うところで興味があったのは 新庄自動車 さんのブースです。

佐藤社長さんにお会いして話を聞けたんですが、電話で問い合わせたことをきっちり覚えていてくださっていて、すごく頭のいい、記憶のいい人だと感心しました。

新庄自動車さんは、スロベニアの LIV 社のクレーンを輸入して架装しているんですけど、ブースに行くと、TAJFUN LIV ってのぼりが立ってるんですね。

クレーンとかの話はキリがないので、一旦置いておくとして、問題は TAJFUN の方です。

聞くと LIV 社と合併した、ということで、TAJFUN は、林業用の機械、薪製造機(プロセッサ)なども生産しているので、そういうものも、新庄自動車さんを経由して入ってくる可能性があるのではないか、と思いました。

キネティック型の愛称はドドンパというらしい — 電動はドドンパがいいのではと思う件

宗教的な話です。

薪割り機ですが、手動式の豪腕君を使っている人もいるわけです。
まあ、ハムスターのように同じところをお金を払って走り続ける「ジム」というところもあるわけで、まあ、健康法というか、そういう副次的な目的があるのかもしれませんし、たしかに、キンクラで割れない、でもストーブに入らない、夜中にちょっと割りたい、みたいなときには便利かもしれません。
そのために買うか、というとかなり微妙ですけどね、これ。

で、豪腕君じゃあ大変だ、という場合、動力付きへのアップグレードを考えるわけですが、そうすると、必然的にエンジンか、電動か、ということになるわけです。

あくまでも重松の信心の範疇ですが、電動の薪割り機は使い物にならない、という考えだったんです。

理由は単純で、100V で 15A の場合、当たり前ですが、1.5kW 以上の仕事はできません。
エンジンですと、ホンダの GC 160, 160cc クラスで 3.4kW なので、倍以上の仕事量になるわけです。

油圧を使った薪割り機の場合、エネルギーを溜めておくことは基本的にできません。
そのため、電動薪割り機の場合、薪を割っていない時に、モータは仕事ができるにも関わらず遊んでいるわけです。

例えば、エアコンプレッサのように、圧油を溜めておくことができれば、つまり、エネルギーを溜めておくことができれば、それを一気に使うことで、薪割りの効率がアップできるわけです。
圧油を溜めておくのは、コスト的に見合わない。
というわけで、ドドンパ ですよ、奥さん。
キネティック型と呼ばれているのですが、キネティック = kinetic energy とは、運動エネルギーのことです。
フライホーイールという重たい鉄の輪っかを回して、運動エネルギーを溜め、それをドドンパのように一気に使って薪割るのです。

キネティック型の薪割り機のことは、過去にも書いてはいたのですが。

で、DR (Done Right) のものが $499 に値下がりしているのです。

DR RapidFire Flywheel Log Splitter
K10 Electric Model

向こうの値段で約 6 万。
1,050W なので、9A くらいだと思うので、多分、普通に使えるとは思うのですが、日本で使うと 1 割くらい弱くなると思いますが、10t 表記の薪割り機になるので、油圧式の 7t よりは強いんじゃないかなと思うのです。
法的には、PSE ってマークがないので、コンセントに繋ぐのは NG でしょう。

Shipping 149 lbs = 68kg なので、らくらく家財宅急便 で送れるため、楽ですね。
らくらく家財宅急便 なら、軽トラック等でターミナルまで取りに行く、ということが必要なくなりますから。
Shipping Dimensions 50″ x 14″ x 27″, 三辺で 240cm なので、C ランクになると思います。

容積的に、0.31m3 なので、経験則上、概ね 12,000 円程度の国際運賃でしょう。

$499 と、運賃 12,000 円、それに税金、ここまでで約 8 万。
らくらく家財宅急便は、愛媛から北海道まで送っても 2 万かかりませんので、10 万で多分お釣りが来ます。
無論、普通に混載便で送ることもできますよ。

というわけで、どなたか、人柱として、電動ドドンパ、行ってみませんか?
人柱として、使用感想などをレポートしてくださる場合、代行手数料はいただきません。
ただし、品物の輸送は責任を持ちますが、それ以外のサポートはたとえ初期不良だったり、周波数や電圧の問題でモータが起動しなくても、ナシとなります。
(そういう意味では、東日本の人はやめたほうがいいかも)

