薪製造機の通関に挑戦しました

フィンランドから個人輸入していた薪製造機ですが、神戸に引き取りに行ってきました。

日新さん、という会社が日本側での窓口で、ARRIVAL NOTICE/FREIGHT BILL という書類が送られてきていました。

まずは、請求書の金額を支払い、B/L と ARRIVAL NOTICE を渡して、D/O(Delivery Oder)という書類を入手するため、日新さんの神戸の支店に行きます。

これが結構街中で、トラックが停められるか不安だったんですが、Google Street View でパーキングメーターがあることは確認していたので、空いているかどうかは賭けだったんですが、無事に停められました。

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続いて、税関に行きます。

薪製造機は、L13 というポートアイランドの保税倉庫にあるので、ポートアイランド出張所で手続きをしないといけません。

事前に電話で打合せてあって、税番も調べてあって、担当も決まっていたので、それなりにスムースに事が運びました。

問題は、薪ネットが関税がかかる商品であるため、全部を薪製造機にひっくるめて申告することができないのですが、念の為に、税番が正しいかどうかを確認してもらい、申告書を作る端末を使わせてもらう同意書に署名をして、端末で申告書を作ります。

ちなみに、税番ですが、

薪製造機
8465.96-000 5
薪ネット
6305.90-000 5

でした。

隣で、使い方を説明してくださったので、これもクリア。

ただ、薪割り機にしては高過ぎるので確認せよ、という警告が出たのは笑えましたが。

もともと、検査することになっていたので、検査のために保税倉庫から荷物を出すための検査指定書なる書類を作ってもらいます。

それを持って倉庫に行って、税関の職員さんが来るのを待って、トラックに積み込み、先導されて、検査場に向かいました。

そうそう、京コンピュータって、ポートアイランドにあるんですね。

で、今回は、大型 X 線検査というものになりました。

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係のおじさんに書類を渡して、矢印の方向に進むように指示されます。

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なんか危険なマークがある扉の前で、よくわからない装置に前輪が引っかかる位置に停車し、ギアをニュートラルにして、サイドブレーキを解除するように指示されました。

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どうやら、前輪部分で引っ張って、放射線を発する機械の中をくぐって、機械の中に怪しげなものを仕込んでいないかとかをチェックする仕組みのようです。

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建屋の側面にある通路を通り、待合室で待機するんですが、逃げられないように(?)、鍵がかかっていて、検査が終わった時に鍵が解除され、一回だけドアが開く仕組みだという説明書きがありました。

つかさ、トラックと積み荷を置いて逃げる人っているのかな?

逃げるなら、それ以前のタイミングで逃げると思うんだけど。w

とりあえず、怪しげなブツも発見されず、開梱検査は不要ということで、また、ポートアイランド出張所に先導されつつ戻って、税金の支払用紙を受け取り、それを支払って、通関許可証を頂き、めでたく、任務完了であります。

丁寧にサポートしてくださった、神戸税関の皆様、ありがとうございました。

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荷物の写真を撮り忘れていたので、途中の SA でパチリ。

荷降ろしして、開梱、組み立てするだけでも大変そうです。

岡山トラックステーションで事件発生

もう、昨日のことなのですが、岡山トラックステーションに宿泊して、朝は 8 時から朝食、ということだったので、朝の定食を食べていて食べ終わるかどうか、という時に事件が発生しました。

自分以外に、お客さん(食事の)が 2 人いたんですが、うち一人が突然挙動不審になりました。

ちょっと怪しい感じでもう一人のお客さんも怪訝そうに振り返っていました。

自分は、ケータイでテレビを見ていたようだから、そのテレビの内容に反応しているのかと思ったのですが、しばらくすると、食堂のお兄さんが、大騒ぎするので、どういうことかと思うと、さっきの挙動不審のおじさんが床に倒れこんでいるじゃないですか!

ピクピク痙攣していて、ただ事ではありません。

周りのみんな、なすすべもなく、できることはないかと、枕を持ってきたり、色々するんですが、症状は落ち着きません。

結局、救急車で運んでもらったんですが、てんかん発作ではないか、ということでした。

トラックステーションという場所柄、運転手さんだと思うのですが、もし、運転中にあの症状が出たら、本人の命も危ないですし、もちろん周りの交通も事故に巻き込まれる可能性があります。

とはいえ、50 代くらいの方でしたが、今、あの方の免許が取り上げられたら、どうやって生計を立てていけばいいのか、ほんとうに心配です。

調べてみたのですが、無条件で免許が取り上げられるわけではないようです。

てんかん発作というものは知ってはいたのですが、実際に目の前で起こると、本当にびっくりしました。

上手く言えないのですが、おじさんが運転手として、安全に仕事を継続できるような治療ができればいいのですが、大型免許は、当然といえば当然ですが、難しいようで、心が痛みます。

黄色い薪製造機の正体

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薪文化 さんの訪問の目的の一つは、薪製造機の見学です。

今まで見たこともない黄色の薪製造機ですが、種を明かせばなんのこともない、黄色に塗り替えてある、というオチでした。

物自体は、HAKKI PILKE(ハッキピルケ) 1×37 半自動大型薪製造機 だったので、今日、引き取りに行くうちの薪製造機とほぼ同じクラスの機械です。

薪製造機については、色々書いてきたんですが、実は、動いている実物を見るのは初めてです。

率直な感想としては、やはり、真っ直ぐでないものは処理できないので、片山さんのお話では、原木のうち 50% 程度は、適さないため、手動で処理している、ということでした。

また、メーカーの発表値と、実際の製造速度とには大きな乖離がある、というのも現実のようです。

オペの熟練、というようなレベルの問題ではないと感じました。

片山さんは、本当に気さくな方で、いきなりやってきたどこの馬の骨とも分からない、薪屋を始めた、というか、まだろくに薪を作っているわけでもない重松に、仕入れなどの原価や、生産コストなども含めて、細かく開示してくださいました。

実際に生産してみて、片山さんのところの数字よりも、よくない数字が出ているのなら、生産性を高めなければならない、ということがわかります。

片山さんは、「(作業するために)3 歩歩いたら、また 3 歩歩いて戻らなければならい」とおっしゃっていましたが、生産性の向上、というのはそういうレベルまで煮詰めて、作業のフローを構築したり、ヤードをレイアウトしたり、そういうことの積み重ねだと思うのですが、ひとつのベンチマークが示されたということは、ほんとうに有難いことです。

これから立派な薪を作って、お客さんに喜んでもらうことで、社会に貢献することで、片山さんの恩に報いたいと思います。

今日は、いよいよ薪製造機を引き取りに良いきます。
早起きして、これから朝風呂ですが、すっきり目を冷まして、安全運転で一日頑張ります。