うちの場合の三役だと、ウッドバッグ、薪ネット、そしてメッシュパレットでしょうか。
ある程度使ってきて、メリット・デメリットがだんだん見えてきました。
まずはウッドバッグ。
黒いものは いのり薪 さんの初期ロットです。
今は改良されているようですが、高品質ですが、価格もそれなりになってしまっているので、3 袋しか持っていません。
業販の価格は公開されていませんが、個人向けの小ロット販売の場合、10 枚買った場合で @3,700 円(税込)と表示されています。
ベージュのものは オーストリアから取り寄せた ものです。
販売サイトは、こちら。
価格は、1 パレット 300 枚買った場合で、14 ユーロ、これに、配送料と、輸入する際に関税・輸入消費税がかかります。
サンプルはクーリエで送ってもらったのですが、7 枚くらい送る、ということでしたが、結局 8 枚送ってくれたようですが、ほとんどが送料で、送金手数料などを含めると 35,990 円払った ようなので、@4498.75 だったようです。
どちらも、容量的にも使い勝手的にもほぼ同じです。
メリットは、吊れることに尽きます。
ただ、1 年後、紫外線に暴露した後、安心して吊れるか、という部分は疑問が残るところです。
デメリットは価格が微妙すぎる点です。
次に、薪ネットですが、これはただの筒状のネットなので、とにかく価格が安いのがメリットです。
容積的には、1m
3ということになっています。
本来は、木のパレットを使って、下の部分はパレットにタッカー等で固定して使うようですが、自分は絞って、薪の重さでネットを固定しています。(再利用しやすくするため)
上部も、変形を軽減するために絞っているので、2/3 くらいしか容積がない状態になっているかと思います。
デメリットとしては、吊ることができないので、万一型くずれすると、修正することが難しい点です。
また、底がないので、必ずパレットが必要で、細かなものがパレットの隙間から落下します。
ネット等をパレットに敷いておくか、一番下は、隙間から落ちないような向きに綺麗に薪を並べる必要があります。
意外と見落としがちなデメリットとしては、一旦、フレームの部分(鉄パイプ)を取り外すと、再度取り付けることができない、という点があります。
例えば、樹種ごとに梱包を作りたくても、フレーム部分を使い回すことができません。
また、フレーム部分はパレットに乗らない仕組みなので、充填中は移動することができません。(フレームごと乗るパレットの上に別のパレットを載せてフレームをセットすれば可能)
当然ですが、吊れないので、反転排出はできません。
最後は、メッシュパレットです。
鉄製のカゴで、折りたたむことができます。
これも、容積的には、1m3 です。
メリットは、耐久性も耐候性もあるということです。
強度のあるものなので、高く積み上げることができ、貴重な屋内の保管スペースの高さを有効に使えます。
薪を入れても変形しないので、トラック輸送などの際に荷崩れの心配がありません。
そのままでは本来は吊ることはできませんが、治具を使うと安全に吊ることができます。
デメリットはとにかく価格が高いことです。まともなメーカの新品を買うと数万円します。
また、ある程度の重量(一つ 60kg)あり、たたんでもそこそこ嵩張ります。
以上を総合すると、自分の環境では、乾燥機を導入する前の今のタイミングであれば、ウッドバッグ(オーストリア製)が最も適していると思います。
薪ネットは、借りた土場などに搬入、回収する際に作業性が悪く、この部分でロスが出るため、コストアップになります。
メッシュパレットは高価過ぎて、必要な数を揃えることができません。
高い容器なので、綺麗に充填していますが、作業に 1 時間近くかかります。
PackFix などの梱包機はイニシャルコストがかさみますし、ネットが再利用できないデメリットもあるので、薪ネットのほうがコストメリットがあると思います。
薪ネットについては、フレームが矩形のため、綺麗に入れない場合に崩れしやすいように感じます。
トロンメルを作成するにあたり、鉄板の曲げ加工にめどが付いたので、円筒形の充填具も検討してみたいと思います。