あと、明らかに、ドドンパは危ないです。
指を挟んでも、油圧なら、痛いと思ってレバーを離せば止まりますが(まあ、大怪我はするでしょう)、ドドンパは止まりませんので、そのまま指が吹っ飛んでしまうと思うのです。
無論、デッドマン装置になっていますが、ラムの動きがとても速く、節などであらぬ方向に薪が飛ぶこともあるし、その場合、当然、ラムが速い分、対処できる時間が少ないということになるかと思うのです。
まあ、これを言って見は身もふたもないのですが、薪割り自体、斧で割ったって、やっていることは超絶乱暴で危ないので、結局はどの道危ないんですけどね。

薪割り機のオイルタンクのキャップが締まりません!

薪割り機のお客さんから、「薪割り機のオイルタンクのキャップが締まりません!」という、メールをいただきました。

アメリカ製の薪割り機では一般的なことなので、一応、ブログでも説明をしたいと思います。

オイルタンクのキャップのネジですが、NPT という種類のネジになりなります。
NPT はアメリカで一般的な配管などに用いられるテーパーネジです。
NPT ねじについては、過去に記事にしていますので、そちらも参照してください。

話をややこしくする気はさらさらないのですが、日本では、別の管用ねじの規格になっています。

で、管用ネジ自体には、ネジの形状そのもので、平行ネジとテーパーネジとに別れます。

出典 MonotaRO

上図はテーパーネジ(オス・メス)の図なのですが、雄ネジでいえば、根本が太くて、左記が細くなっていますよね?
なので、ネジを締めていくと、ネジ山を幾つか残して、ネジ山自体が嵌合して、それ以上入っていかなくなるわけです。
つまり、最後まで締まりません。
それで正常なのです。

それと、オイルタンクですが、密閉することができません
キャップには、実は空気穴が空いているのです。

どうしてかというと、シリンダを伸ばすと、シリンダを縮めたときよりも、伸びて押し出されたロッドの体積分、タンクから圧油が送られて、タンクに戻ってきていないため、タンクの油面が下がります。
もし、密閉すると、その分、タンク内部の圧力が下がることになります。

なので、ブリーザーキャップと呼ばれる、空気穴のあるキャップを使用しています。

薪割り機を斜めにしたり、激しく揺らしたりすると、キャップから油が漏れてしまいますので、注意が必要です。

もし、埃っぽい空間で作業をするなら、空気穴からホコリを吸い込みますから、空気フィルタの付いたキャップを使用した方がいいかもしれません。

さて、じゃあ、薪割り機を自作したいとか、オイルタンクの容量を増やして、より長時間安定して使えるように改造したい、そういうときにはどうするのでしょうか?

無論、NPT ネジを切ってもいいんですが、普通は、専用のフランジが売っているので、下穴を空けて、それを溶接するのです。

こういうものまで普通に売っているのがアメリカの DIY の奥の深さかなと思います。

薪割り機は自作などするもんじゃない!?

昨日は薪ストーブの配達に出かけたんですが、その時、代行を依頼してくださったお客さんと小一時間立ち話をして、薪割り機の話になりました。

「自作している人も居ますよね?」ということからはじまり薪割り機の自作が話題になったんですが、自分の答えとしては、別に薪割り機を扱っているからそう答えたわけではないのですが、「自作などするもんじゃない」というものです。

その理由を整理して、再度書きたいと思います。

再度、というのは、薪割り機の話は過去書いてきているのですが、ここを見てくださる方がすべての過去記事を読んでいるわけではないと思いますし、このところ、薪割り機のことをろくに書いていないので、少々整理をしておきたいとも思います。

まず、薪割り機には色々タイプがありますが、今回書くのは、「油圧」で動く薪割り機のことです。

油圧で動くタイプの薪割り機は、主に 4 つの部品で構成されています。

  • シリンダ
  • コントロールバルブ
  • 油圧ポンプ
  • エンジン(モーター)

上記、4 つの部品を ブレイブ社の縦横兼用 薪割り機 VH1724GC を例に取ってみていきましょう。

まずはシリンダです。シリンダは高圧の油で伸縮する部品です。

シリンダには、「単動」と呼ばれる押すだけ(あるいは引くだけ)しかできないものと、「複動」と呼ばれる押すことも引くこともできるものとがあります。
殆どの薪割り機は、複動シリンダを使っていますが、中には単動のものもあります。

