True North TN20 と煙突のスケジュール、チェンソーの輸入の話

True North TN20 と代行案件の煙突等のスケジュールですが、3/24 バンクーバ出港、東京へは 4/5 入港です。

今までの経験からすれば、翌週の 4/11 — 4/12 あたりに配送に入れるのではと思います。

今回、煙突について、少し在庫を持っておくことにしました。

煙突については、一軒一軒間取りや配置が異なるので、受注発注にしておきたいという気持ちは強いのですが、カナダの ICC 社製の Excel、ULTRABlack 煙突は、価格の割に性能が良いと思っていて、在庫があれば、それなりに対応できる案件もあるわけで、こちらの想定している角トップでストレートに抜くパターンだけ、在庫をしておこうと思ったわけです。

S__2048005煙突の弱点ということでつい最近、有名ブログで話題になっていた「水が入るとか入らないとか」、そういう問題でいえば、切り欠きどころか、Excel の場合、断面丸出し、固定もビスで揉むだけ、その下穴すらズレまくっている状態なのですが、例えば、チムニーで囲ってしまえば、水が入ったりするわけがないわけで、施工性が悪いといっても、毎回煙突をばらしたりすることはしないのですから、悪くない選択と思っていますし、そのために、オリジナルの角トップの作成もしました。
それなりのコストで、そこそこの性能のもの、という暖炉家的な商品の提供が可能になる見込みです。

2016-03-18 21.09.36そういえば、カナダドルが少し値を上げていますね。

ここ 1 月でいえば、天井ですが、1 年というスパンで見れば、比較的安いともいえますが、5% くらい高くなっています。

逆にドルが下がってはいるのですが、それでもカナダドルと比べると、米ドルには割高感があります。

相場のことなので、安いとか高いとか、そういうことが予見できれば誰も苦労はしないわけですが、とりあえず、TN20 に関しては、ありがたいことに在庫を持つ前に成約していくので、今後も一定の間隔で輸入をして、多くの方に手の届く実用的な価格で、必要十分な品質のストーブ、そして、煙突の導入をお手伝いしていきたいと思います。

それと、チェンソーの話です。

また聞かれたので書いておきますが、チェンソーについては、40cc 以上のものは国内で規制がありますので、「販売」をしていません。

規制については、違法なチェンソー をご覧いただければわかるかと思いますが、

正規メーカー品と見られる製品でありましても、40㎤以上のチェンソーには労働安全衛生法により、見やすい箇所に次の事項が表示されていなければなりません。
1.製造者名
2.型式及び製造番号
3.製造年月
4.排気量
5.重量
6.振動加速度

ということになっています。
表示する 1〜6 の項目について、「誰が」ということが記載されていません。

チェーンソーの輸入手続き:日本(https://www.jetro.go.jp/world/qa/04M-010653.html) によりますと、

国内販売に際しては、これら告示で定める規格に製品が適合していることを自己認証した後、所定の表示を付す必要があります。

ということで、自己認証+所定の表示、つまり、自分の責任で製品が適合していることを確認すればよく、所定の表示も、別に自分で作ったシール等による表示でよい、というふうに読めます。

振動加速度などについては、

振動工具の製造事業者や輸入業者が、「周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値」の測定、表示等を行うことが必要です。

ということであり、つまりは、製造業者が測定してしようとして示している数値であっても良いことになってますね。

Husqvarna であれば、例えば、米国内で売られている米国仕様のものであれば、その仕様のそういう数値がきちんと明らかになっているわけですから、結局、法規制を満たすと自認したうえ、表示項目をシール等で表示すれば良いだけのことのようです。

測定の義務が輸入者にあるのかないのか、役所に問い合わせて、結局回答がないのですが、自分自身は上の解釈です。

ただし、「林業機械化協会に測定してもらった、協会のシールを貼らないと違法」という主張をする人たちもいます。

というわけで、輸入してシールを付けて販売することについては、明確に白とは言いきれないので、「販売」をしていません。

そういう事情となっていますので、お含みおきいただければと思います。

ウッドバッグのコスト(仮)

運賃などの正式な請求はまだなんですが、仮に計算してもらいました。

まず、今回、原産国証明がないため、オーストリアからということになり、関税がかかりました。

まだ未確認ですが、製造自体はベトナムのようなので、そうすると特恵になること、また、ベトナムからオーストリアにいって、また日本に戻る、というようなマヌケなことをしなくても済むため、工場から EXW なり CIF なりで出荷してもらえるようになれば、かなりコストがセーブできる可能性があります。

とりあえず、関税は、¥14,100 でした。

消費税などを含めると、税額は、都合、¥49,400 です。

後、余計な費用として、X 線検査、業者さんに任せたので、横持ちなどで ¥21,555 かかってます。

なんだかんだの総合計で、¥263,436、うち ¥37,800 が薪ストーブの運賃なので、差し引きすると、¥225,636 ということになりました。

200 枚なので、@1128.18 円ということで、思ったよりもかかってしまいました。

バッグ自体のコスト ですが、調べたら @1860.06 円でした。

神戸港にまで荷物をピックアップした分を考えなければ、@2988.24 円ということで 3,000 円をかろうじて切った、当初予想した上限の金額になりましたが、まあ、最悪の想定の検査になったので当然のコストかなと思うわけです。

仮にの計算ですが、ベトナムのハイフォン港から 50km 程度の工場であれば、今回と全く同じ量の貨物でも ¥165,572 ということで、@827.86 円になります。

