浸透桝と擁壁の修理

年度末ぎりぎりになったのですが、役所には、開発許可申請、建築確認申請に行きました。

まあ、素人がやることですから、今後も不備がでてくることでしょうが、まずは、開発許可に絡んで、雨水を宅地内で処理するように指導がありました。

出典 http://www.takiron.co.jp

出典 http://www.takiron.co.jp

浸透桝を 4 箇所以上設置するように、ということで、工法などの書類をもらいました。

内容的には、角形のコンクリート製の雨水浸透桝の設置手順だったんですが、別に丸型の樹脂製でも良い、ということだったので、ホールソーが使え、施工時に軽くて割れたり欠けたりの心配もなく、さらに乾式のため、パイプの接続もパッキンをはめるだけで楽なので タキロンの樹脂桝 にしようと思いますが、桝の大きさや深さなどが問題です。

タキロンのサイトに 設計について技術的な説明(PDF) があったので確認してみたのですが、あまりに当たり前のことですが、その土地がどの程度の水を処理できるか、つまり、単位時間あたり、どれだけの水を浸透させられるのか、ということが極めて重要で、オーガで試験用のピットを掘削して浸透試験をして測定するようです。
正直そんなかったるいことはやってられないんですけど。

いずれにせよ、桝に関して一番大切なことは、浸透桝はすべてのケースに対処できるほど浸透しないということであって、つまりそのことは、必ず溢れる、ということを意味するわけで、オーバーフロー処理をどう計画するのか、ということかと思います。

それと、元々懸案事項であったんですが、雨水を浸透させることでさらに問題が生じるであろうことは、50 年ほど前に作られた大谷石の擁壁がすっかり傷んでいることです。

地面に浸透した雨水は、多少なりとも擁壁に影響を与える可能性があるのではと感じます。

擁壁に関しては、根入れを含めてもせいぜい 1m とか、それくらいの法長にしかならないと思うし、万一、擁壁が破損しても、影響がないように離隔距離を取って建てる予定なので、それはそれで大した問題では無いといえばそうなんですが、建ててから擁壁が傷んで工事をすると、基礎近傍を掘削することにもなるわけですし、旋回などの時に作業が制限を受けて効率が低下するので、事前に修繕、あるいは新たに築造しておこうと思います。

いずれにせよ、2m の高さにはならないので、こちらは確認申請が必要な構造物には該当しないと思うし、また、敷地内のレベル出し作業についても、切土・盛土のどちらもせいぜい 20cm 程度であって、面積も 500m2 未満であるので、造成ではなく整地ということで役所で確認したので、この件については、開発許可申請の中で「造成なし」と記載することでよい、という話になりました。

対処方法としては、既存の大谷石擁壁を根石を残して一旦解体して、新たに裏にコンクリートを打ち、補強をする方法を考えています。
大谷石は、それはそれで風情があって良いものなんで。
ただ、隣地との境界部分の擁壁については、高さが足りないため、ブロックを買ってこないと材料が足りないので、その値段が問題です。

出典 http://www.nanwa-sangyo.com

出典 http://www.nanwa-sangyo.com

場合によっては、全く新規に築造することも考えてはいるんですが、その場合には、施工の経験がある 南和産業 さんの かすみブロック(JIS 間知ブロック) を布積みで使おうと思います。