マシンカットの誘惑

マシンカットだと、本当に積み木状態で楽そうです。

加工機は、どうみても フンデガー ですね。

フンデガーでダブテイルノッチを加工すると、この動画にあるように五角形になるんだけど、日本向けだと、ダイゼン あたりが K2 でこういうノッチに加工したものを、持ってきたのを何処かで見たことがあります。

どうやって加工するかを考えればああいう形になるのはすぐに理解できると思うんだけど、最初に考えた人は本当にすごいひらめきだと思いました。

日本でやる場合、チンクダブテイルは建つはずがないのですが、確認がいらないようなところで、勝手にやるのは可能かもしれないけど、今は瑕疵担保やなんかの問題もあるんだけど、Hearth Stone さんはどうやって確認をとっているのか、とても興味深いです。

屁理屈を言えば、例えば、ラミとか、糊で貼ったものが一本ものとみなされているわけで、それを援用すれば、太鼓挽きのログに溝を切り、そこに雇い実を突っ込んで、それを糊で貼るなりすれば、一本物とみなされるのではないか、つまり、乱暴に言えば「H」型に加工した太鼓ログがあり、そこに雇い実を突っ込むことにより隙間はありませんと強弁するわけです。

まあ、その理屈が通用するかは謎ではあるんですが。

あと、ダブテイルでやる場合、ノッチの部分とログの部分の痩せ方が違う問題があって、グリーン材でやれば、特にその影響が大きく出るんですが、この動画を見るにつけて、KD 材でやっても、かなりのシーリング材やパッキンを使っていることから、住宅としてそれなりに気密を保つには、こういう副資材であるとか、工夫が重要そうだと思いました。

例えば、うまい工夫だなと思ったのは、ノッチの交差部分にパッキンを接着したり、発泡ウレタンを注入したする部分です。

さすがに素人にはこういうことは思いつかないので、マシンカットだと、こういう部分までお膳立てしてくれて、ある程度のものが楽にできそうだから、キットも悪くないような気がしてきました。

wlh-6-x-12-hand-hewn-dovetail-corner-square-chink-log-corner-4

ネットをさまよっていると、色々なログのバリエーションがあって、マシンカットは、人工的で画一な印象がありましたが、ラスティックなものもあるのだと気づき、選択肢として悪くないのではと思えます。

また、国内だと山からの輸送の都合などで、長尺物が得づらいため、北米で調達したほうが安くつくのではという考えもあります。

雑貨のお店やさんの場合、自宅のようにじっくりと時間をかけることが難しく、低予算で拙速に完成させる必要もあるので、いろいろと考えてみたいと思います。