単動シリンダとは、上図のように、作動油の出入口がシリンダの一方にしかなく、シリンダは圧油で伸ばし、縮める時には自重又はスプリングの力等、外部からの力を必要とするものです。

身近な例では、いわゆる だるまジャッキ(ボトルジャッキ) が単動シリンダの最たるものです。
だるまジャッキは、レバーを操作して高圧の油を送ることにより、重たい自動車等を持ち上げ(=シリンダを伸ばす)ますが、下げるときはその重量で押し下げられるため、圧力のかかっている油をバルブを緩めて徐々に抜くことで下降させます。つまり、下げる(=シリンダを縮める)ために必要になる圧力を外部から得る構造になっていて、それ自身は、伸びることはできても、縮まることができないのです。
単一の動きしかできないので、単動シリンダといいます。

だるまジャッキを使用した手動の薪割り機です。
動画をよく観察すると、バルブを回しているのが確認できると思いますが、その時、ジャッキが縮むのは、バネが仕込んであるためです。
レバーが 2 本ありますが、一つは圧力が低いもののたくさん油が送れるもの(=動きは早いが力が弱い)、もう一つは圧力が高いものの少量の油しか送れない(=動きは遅いが力は強い)ものです。
まずたくさん油が送れるものを操作してウエッジ(くさび)部分に薪割りしたい玉が当たるまで進め、その後、力が必要なタイミングではもう一つのレバーを使用する、というのが使い方になります。

それでは、VH1724GC を見てみましょう。
24 TON と書いてあるチューブ状のものがシリンダですが、複動シリンダです。

リアルな図ですが、各部の名称の説明も兼ねて引用します。

構造ですが、上図のように、シリンダの両側に作動油の出入口があり、コントロールバルブによって圧油の流れる方向を変えて伸縮させることができます。

シリンダを伸ばす時(あるいは縮める時)は、コントロールバルブにより、右(縮めるときは左)の部屋に油を送ります。
シリンダチューブの内径・ピストンの直径のことをボアといいます。
また、伸縮できる量のことをストロークといいます。

注目して欲しいのですが、右の部屋は、送り込まれた油の圧力を受ける面積は、シリンダチューブの内側の面積=ピストンの面積となります。この面積が大きくなると、より大きな力を受けることになりますので、力の強いシリンダ、ということになります。

つまり。。。

面積 x 圧力 = 力(トン数)

という計算が成り立つわけです。
これこそが、油圧機械の根幹をなす理屈=パスカルの原理なので、まずは、シリンダが太い=力が強い、ということを覚えておいてください。

実際のトン数の計算方法などを含めてもう少しディープな話は、薪割機の話 — 油圧シリンダ編 に書いてありますので、より詳しく、という方はチェックしてみてください。

とまあ、ここまでの説明で、シリンダの伸縮には、圧油が必要であり、その方向を制御するための方向制御弁、すなわちコントロールバルブが必要だ、ということがお分かりいただけたと思います。

その圧油を生み出すのが油圧ポンプで、油圧ポンプを駆動するのがエンジンであったり、モータであったりするわけです。

まずは、方向制御弁・コントロールバルブの説明をします。

コントロールバルブですが、写真のような部品で、方向を制御する他のレバーがあり、レバーを倒す向きにより、シリンダが伸縮する構造です。

VH1724GC でも、手でレバーを操作していますが、シリンダに直接マウントされているのが見て取れると思います。

バルブには、圧油がポンプから送り込まれる in port(P)、それとタンクに戻す out port(T)が有り、シリンダを伸縮させるための work ports (A, B)があります。

VH1724GC などの一般的な薪割り機で、エンジンが 160 — 200cc 程度のものの場合、in/out ports は 3/4″ NPT female, work ports は 1/2″ NPT female が標準的な仕様です。

写真の SPEECO(スピーコ)社製バルブもそうですが、ポートマウントと呼ばれる種類のバルブで、シリンダの収縮側のポートにダイレクトに取り付ける構造となっています。(そのため、ブラケット等に固定するためボルト穴などがありません)

