KREG 社のポケットホールマシン

雑貨屋 Hearth & Home 暖炉家 は、ログハウスと薪ストーブの輸入雑貨、というコピーなんですが、重松が丸太小屋を建てる際にアメリカの DIY 用品に感動して始めた経緯から、木工用のアイテムも扱っています。

その中でも特に気に入っているのが KREG 社の各種ジグです。

Pocket Hole(ポケットホール)というのは聞き慣れない言葉かもしれませんが、ポケットホールと呼ばれる主の斜めの穴を繰り、ビス(木ねじ)を斜めに打つことにより固定する接合方法です。

KREG 社の各種ポケットホールジグを使うことで、だれでも簡単にビスの見えにくく、安価で十分な強度をもった接合が、通常持ち合わせているドリルドライバ、インパクトレンチといった工具だけで可能になります。

数をこなせばわかりますが、連続してそれなりに作業する場合、クランプで固定したりするのもそれなりに億劫になるし、ドリリングで生じる木くずの処理も大変になるので、上位機種では、クランピング機構が用意されたり、集塵に対応していたりしたわけです。

そして、満を持して、といっていいと思うのですが、専用機が登場しました。

百聞は一見に如かず、でもビデオが公開されていたので、それをご覧ください。

フェンスでポケットホールの深さ、これは接合部材の板厚などに依存しますけど、一発で調整でき、左右のオフセットも一発で調整できるため、大量の部材を繰り返し作成する際に、劇的に効率が向上しますね。
更に、クランプ操作と、ドリリング操作がワンアクションで、非常に作業性が良さそうです。

各種ツールも内部に格納できるようですし、今までのポケットホールだけではなく、HD タイプのポケットホールも一台で(無論、ビットの交換は必要でしょうが)対応できるようです。

例えば、2 x 4 を利用したウッドデッキの作成など、根太(joist)と床板(deck board)との接合など、通常のポケットホールで裏面から止めることで、ビス穴が見えないだけでなく、穴が上に向かって開いているため、水が貯まる心配がありません。
また、構造部分は HD タイプのポケットホールで接合するとこで、1.5 倍の強度が得られるそうですから、より安心できますよね。

自分は、輸入の際に発生する OSB 合板などを捨てるのが勿体無いので、タッカーの針を抜くのは大変なので、パネルソーで切り落として、使える部分で、道具箱をポケットホールジグを使って作っていますが、表からはビス穴が見えないので、簡単に、綺麗に仕上がります。

ちなみに、スタンダードタイプのポケットホールですが、3/8″(9.5mm)で仕上がり、#2 のワッシャーヘッド、またはパンヘッドのビスで固定します。KREG 社のビスは、荒目の針葉樹用と細めの広葉樹用、表面仕上げとして、メッキ(通常)、ブルーコート(高耐候塗装仕上げ)、ステンレスの 3 種類が用意されています。
推奨される板厚は、1/2″(約 12.7mm)– 1-1/2″(約 38mm)となっています。

これに対して、HD タイプのポケットホールは、1/2″(約 12.7mm)で仕上がり、#3 のワッシャヘッドビスとなります。
推奨される板厚は、1-1/2″(約 38mm)以上となります。

さて肝心のお値段ですが、$399…
KREG 社の製品は、全く値引きがない状態で売られていますので、今だとモノだけで、約 56,000 円ということですね。
ちょっと流石に手が出ません。

個人的には、やはり、R3 がなんだかんだで一番使いやすいと思います。