かねてより調査していたプロセッサですが、WP36 に決定しました。
動画のモデルは、トラクター PTO ですが、エンジンタイプを選択しました。
今月中旬、フィンランドから出荷され、4 月初旬に神戸港に入港予定です。
日本の代理店、有限会社フォレストさんからは、残念ながらというか、思った通りというか、返事が一切ありませんから、フィンランドから個人輸入です。
ユーロが 12 月頃の 150 円くらいから、今は 135 円くらいに落ちているので、比較的に買いやすいです。
薪の製造も、ビジネスである以上、競争があるわけですが、その競争に生き抜くために、原木の仕入れを叩いたりはしたくないし、販売価格も、ユーザとしての立場から始まっているので、購入しやすい価格を実現したいと思っています。
他の薪屋さんと同じことをやっていたら、同じ結果しか生まれてきません。
グリーンリボンさんが PackFix を導入したように、いのり薪さんがウッドバッグを製造しているように、Hearth & Home も、独自の工夫をせねば、後から参入して、生き残っていくことは難しいと考えました。
その一つのアプローチが機械化です。
当初は、生産性を極限まで高めるため、丸のこでカットするタイプのプロセッサ、Balfor SS700 や、POSCH Leibnitz の SpaltFix S280, S360 などを検討しましたが、大型であり、重量もあり、基本的に可搬性が全く考慮されておらず、単体では使えない(基本的に原木フィーダーが必要)という問題もあり、非常に高額、広いスペースも必要であることから、WP36 で生産が追いつかなくなった時点で導入すれば良い、という結論に達しました。
WP36 は、安価ではありませんが、小型軽量です。
過去に記事にしましたが、プロセッサの比較テスト では、約 2 コード/時(7.2m3)の性能となっています。これは、クヌギであれば、乾燥後の重量で 4.4t/時の生産能力であり、葉枯らし乾燥の原木であれば、6.3t/時の処理能力ということになります。
たしかに、SpaltFix S360 の 36m3(φ330mm の原木を 50cm で玉切りし、薪に加工する場合のカタログスペック)に比べると、1/5 にパフォーマンスが落ちてしまうのですが、実際のところ、毎時 6.3t もの原木の入荷が現時点では見込めないため、当面は問題がない、という判断です。
個人的な研究を反映して、いくつかの改造を施したモデルが納品される予定です。一応、商売なので、詳細などは秘密ということにしておきます。
枝薪や木皮などは、SC700 で迅速に製品を作りたいと思います。
当面の課題である、仕入れ、製造、ここまでは大分ハードルを乗り越えました。
後は、乾燥、梱包、販売、販売後の納品、という大きな課題が残っています。
梱包については、薪ネットを導入することにしましたが、乾燥機の導入の問題もあるので、当面は、メッシュパレットと併用し、出荷に関しては、薪ネットとみかんカゴを併用していこうと思います。
高品質で低価格な愛媛の薪を、より多くの方に提供できるように、ボチボチ頑張って行きたいと思います。