Raspberry Pi 始めました

出典 Wikipedia

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思うところがあって、Raspberry Pi を始めようと思います。

Raspberry Pi ってのは、別に食べ物ではなくて、名刺サイズの大きさで、センサやLEDなどの電子部品を扱うことが可能な、小型のボード計算機です。

勉強しなければと思いつつ、先送りを繰り返してきましたが、薪製造も電子制御化の必要があると思うので、ここらへんで一念発起したほうが良さげです。

玄人志向の IoT 体験キット が欲しい気もしたんですが、結構高いので、普通に、バラで買いました。

探せば、安いところもあるんだろうけど、面倒くさいから、全部秋月です。

とりあえず、買った物リスト:
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あ、後どうでもいいんだけど、ついつい

なんかも奮発してしまいました。

問題は、HDMI に対応したモニタがないことなんだけど、まあ、これはどうにかなるでしょう。

IoT といえば、MESH タグ という方向性もあったかと思うんですが、試作時は良くても、その後の作り込みや、実環境での耐久性、経済性を考えると、ちょっと厳しいかなという思いがあって、Raspberry Pi をチョイスしてみました。

何年か前にガジェルネも買ったんですが、計算機としての能力が低すぎて、泥臭すぎました。

それに、Raspberry Pi Zero は $5 ってことだから、2 model B で開発して、実運用をそういうのでやればいいんじゃないかと。

貧乏が身に染み付いているため、昔から富豪的な開発は性分に合わないのですが、まあ、実際問題 USB 給電で動く程度の計算機の消費電力を節約するよりも、工数を節約して拙速に実装できるかぎり拙速にやることが、残された人生の短さを考えると適切ではないかと思うようになりました。

最終的には、カメラモジュールを利用した薪の光学式選別機を作れるように勉強していこうと思いますが、まずは測距センサを使った薪の長さや太さの測定、サーボモータの制御による測定結果に基づく薪の選別動作、このあたりを実装していきたいと思います。

Vepak.no — V1

あと、興味深いので、Vepak V1 Packing Machine についても掘り下げて調べてみました。

その過程で、非常に興味深いデータを見つけました。

出典 http://icrowdnewswire.com

出典 http://icrowdnewswire.com

26 袋の薪を作る過程で、各工程がどれくらい時間がかかっているのか、ということです。

まあ、メーカサイドの数字なので話半分で理解しておいたほうが良さげですが、図のとおりで、

  • 伐木 3 分
  • 薪割り 5 分
  • 袋詰め 52 分

となっています。

ひとつ 40L の袋、それに詰めるのに 2 分かかる計算です。

ですから、単に詰める時間ではなく、薪をクリーニングして、選別して、計量、そして袋詰する、V1 が行う一連の作業の時間と考えられます。

今のところ、薪用のネット袋は調達してあるのですが、実際に充填作業をしていませんので、どれくらい面倒くさいか、という部分は未知数として、1m3 のメッシュパレットに薪を充填するのに 1 時間程度かかりますから、40L x 26 = 1,040L = 1.04m3 で 52 分という数字は、自分の経験からしても、かなりリアルな数字だと思います。

出典 http://icrowdnewswire.com

出典 http://icrowdnewswire.com

人件費の比較の図ですが、V1 で 5 nok かかっている費用が 1 nok と 80% 節約されることになっています。
V1 の価格ですが、400,000 nok なので、機械のランニングコストを無視して 10 万袋でペイします。
1 袋 20kg 入りだとすると、2,000t が採算ラインです。

まあ、400,000 nok (530 万円)もの大金を袋詰め機に投資できる状態ではないですから、ふーん、という感じではあるんですが、最終的には、このようなシステムで省力化を図りつつ、生産性を高め、原木を高く買い、製品を安く売れる体制を整えていきたいと思います。

そう考えると、トロンメルは場所を取りすぎるため、計画を変更した方がいいですね。

このままトロンメルの開発を続ける行為は、まさに コンコルドエフェクト でしょうから。

次のステップとしては、太さの選別、ゴミ取り同様、非常に手間がかかっているのが、長さの選別についても、考えていく費用がありそうです。