薪の選別機

薪を割ったあとのサイズですが、牛乳パックくらいまで、川原さんに教えていただいたのですが、それに基づいて良品のみを選別する方法を考案しています。

最も原始的な方法は、トロンメルスクリーンによる方法で、この方法であれば、最初に細かなスクリーンでふるい、その後、牛乳パックのサイズ、つまり、1 辺が 7cm 角、つまり、最大でも、10cm のサイズということになるわけですが、そういうふるいでふるえば、ボチボチサイズを調整することはできます。

ただ、この方法ですと、当たり前なんですが、最小のサイズが 7cm のものは通過してしまいます。20cm x 5cm のような平べったいものも通過してしまう、という問題があるわけです。

最初のふるいについても、ある程度の網目にしておかないと、製品として販売できる平べったいものまでゴミとしてふるい落としかねません。

よって、ふるいの形状を工夫せねば、歩留まりが極めて悪くなるだけではなく、不良品の混入も防げない、ということになります。

平べったいものを弾く方法はふるい形状により実現できそうなのですが、まあ、企業秘密ということで、秘匿させてもらうとしても、曲りの検出方法が思いつかずにいました。

原木の供給方式として、step feeder を研究していたのですが、その時、面白い動画を見つけ、ひらめきました。

これは、ネジのフィーダーなのですが、原理はもうわかりますね。

このフィーダーと同じようなものを使うわけですが、リフトアップする部位の幅を例えば 5cm にすると、薪の形状にもよりますが、いびつな形のものは、重心が不安定になるのでリフトアップの際に転げ落ちて、持ち上げられることはありません。

同様に、太いものも、重心が 5cm のリフトアップする台座よりも外になりますから、持ち上げられることはないわけです。

よって、重心が 5cm よりも内側に来るものだけを向きを選別することができると思われます。

この方法の欠点は、サイズ不足の物を選別できないこと、そして、オーバーサイズや、形状的に問題がある不良品を排出する機能がないことです。

このフィーダーを使うことで、トロンメルでほぼ良品のみ(いびつな形を検出できなかったもののみを含む)から重心により形状不良の薪を弾いて、向きを揃えてフィードできるわけで、向きを揃えることで、長さによる分別機能を組み込むことができます。

今回導入する自動製造機は、その機構上、定寸で生産をしますが、原木の最後の部位の半端、節などを短く切り捨てて生じる不良部位は、寸足らずでも、良品と判定されてしまうため、必要な長さがあるかを自動選別せねばなりません。

他には、虫喰いや腐っている部位などの判定があるんですが、最終工程のパッキングについては、自動化が困難と思われるので、この時点で人力で弾くしかないかなと思っています。