ただ、実際のところ、海上運賃に関しては、ドイツ・ハンブルク港からが ¥12,866、これがベトナム・ハイフォン港からになったところで、¥10,000 というところで、コストの削減の大部分は、オーストリアからドイツまでの陸送費用に過ぎません。

後は、原産国が特恵であれば、オーストリアから出そうと、それは同じことなので、当面の課題としては、単純にいえば、1 回いくらというような通関費用、D/O Fee などの固定費用を共同で輸入するなりして押さえるのか、ということでしょうか。

一番肝心のバッグ自体の品質については、別の方のコメントで「ネガティブ」な情報の提供があったんですが、自分がテストした範囲では、問題を感じませんでした。

求める品質基準が違うのでしょうが、ワンウェイのバッグに過剰な品質は不要ですから、これから一年間かけて、削減したコストに見合う品質なのか、それとも安かろう悪かろうなのか、しっかり吟味していく必要を感じました。

当初、役に立つのか疑問であった補助ストラップが輸送時に思った以上に役に立ったのと、今後、本来の使い方であるスタンドを作ってスクリーンなどに取り付けるようになれば、更に作業性が向上するのではと期待しています。
ただ、ストラップ自体がかなり細い材質であることも事実で、5% 位の確率で初回にも破断する、ということで、今はまだ 8 枚しか使っていませんので、母集団が大きくなれば、品質のばらつきなども含めて、詳細な評価をしていけるように思います。

また、開口率の話があり、通風の問題点の指摘があったのですが、これについても、実際に自分で測定して、バッグの色の違い、白っぽい色と黒っぽい色の差がありますので、この点にも着目してみようと思います。

テント式カバーをかける場合、理屈からいえば、底面以外は密閉してしまうわけですから、開口率が高くとも、通風に差が生まれるわけはないので、どういう意図で開口率が低くて乾燥が促進されにくい、という表現になったのか、現時点では理解できていないのですが、カバーを掛ける前の雨ざらし乾燥期間中のことなのか、というふうに思いますから、その部分もよく観察してみたいと思います。

雨ざらしについては、ウッドバッグに入れた薪には雨などほとんど当たるわけがないと思うのですが、やった場合とやらなかった場合、また、水に沈めた場合の比較をしてみたいと思っています。

いずれにせよ、1 枚 3,000 円かかってしまっているわけで、非常に高価な薪製造資材であることは間違いありません。
メッシュパレットとは異なり、早期に損耗することは明白であり、使用後の価値は皆無なので、確実に寿命内に他の手段に比べて生産性や薪の品質の向上という結果をだせる資材でなければなりません。

本命の薪ネットに比べてコストでは太刀打ち不可能なので、「吊れる」「反転排出できる」という点でどこまで差がでるのか、いろいろと調査してみたいと思います。

ウッドバッグの引取

昨日はストーブ配達後、午後一でウッドバッグの引取をしてきました。

QUANTUM OF THE SEAS が寄港していました。

非常に大きく優雅な船で、多くの見物客が写真を撮ったりしていたのですが、リタイヤする時期が来たら、こういう船で世界を旅してみたいものだと思いますが、そもそも論として、着ていく服がない、食べられるものが出てこない、暇すぎて死んでしまうという問題がありそうです。

港の倉庫って、俺ルールみたいなのがあって、公道上に並んで順番を待たないといけないとか、書類も向こうのやり方で出さないといけないとか、初めて行くところだと本当によくわからないんですよね。

電話して確認してから行くんですが、なんとか、警備員のおじさんに教えてもらって、無事に引き取ることができました。

写真のサイズで 200 枚入りです。

まだ運賃の請求が来ていませんが、X 線検査になっていたので、検査費用を含めると結構かかったかもしれません。

仮に 20 万、税金などを含めてかかったとすると @1,000 円なので、@3,000 円ということになるかと思います。

今回は 200 枚と枚数が少ないので、そういうことになってしまっていますので、次回は枚数を取りまとめて輸入したいと思います。

いのり薪さんのものが 10,000 枚突破でセールをしているわけですが、そんなに需要があるとは思いませんでした。

日本とオーストリアとでは気候や風土が異なるわけで、おそらくオーストリア式の乾燥方法では薪は腐ると思うのですが、テント方式と強制換気方式で一夏でむらなく乾燥させる方法を模索したいと思います。

2016-03-08 13.39.40ウッドバッグは、今回、愛媛から関東にまで 1,000km ほど輸送してみたわけですが、Packfix などと違って、荷崩れの問題は生じませんでした。

一度も、吊って形を直す、というような作業もしていませんが、一番のポイントは、オーストリア製のウッドバッグには補助ストラップが付いているのですが、これで袋の口を巾着袋のように〆ることができ、その状態で固縛することができるため、バッグが変形しづらく、また、内容物が遠心力などで転がり出る心配がないことです。

吊り用のストラップも袋のコーナー部分に上から下までしっかりと縫製されていて、いのり薪さんのウッドバッグ(名前が同じなのでややこしいですね)に比べて格段に強度があるように感じます。
ストラップ自体も細く、扱いやすいのですが、時間が経った時の強度の変化は気になるところです。
かれこれ半年くらいでは、全く不安はありません。

袋自体の品質ですが、輸送の振動によって、中身と擦れたりして穴が空いたりで痛むか、と思っていたのですが、痛みがないというと嘘になりますが、大した痛みはなく、今の感覚では、経年劣化を考慮しないのであれば、数回どころか 10 回くらいは使えそうな雰囲気です。