初めてのオフセット案件

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雑貨屋 Hearth & Home 暖炉家(だんろや) では、カナダ ICC 社 製の EXCELULTRABlack 煙突を扱っているのですが、久しぶりに問い合わせがあり、部材の拾い出しを行っています。

EXCEL 煙突は、経済的な価格でありながら、世界で最も厳しいといわれるカナダの基準をパスした、とても優れた煙突です。

ULTRABlack 煙突は、空気断熱二重煙突で、室内煙突としては十分な性能を有する、EXCEL 煙突よりもさらに経済的な煙突です。

両者のコンビネーションにより、十分な断熱性能を維持したまま、大幅にコストを削減し、安全性は世界最高峰の煙突システムの導入が可能となります。

今までもオフセットの依頼はあったんですが、極力曲げたくないので、お客さんと相談して、すべてのケースでストレートになっていたので、今回は初めてのオフセット案件になりそうです。

問題点としては、オフセット量の割に、天井がかなり低いので(というか、うちの天井が高すぎるだけだと思うのですが。。。)、30° のエルボ使用では、高さが微妙に足りませんでした。
やむなく、45° のエルボ使用です。

offset-table必要なオフセット量に対しての煙突の組み合わせは、カタログに表があるので簡単に調べることができます。

700mm ほどオフセットしたいのですが、約27-1/2″ ですので、36″ と 45° エルボを 2 点で、28-1/4″ オフセットでき、高さが 33″ であることが、表からわかります。

画像は割愛していますが、複数の煙突を組み合わせた場合、また、スライド煙突を用いた場合の調整範囲の表も用意されているので、簡単に必要な部材を拾い出すことができるようになっています。

今回は既存住宅、かつ、コスト優先で考えているので、省略していますが、ICC 社 の煙突システムは、貫通部材 Round Support に高気密住宅用の部材がありますので、新築の高気密高断熱住宅にも対応した、煙突施工ができます。

また、先に触れた世界最高峰の安全基準をパスするためには、小屋裏などの密閉空間について、Radiation Shield という金属管で、EXCEL 煙突を覆い、煙道火災に 30 分も耐えるようにする必要があります。
もし、Radiation Shield を省いても、アメリカの安全基準はパスするため、安全性が低くなるわけでありません。

さて、本当はここで重大発表をしたいところですが、現在はまだ準備中なので、ここ数ヶ月取り組んできたことについて、折を見て報告をさせた頂きたいと思います。
もう、勘の良い人は、図面を見て気づいちゃっていると思いますが、日記のネタが無くなってしまうので、バラさないようにお願いします。