まあ、そういう実務的な話はさておき、ここからがキモの話です。

このバルブですが、北米では $50 くらい(6,000 円)で、まあ、米国内送料だの国際送料だの、輸入時の税金だの、なんだかんだでお店では小一万で売っているのですが、値段はさておき、薪割り機用に特別な機能があるのです。

detent(カタカナで書くとデテントでしょうが、発音はディーテンって感じ, auto return ということもあります)というのですが、シリンダを戻す時に、レバーをロックすることができ、シリンダが戻り切ると、自動的に中立に復帰するのです。
この動きを動画で確認してみましょう。
(動画は、往きも帰りも自動のより高機能なオートサイクル バルブを使用しています)

そういう機能の他にも、薪割り機用のバルブには、リリーフバルブも組み込まれています。
3 position, closed center, directional control valve + relier valve にになります。
動画で確認しましょう。

さて、closed center と open center の違いです。
closed center は左記の動画で解説されたとおり、中立位置で全てのポートがブロックされています。
それに対して、open center は、ブロックされていない、よってシリンダに外部から力が加わると、位置を保持できません。
縦横兼用型の場合、縦で使用しているときには、ロッド等の自重が掛かるため、closed center でなければならない、ということが理解できます。動画で確認しましょう。

上の 2 つの動画に出てくるアニメーションの横のシンボル、油圧回路図ですが、以下の動画がわかりやすいと思います。

とまあ、ややこしいことを書いたんですが、つまり、ややこしいんですよ。

その辺に転がっている重機などからもぎ取られたジャンクがどういう仕様なのか、分かる人はわかるんでしょうが、大抵は正確にはわからない。
自作などするもんじゃない、の理由の一つはここにあります。

仕様が明確で、薪割り機用に特化した detect (auto return)機能があるものが 1 万円でお釣りがくるわけです。
じゃあ、パーツを新品で買って組み立てたらいいんじゃないか?

でも、1 万円「も」してしまうんですよ。(米国内なら $50 + 送料、LS-3000 などなら $90 — $110)
自動車のパーツを取ってを修理したことがある人ならわかりますよね。
パーツってのは意外と高いんです。

なので、ジャンク集めや修理が趣味の人なら別ですが、普通の人が自作するくらいなら、まだ、まともに見えるチャイニーズ品を買うほうがマシです。
壊れたところから、まともな部品に置き換えていく、そのほうが一から作るよりもよほど安上がりです。
万一壊れなければ、修理する必要もありませんしね。
大抵壊れると思いますが。。。

続いてポンプです。

VH1724GC では、エンジンから飛び出して、ホースがつながっている、黒い小さな部品がポンプです。

ポンプも実は、薪割り機用に特化した特殊なものがあり、2 ステージポンプといいます。

ちょっと思い出してください。
先程、手動の薪割り機を紹介しましたが、あれにレバーがふたつありましたよね?

あまりに当たり前ですが、空気を押すのに力はほとんどいりませんし、割れてしまったものの繊維が絡まっているので、押し切るようなシーンでは、20 トンだのの力はまったく必要がありません。
そして、力が必要なのは、薪を割る、その瞬間だけです。
でも、このときだけは力が必要なのです。

2 ステージポンプは、いつもは低い圧力でたくさんの油を送り出し、力が必要な瞬間には、圧力を上げることができる、そういう薪割り機というアプリケーションに特化した、とても便利なポンプなのです。

これに対して、重機などのポンプは、圧力・流量ともに一定であるか、流量のみ可変となっています。
要求される特性が全く違うので、重機などのポンプを流用しても、効率的な作業ができないのです。
(これについては、問題を軽減する方法があるのですが、非常にややこしいので、今回は説明しません)

これが自作などするもんじゃない、の理由その 2 です。

ちなみに、薪割り機用の 2 ステージポンプは、米国での価格ですが、安いもので $100 程度、そこそこのもので $150 — $200 程度です。(11 — 13 GPM クラス、エンジンで言うと 6– 8HP クラス)

最後にエンジンです。まあ、これは特に説明は不要だと思いますが。。。

日本国内で流通しているエンジン、特に農機具で使われているものは、減速機が内蔵されていて、一般的に出力が 1,800rpm 程度なのです。

これに対して、油圧ポンプは、大原則として、エンジンにダイレクトにマウントし、3,600rpm で駆動するので、減速なしのエンジンで、かつ、ダイレクトにマウントするためのブラケットがとりつかなければなりません。
米国仕様の場合、各種ブラケットをマウントするための SAE-A, SAE-AA, 4F17 などの規格が存在するのです。
つまり、エンジンと、ポンプとその双方が規格に準じていれば既製品のブラケットでポン付けなのです。

