ワイヤリングなどの計算

独立型の太陽光発電システムは、太陽電池(パネル)とチャージコントローラ(チャーコン)、それとバッテリーで構成され、今回は、それに負荷である、ガーデンライトを接続することになるのですが、それぞれの接続には電源ケーブルを用いる必要があるわけで、どういうケーブルを使う必要があるのか、というようなことを計算しておかないといけないわです。

本来は、負荷から逆算してシステムの要件を決定すべきなんでしょうが、そもそも論として、そういう必要なエネルギーを持ってくるという発想自体が、化石燃料の大量消費や原発というようなものを生み出した根源でしょうから、逆に得られる電力の範囲で、今回はガーデンライトを使う、というアプローチで行こうと思います。

まず、使うパネルが決まっているわけで 155W の多結晶シリコン製、今から 10 年ほど前のものです。

太陽電池の発電能力については、低下する、という人もいれば、低下しない、という人もいるのですが、JIS での出力保証というのは公称出力(今回で言えば、155W)の 90% っていうことになっていたかと思いますし、これは保証されている数字で、故障していないなら、90%、だいたい 140W 程度の能力はあるものと仮定します。

愛媛県では、良い条件で設置すると 1 年間に家庭用(連携するタイプ)の場合、パネルの汚れなどを含めて、概ね 1000kWh〜1200kWh くらいの発電が見込めます。厳し目の数字で、1000kWh だとすると、140kWh 年間発電することになり、うちはオール電化ではないので、1kWh 25 円とすると、年間 3500 円分、1 日 10 円程度、ってことになりますね。

一日あたりは、384Wh 使えることになります。

ガーデンライトなので、雨の日が続いて、発電しない日が続いたとして、そういう時による照明がつかなくても、特段問題がないわけですし、バッテリーもあるものを使うので、そちらの容量計算はしても今回は意味がほぼないので割愛します。

未来舎PV-1212D1A には、幾つかの夜間照明モードがあるわけで、384Wh をどう配分するかはあとから考えるとしても、連続負荷電流としては、12A の制限があるわけで、バッテリーが 12V なら、144W MAX ということが決定しますね。まあ、ギリギリまで使うのはあれなので、120W ということにすれば、後は表を見ればいいわけです。

cable-size

http://malibu.brinkmann.net/customer_service/knowledge_base/cables_faq.aspx

16 ゲージなら 75 フィート、14 ゲージなら 100 フィートまで行けることがわかります。16 ga と 14 ga はほとんど値段が変わりませんし、売っているケーブルは普通は 100 フィートなので、素直に 14 ga を選択しました。

IMG_1887後の問題は、太陽電池のコネクタ。

住友のマークがあるんだけど、一般的なコネクタと形状が違います。

枚数がかなりあるので、パネル側のコネクタを作りなおすのは最終手段としたいので、、シャープに問い合わせしたところ、

モジュールコネクタ型番:SORC-02P、SORC-02R(住友製)です。

とのこと。

検索しても、引っかからないですね。
住友に聞いてみるか、電菱のパネルにもこのコネクタを採用したものがあるので、電菱で聞いたほうが早いかもしれません。

ガーデンライト類は、全てアメリカから船便で輸入するんで、忘れた頃につくわけで、それまでにはコネクタは入手するなり、対策は考えておこうと思います。

で、チャージコントローラ のエントリーで書いた懸案というのは、それは、PV-1212D1A にバッテリーの電圧が一定以下になった場合に
、負荷端子に接続したガーデンライトへの出力をカットする機能があるか、ということだったんですが、仕様書にちゃんと書いてあり、できることが判明しました。

というわけで、チャーコンは、PV-1212D1A で決定したいと思います。

将来的には、輸入したほうが安上がりなんだろうけど。