煙突版のルンバ

プロの煙突掃除人なんてものは、それこそ大昔からいるわけですが、煙突の掃除は、それだけ重要な作業であるということだと思います。

でも、そもそも論として、煙突が詰まらなければ、それに越したことはない訳で、そういう部分では、薪ストーブ自体の燃焼が改善されたり、煙突の性能が向上したり、随分と軽減はされている、いわゆる、原因療法についは進んでいると思うのですが、でもまだ完璧ではなく、そうなると、残る選択肢は、対症療法、つまり、煙突掃除です。

ですが、世の中、何よりも高いのは人件費ですし、自分でやるにしても、高所作業で危ないし、汚いし、そっちをどうにかしたい、そのアプローチについて考えています。

今、雑貨屋 Hearth & Home 暖炉屋 では、カナダの ICC 社製、エクセル煙突の輸入代行サービスを行っているのですが、よくも悪くもカナダの会社なので、日本の住宅事情や気候風土にマッチしている商品が必ずしも揃っているわけではないため、ないものについては、ワンオフで作成して対応しています。

いわゆる角トップ、煙突の蓋ですが、この部材も ICC 社製がなく、国内の既存品がそれこそ薪ストーブ本体が買えるような値段になってしまっているので、価格を抑えて提供すべく、試作を行っています。

角トップについては、メリットも有りますが、それ以上に、コスト上昇のデメリットがあまりに大きく、自宅には採用しなかった経緯もあります。

そんなこんなで作っている角トップですが、この際なので、エアコン同様に清掃する機構を組み込めないかと、考えています。

煙突本体の掃除については、DucTT というロボットが開発されているようで、現状は、まっすぐの汚れてもいないダクト(煙突)を登っているだけで、ブラシで擦ったほうが遥かに楽そうだとは思うのですけど、というのものこのロボット自体がすすで汚れて出てくれば、ロボットを掃除するロボットがないと、部屋が汚れてしまいますらね、まあ、商品化されるのはまだ先だろうと思いますが、曲がりなどのひどいものを除いては、下から掃除をすれば、特にこの部分に課題はないと思うのです。

一番の問題は煙突トップの掃除であって、ここが重要な理由については、一番温度が下がる部分であり、かつ、鳥などの進入を防止するためにメッシュ等となっているので、そこにタール等が付着して詰まりやすい、場合によってはベトベトでブラシでちょっとこすれば取れる、というレベルではないため、屋根の高いところに登って清掃作業をしないといけないので、危険で、コストがかかる、ということだろうと思うわけです。

2015-11-04 11.17.24

アイデアはいくつか思いついているのですが、現状の試作品はあまりにオーソドックスにパンチャーで穴を開けたステンレス板です。
エキスパンドメタルのほうがコストがからなくていい気もしますけど、開口の大きさと詰まりやすさの関係が気になったので、こういう作りになっているのと、物理的に除去する場合、力を加えないといけないでエキスパンドメタルだと表面がなめらかに仕上がらないためです。

「物理的に」と書いたのは、別の方法も思いついているからなんですが、あまりに馬鹿げた方法で、おそらく大失敗の素人の浅知恵なので、ある程度実験に成功するまでは黙っておきたいと思います。

今回のアイデアだけで掃除が不要になるとは思いませんが、人が登って掃除しなければならない事態の発生する頻度が下がれば、それはそれで意味があるのではと思っています。

やりたいことがいっぱいありすぎて、やりたいと思ったら即行動をするタイプなので、手を広げすぎて、仕事の進み具合が亀のように遅いのが大問題ですが、完成を目指してぼちぼち頑張ります。

今シーズンの初焚き!

今日、今シーズン、初めて焚きました。
暑くて窓を開けて、只今の室温 24 度です。

バッフル板の修理をしたのか、というとしていません。
なんか面倒くさくて、二次燃焼しないだけで、普通に燃えますからねぇ。
薪はたくさんあるので節約する必要もないし。。。

雨が降ってちょっと寒い感じがしたので、焚いてみたんですが、実は、駐車場の工事中で、土間コンを打ったばかりで、薪を運びこんでいないので、ディスプレイ用に玄関脇に飾ってあるものを焚いています。
ちょっともったいないかも。

それはそうと、K さんさんから頂いたバイオコークス も使ってみました。
なかなか燃えなさそうな風体なのですが、熾ができている状態だと、あっけなく着火、よく燃えました。

小さいのと、大きいのがあるんですが、上の写真は大きい方です。
小さい方は意外とすぐに燃えてしまいました。

バイオコークスについて、興味がある方は、過去の記事も見てみてください。

株式会社石橋 さんでは、廃菌床を原料として生産していて、今までゴミとして処分されていたものが燃料として活用できる素晴らしい取り組みだと思います。

薪に比べると密度も高いため保管スペースのメリットもあり、当然ですが、熱処理されているので害虫の発生などの心配もありませんから、都市部など薪ストーブを使う場合、薪と併用すると、コストの問題さえクリアできればとても良いものではないかと思いました。

まだ、それほど使っていないので、あくまでも今のところそう感じた、というだけで、燃焼の温度や、煙突への影響、火持ち、人によっては焔のゆらめきなども吟味すると思いますし、保管時に若干ニオイがする(自分は不快ではありませんが、薪に比べてかなり強く臭います)ということもありますから、買うにしても、少し買って試して、ブリケット(人工薪)などと比較してみるのがいいかもしれません。

バイオコークスは以下のサイトから購入できます。