なので、その辺の機械からエンジンをもぎ取り、ブラケットを自作して、素性の分からないポンプを使い、流量固定で、圧力も計ってみたら低かったというようなアホな状態になるくらいなら、きちんとしたものを使ったほうが、よほど安くて安全で確実なのです。

でも、パーツを積み上げるとかなりの額になるんですね。

以下全て米国内の値段ですが…

部品 価格
エンジン GC160 $250
ポンプ $150
バルブ $100
4″ x 24″ シリンダ $150
ホース類 $100
フィッティング類 $100
アクスル $30
タイヤ x 2 $100
合計 $980

といったところです。無論、送料別です。

で、米国産の安い機種 Ariens 22t ですが、これは、送料込みで $1,100 — $1,300 くらいなんですよ。
なので、送料を払うと、完成品のほうが安いわけ。
フレーム等を作る鋼材、薪割り用のウエッジの特殊鋼、シリンダを固定するためのピン、それらは計上してませんから、更に差は広がります。
当然、塗装などのコスト別腹ですしね。

まあ、Airens 22t、米国製でそんなに安いんならお前の店で扱えよ、というツッコミを入れる人が出てきそうなのですがね、扱わないのには理由がありまして。。。
というか、1 台だけ扱いましたが、大赤字になるところだったんですが、このメーカ、梱包がとにかく駄目なので、うちのような規模の小さいところは、混載するために再梱包しなければならず、さらに、半完成品のため、やたらめったらかさばって 1 台でブレイブの薪割り機の 3 台分の運賃がかかるんですよ。
簡単にいえば、運賃が本体の値段ほど掛かる、ということです。

ちょっと脱線しましたが、薪割り機を自作なんてするもんじゃない、というのはそういう理由からです。

というわけで、米国製ブレイブ社の薪割り機は、性能・品質・価格、それらのバランスが優れていると思い、輸入代行を行っています。
どちらも、厳選してチョイスした、とても素晴らしい薪割り機で、自信を持っておすすめしています。
現在、バックオーダーですが、是非ご検討ください。

引き取りと発送

昨日は、申告に時間がかかり、銀行が閉まり納税できなかったため、今日朝一で銀行に行き、その後、ダンボールを捨てにいって、その足で、税関に納付した際の領収証を提出、許可となりました。

それで、引き取りに行ったんですが、日通さんの方でちょっと待たされて、理由は、「手書きで申告した」ということをいってなかったからみたいなんですが、まあとにかく、待っている間に昼になってしまい、12 時 3 分に倉庫にいったら、もぬけの殻だったわけです。
というわけで、1 時間待って、無事に荷物を引き取ってきました

戻ったら、発送の準備です。
倉庫というか、車庫というかが狭いので、トラクターをどかせて、乗用車をどかせて、後は、倉庫番状態です。
少し整理をしたいとは思うんですが、自家用薪をこれから焚けば、少しは広くなると思うのですが。

大きな荷物の発送は、TrueNorth TN20 が 2 台、それにブレイブの往復タイプの 20t です。

雑貨類では、エコファンのバックオーダー分の出荷をしないといけません。

ブレイブですが、売りっぱなしに近いといえば近いのですが、万一何かあったらアメリカから部品を運んでくる運賃は必要ですが、一応、保証はあるので、パーツはもらえるのです。

でも、船便だと 2, 3 ヶ月掛かるので、予備部品を持っておいて、お客さんの薪割り機に不具合が生じたら、手元の部品を貸し出し、ブレイブ社から届いた部品で返してもらう、という対応で、サービス品質を高めようと思ったわけです。

それで、油圧ポンプや、カップリングなどを予め注文したのですが、なんと、別の箱に入れるのではなくて、適当に(梱包もせずに)往復タイプの薪割り機の間にねじ込んできました。開けての検査だったので、気づきましたが。。。

というわけで、発送前に抜き取る必要があったんですが、検査で開封する際にパッキングリストを切ってしまい、めちゃくちゃ見づらいのですが、突き合わせをして、部品を確保しました。

さて、明日も雨みたいですし、台風も来るみたいで、当面、外の仕事はできそうにありません。

F 500 SE の配達にも行きたいんですがどうなることやら。。。