信じるものは救われる?巣食われる? — Firemizer

いやはや、とっても面白いブログを見つけました。

エンフリーというストーブ屋さんで金子さんという方のブログのようです。

辛口ですが、まだ、某ショップなどと伏せているあたりに、重松のように完全のらの言いたい放題とは違って、大人の思いやりを感じずにはいられません。

で、この方、どこかで見たような記憶があるのですが、多分 youtube で手動式薪割り機の宣伝ビデオを見たんだと思います。

正直、いくら商品を紹介するためとはいえ、あんな使えない商品を、あんなに頑張ってしんどい思いをせずともなんて、思いつつ、「怪しい」と思っていたのです。だって、ヤフオクで他人が売っているものの宣伝ですから、苦労しても金子さんは 1 円も儲からないわけです。

で、これまた見事に怪しい商品が紹介されているじゃないですか。しかも、自ら怪しいと言いつつ。

特許を取っているということと、その製品がまともだということは、全くの無関係ではあるわけですが、まあ、特許取得とか、PANTENTED と書いてあると、なんか効きそうな気がしてしまうのは、重松だけでしょうか?

ものはというと、ファイヤーマイザーと言って、何でもこのマットを敷くと、薪が灰が残らないほどに燃え尽きるとか、本当かよ!

能書きはこちら。

でも、ものすご〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜く大事なことに気づきました。

うちの F118CB ってさ、目皿ないよね。w

使えるんだろうか、まあ、敷くだけだから、使えないことはないんでしょうけど。

鰯の頭も信心からともいうし、プラシーボ効果ともいうし、実際のところは、試してみないとわからないと言いつつ、4000 円ほどスるんでしょうか。

角トップのことを調べてたのに、いつの間にか、怪しいアイテムに釘付けです。
ポチしそうでこわい。

角トップってどんなもの? その 1 — 感動したこと

意味不明のタイトルですみません。

皆さんご存知の通り、重松は、ICC 社の Excel(エクセル)煙突の輸入代行をしています。

かわはら薪ストーブ本舗とのコラボ案件で、煙突を納める際に、角トップで納めたいと言われたのですが、しかし、ICC 社は角トップ自体、製造していません。

decorative-cap

代わりに decorative cap という商品があるのですが、写真のようなものです。

I 様の案件 のように、フラッシングの寸法違いなどは、結構クリティカルな問題に発展することもあるのですが、チムニーで納めない場合、屋根仕上げ材ごとにフラッシングが違いますし、屋根勾配ごとにも違ってきます。

この商品も、最終的にはフラッシングで収める必要があります。

現状は、普通にフラッシングで納め、レインキャップで仕上げるような構成を取っています。

輸入代行サービスのご依頼は、大抵予算がシビアなケースが多いわけで、重松的には、どうしてそこんところにそんなコストをかけるのかなー、的な考えがずっとあって、例えば、シングル用のフラッシングだと、$75、これにレインキャップをかぶせれば、デラックスでも $100、コーキングロールは $10 程度だから、材料代は、2 万で済むわけです。

チムニーを造作するとなると、はるかにコストがかかります。チムニーの造作手間はもちろんですが、角トップは国内の部材だと、5 万円で買うのは厳しいレベルです。なんだかんだで 10 万くらいはかかると思うんですね。

そのため、Excel 用の角トップを制作しようということになったわけです。

Hearth & Home で開発することにより、コストを削減することはできると思いますが、やはり作成には数万はかかるので、そこまでコストを掛けることに意味があるのか、ずっと理解できないでいたのです。

この件に関して、川原さんと、色々やりとりをしている中で、提灯とか、信者とか言われそうですが、とても感動したので書かずにはいられません。それくらい感動したことがありました。

実は、Excel は施工性が悪い、ということは、前にもブログに書いたとおりです。

IMG_4901具体的にいえば、ビスで煙突を固定していくので、高所でドライバーを使って作業をしないといけないわけです。

やはり、日本製ではないので、アバウトな部分がありまして、そのビス穴がきちんと開いていないことがあったりするわけです。

無論、そういう部分は、Hearth & Home では、事前に点検して、調整をした上で出荷をしています。

その上で、日本のような高温多湿の状態で、このビス穴等から、内部の断熱材に水が侵入してしまうのではないか、という議論をカナダディーラーと行っていたのです。

重松的には、太陽光発電の工事の場合、ビス穴にブチルゴムを充填して防水するのですが、断熱材内部は高温になることが予想されるので、内部にまでブチルゴムを充填するのはよろしくないと思うし、そもそも断熱材にはビスは聞かないので意味がありません。ワッシャーのようにネジの頭と煙突の間に挟み込む形で防水できるような部材がないか、問合せをしていました。

コーキングの場合、煙突からの熱や、紫外線等で、長期間、性能を安定して発揮することが難しいのではと思うからです。

ICC 社の回答は、ビスそのままで OK ということなので、杞憂かもしれない、と思っていたのですが。。。

写真を見て分かる通り、Excel は接合部分の断熱材がむき出しになっています。

Excel かどうかもわかりませんし、正しく施工されていなかったことが原因かもしれないのですが、川原さんの経験では、ここから水が侵入し不具合が発生した案件がある、ということなのです。

いわれてみれば、そういうリスクが確かに存在します。

しかし、チムニーで囲ってしまい、角トップで納めれば、この問題点は一挙に解決するわけです。
さらに、煙突自体が保温されるので、トップ近傍が更に冷めにくく、結露などによるタール等の付着も軽減されることでしょう。
Excel の不安点である防水問題を解決し、万一の際の安全性が活かせ、結果、低コストの利点を最大限に活かせる構成というわけです。

なんと奥が深いのか、そして、川原さんは、馬鹿の質問に丁寧に答えてくださるので、ようやく、そういうメリットに気づくことができました。

そういう洞察にも感動したのですが、一番感動したのは、本当にいい仕事をしたい、という大本の考え方そのものです。

たしかに、イニシャルコストはかかるのでしょうが、長く安心して使える、安全に使える、そのためには、コストを掛ける部分には掛ける必要がある、ということなのでしょうね。

というわけで、角トップ納めの利点をようやく理解できた重松でした。

でも、自分はフラッシングで納めたので、チムニーがどういうものか、また、角トップは見たこともないものなので、そもそもどういうものなのか、まずはそこから勉強を始める必要がありそうです。

というわけで、その 2 以降、続く予定です。