Sawmill and Woodlot Firewood Shoot-Out ってのがなんだかよくわかりませんが、プロセッサの比較テストがあるようです。
で、その結果について、分析や結果の一覧表が抜粋されている PDF を見つけました。アメリカの FARMI のディーラーが WP36 はイケてるのよ、ってことでリンクしていたのですが。
http://processfirewood.com/images/stories/pdfs/Conclusion_70_72.pdf
25 馬力以下のエントリーモデルについて、引用・邦訳すると次のようになります。
製造者 | 型式 | 馬力 | 切断方法 | 処理速度(コード/時) |
---|---|---|---|---|
Farmi | Mastersplit WP36 | 20 | チェンソー | 2.06 |
Hud-Son | Wolverine A-14-22 | 14 | チェンソー | 2.17 |
Japa | 375 TR Basic 8T | 20 | チェンソー | 2.62 |
Japa | 700 TR 5.6T | 20 | 丸鋸 | 1.35 |
Multitek | 1610 EZ | 25 | チェンソー | 1.95 |
Palax | KS35S Booster | 20 | チェンソー | 3.10 |
Wood Beaver Forestry | Wood Beaver 16 | 24 | チェンソー | 1.63 |
間違いやいい加減な部分がある表なんですが、エントリークラスのプロセッサでも 2 コード程度の生産が可能であることがわかりました。
2 コードとは、立米数だと、7.2m3 なので、乾燥後の製品重量に換算すると、毎時 4 トン程度の生産能力ということです。エントリークラスの処理能力に不安があったのですが、薪ビジネスの初期の立ち上げには、十分すぎる能力です。
ドキュメントをまとめると:
生産能力は、馬力と高い正の相関関係がある。
Almost straight down the line, production was a function of horsepower.
処理速度の低下は、プロセッサの能力を超えたり、曲がった原木を処理しようとして詰まる、ということが最大の要因。
The machines that ran into trouble with oversized, crooked logs lost time.
速度は劣るが、小規模な薪生産には、場所を取るログデッキ(これ自体別売り)よりも、単体で利用できるセルフローディングタイプのほうがフィットする。
The self-loading machines had slower times than the ones with log decks, but they fit into many small firewood operations because they don’t need extra log-handling equipment.
というようなことが書いてありました。
まあ、当たり前のことしか書いてないといえばそうなんですが、自分の理解が概ね正しいようで安心ました。