天才デザイナー佐藤可士和と持ち上げてあって、セブンイレブンのコーヒーベンダーの画像が載ってるんで、あの糞デザインが天才の仕事ということで、ヨイショしている提灯記事かと思ったら、ケチョンケチョンにぶった切っている記事で、面白かったので、メモっておきます。
天才デザイナー佐藤可士和さんのデザインの失敗から学ぶベネフィット(お客様にとっての価値)の重要性
まあ、この記事のいうところのベネフィットという視点に立てば、俺的に言えば、ベネフィットって単語を使った時点で NG だと思うんだけどなぁ。
この記事にあることというのは、少し前に自分が気づいたこととも似ているわけで、上から目線とお叱りを受けそうなんだけど、結論としては、世の中の大部分の人というのは非常に頭が悪くて、面倒くさがりだってこと。
件のコーヒーベンダーにしたって、ICE COFFEE とか、HOT COFFEE と書いてあるし、サイズも REGULAR と LARGE と書いてあるわけだから、義務教育を真っ当に終了していれば、全て読める単語で書いてあるわけで、そういう意味では、何の問題もないと思われるわけだけど、現実はそうじゃなかったから、店頭でテプラなどで平易な表現に置き換える必要があったわけで。
この WordPress の記事などを閲覧する場合に、どういう検索ワードが使用されたのか、あるいは、どこからのリンクで飛んできたのか、というような内容が記録されるようになっているんだけど、そういう部分をチェックしていくと、ある程度わかってきたことがあるんだけど、それは、
有名な例をあげると、
「ドリルを買いに来た人が欲しいのはドリルではなく穴である」
つまり、説明としてドリルの回転数などを説明してもお客様にはあまり届かないということです。
商品についてのベネフィットが届かない(理解されない)とお客様は購入してくれません。
説明するなら、こんな大きさの、特にこのような用途に使う穴があけられます。
というふうに言うことで初めて伝えることができ、購入するかしないかまでたどり着くのです。
知らないものは買わない。の一歩先にお客様を導く、それがベネフィットなのです。
ということで、雑貨屋 Hearth & Home 暖炉家 の主力商品の一つ、FISARS(フィスカース)の薪割り斧の場合、フェスカースとか名前自体が間違えていたりするってのもあるんだけど、「よく割れる斧」という検索語なんかがあって、とどのつまり、上の例的に言えば、「斧を買いに来た人が欲しいのは斧ではなくて薪である」ってことなんだなぁと。
ドリルを買いに来た時点で、ある程度、商品に対して知識はあるもの、と思いたいところだけど、実際には、最初に書いた通り、サルでも分かるとか、ネコでもできるとか、そういうレベルの商品説明をしていかないと、お客様の要望には応えることができない、と考える必要があると気づきました。
だから、薪が作れれば、それは斧でない、何か別のものであってもいいわけで、実際のところ、楔だの薪割り機だのいろんな薪割り道具があるわけで、斧との違いについて、もうちょっとまじめに説明をしないといけないのかなと思ったわけです。
まあ、今みたいに基本的に外国語の語彙を翻訳もしなければ、カタカナ表記にもしない、というのは一種の職業病みたいなもので、完全に染み付いてしまっているんで、すぐには治らないとは思うんですが、ウインダーインゼリーの売り上げ 10% ダウン、というのを見るにつけ、デザインやマーケティングの重要性、というものを再認識したわけです。
そういえば、仁科って先生が大学にいて、講義を受けたんだけど、もうちょっとまじめに受けておけば、多少は売り上げがよろしくなったのではないかと、後悔しております。