アッグ的薪割り機 — cone splitter

もういくつ寝ると、ってやつですが、そろそろ薪製造機 WP36 が入港する頃合いです。
まだ、何の連絡もないんですが。。。

で、WP36 ですが、型式のとおり、36cm までの原木を処理できることになっているわけで、それより太いものも、オプションを付けることで、とりあえず、薪割りだけはできるようになるにはなるんですが、玉切りは別にやらなきゃなんで、ほとんどご利益がない感じです。

現状、太さを指定して原木を調達してできているので問題ないといえばそうなんですが、一つ前のエントリーに 書いた とおり、あまり贅沢を言ってられる状態でもないし、太い部分を山に捨てておくことの是非もまああるわけです。

かと言って、じゃあ、45cm まで処理できます、というモデルにすると、薪製造機の値段は跳ね上がるんですが、それで処理能力が上がるのかというと、そうは問屋が卸さないわで、コーン・スプリッター(cone splitter)で、下処理してしまえばいいんじゃないの、と思うわけです。

完全に個人的備忘録ですが、同業の方も、たまには見てくださっているようで、まだ始めてもないズブの素人の調べたことが役に立つのかどうかは知りませんが、ただでさえ儲からない薪屋という商売ですから、機械屋さんばかり儲けさせてもしかたがないので、情報はシェアしたほうがいいんじゃないかと思うわけです。

渡る世間はギブアンドテイクっていうでしょう?

そう、テイクアンドギブじゃないのよ。

先にギブ。

今のところ、LASCO 社のものに惹かれてはいるんですが、それには理由があって、stump grinder のオプションがあるから。

神社の境内など、伐採した後の切り株が美観を損ねますし、なかなか枯れないものは、根が舗石などを持ち上げたりして、事故の原因にもなるので、対策が必要なのです。

問題は値段でしょうかね。

cone_splitter後は、machinery.sales.eu っていう ebay.co.uk なんかに広告出している業者さん。

赤いのと、青いのを売ってて、赤いののほうが力があるので勧める、ってことなんですが、青いのの場合、だいたい 20 万ほどなんですよね。

運賃が問題だけど、バックホーに取り付ける部分は含まれないので、そこは、日本で制作しないといけない。
まあ、下手につかないものが送られてくるよりはその方がマシかな。

向こうで発送して貰う場合、送料も 20 万くらいかかる的なことを言ってたんで、40 万コース。

結構、微妙なお値段です。

設備にばかり投資してもしかたがないのですが、太い原木が入ってくるようなから、考えないといけなさそうです。

松山にもバイオマス発電プラントが出来るようです

少し前の報道で知りましたが、豊田通商 が愛媛・松山に大規模なバイオマス発電プラントを建設されるようです。

この事自体は、表面的には非常に歓迎すべきことですが、薪屋を始めようと思っている立場からすると、過去のブログでも 書いた のですが、こういうプラントの稼働は、経営上、脅威と感じます。

このプラントでも、多額の公金が投入されます。出典 https://www.pref.ehime.jp/h35700/kisyahappyou.html

愛媛県の方はですね、今回の当初予算で盛り込ませていただきましたけれども、無利子の初期投資に係る融資をいたします。それが14億円ということになります。

そして、昨年度で一旦終わっていますが、愛媛県森林そ生緊急対策事業 を見れば分かる通り、あるとあらゆる段階で、補助金だらけです。

事実、愛媛ペレット(内藤鋼業)さんのペレット工場では、内子町から補助金が拠出されていて、それも、ブログに 書きました けど、同じことが起こる気がします。

現段階では、このプラントが必要とする燃料は愛媛県全体でも直ちに賄えないので、ヤシガラを輸入し、それも使ってプラントの稼働率を維持する計画のようです。

しかも、発電プラントの場合、出口、つまり、電気の売り先を考える必要もないのですし、ここにも、我々の支払う電気代の一部から、割増買い取りの原資が賄われていて、公正な競争環境にはありません。

薪屋をするなら、当然、原木が必要になります。

補助金や FIT で守られた大企業と、一個人とで、原木の奪い合いというは、非常に厳しいですね。

どんな時代も、人というのは与えられた環境に適応してやっていくしかないわけで、優れているもの、強いものが必ずしも生き残らない、とダーウィンが言ったとか言わなかったとか、そういう話もあるわけで、こういう補助金や FIT などの政策という抗うことが難しい社会情勢にも十分耐え、薪生産を続けていければと思います。

え、まだ、ろくに初めてないだろうとか、突っ込まないように。
最初から、こけかけているんですから、突っ込んだら、重松がかわいそうすぎますよ。