薪集め会は延期?

夕方 O さんから電話がかかってきて、焦りましたが、週末、薪集めをするとか言っていた件ですが、残念ながら、土場に原木が山積みで、持って帰っても下ろす場所がありません。

今週、ボチボチ頑張ったんですが、ボチボチ過ぎて、稼働 3 日、全部半ドンで、たった 16 袋しか作ってません。

今日なんて、スタートは昼を回ってから、その上、2 袋作ったところで、ハーベスターのバーを押さえるナットがなくなって、買い出しに出かける羽目になり、そうしたら氏子さんからお宮の行事のパンフレットを作っているから、ということで神社で打ち合わせして終わったら日が傾いている状態、意地でも 4 つは作ろうということで薄暗くなるまで頑張ってみました。
でも、たったの 4 袋。

土が積んであったものは、ある程度は整地したのですが、まだ、踏み固めてないため、原木を置くわけにも行かず。。。

というわけで、原木を集める前に、今あるものをもうちょっと何とかしたいのですが、先週集めた原木がまだ多少残っているので、時間がある方は、薪割りにお越しいただければと思います。

場所は、前回の新薪割りヤードです。

太すぎる原木はアッグで粉砕!

コーンの直径は φ200mm ですので、太さは φ500 — 600mm といったところでしょうか?
長さは 2m ちょっとだと思います。
この太さになると、これ 1 本で概ね 600kg でしょうか。

当然、この太さのままでは薪製造機に入りませんので、アッグこと、コーンスプリッタでの小割りとなるわけです。

ちょっと太いものなので、1 箇所をつついただけでは割れず、縁から順番に割広げていく必要が有るため、作業開始から終了まで、約 7 分ほどかかったようです。

今までここまで太いものは処理したことがなかったのですが、やはり、この太さになると、もう少しトルクがほしいところです。
あと少し、の力が足りません。

これについては、ホンダウォークの例のジャンク薪割り機じゃないけど、結局のところ、「摩擦抵抗」の問題が生じるようで、特に今回、しばらく使ってなかったためコーンがサビサビだったため、かなりざらついているんです。

流石にいちいちシリコンスプレーをするわけにもいきませんから、表面をメッキするなどして、サビを防ぐ処理が必要だと感じました。

とりあえず、別の所を突くためにコーンを抜くと、割った部分が元に戻るので、木っ端を挟み込んでしのぎましたが、セリ矢を作っておいて、打ち込んでも良いかもしれません。

もう一つの対策は、もう少し、短く切ることでしょうか。

これには二つのメリットがあって、一つは割りやすくなる、ということなんですが、もう一つは、木というものは大なり小なりねじれがあるため、写真で見てもわかるほどに、割った後のものがねじれている、そして、そのねじれ分、薪製造機に入れた時に引っかかりやすくなる、ということです。
昨日はそれが原因で Duro が傷んだわけです。

このねじれというのは結構クセモノで、節などがあると、当然、繊維にそって割れようとするのですが、コーンはまっすぐに入っていこうとするので、その結果が、写真にある「毛羽立ち」になってしまうのです。

コーンスプリッタでの効率的な小割りは、いかに突く回数を減らすか、にかかっているといっても過言ではありません。

よって、一発で割れる程度に短く切り詰める、木目が素直そうなところで割る、というような見極めが重要になると思いました。

実際のところ、うちのものは高速・低トルクで作業性と予算を重視したのですが、トルク不足で割り切れないほうが時間が掛かり、アウトプットの質も落ちることがわかりましたので、予算に余裕があれば、より高トルクのモータを使ったほうが良い結果が得られるのではないかと感じました。

まあ、φ600mm とか、そういう太いものが大量に入ってくるならば、という但し書きは付きますが。

こういう太いものを小割りするというと、ブレーカで薪割りということはみな考えるようで、自分も実際に試しましたが、騒音が発生するし、正直、かなり効率が悪いです。

ブレーカを持っている人が、重松の言うことを信じず、自分で試して納得する分には、止めませんけど、薪割りのため「だけ」にブレーカ自体を買うようなことは、やめたほうがいいと思います。

この間も、森林組合で同じことをやっていて見学をしましたが、手でやるよりは早いかも、という状態でした。

人様の動画を後ろ向きな評論のために引用するのは気が引けますが、重機を使い、猛烈な騒音と振動の引き換えに得られる作業性について、満足がいくものかどうか、よく見極めてもらいたいと思います。(動画の説明に「試作」であり、この後、作業性が改善されたような表現があることは付記しておきます。)

重機でこういう有様なので、ハンドブレーカの作業性については、推して知るべし、というところかと思います。
少なくとも、自分が試した範囲では、使い物になりませんでした。

コーンスプリッターの利点は、やはり、安価であること、そして、振動や騒音がほとんど発生しないことです。

1m くらいに玉切りすれば、それよりも短く切る必要はほぼありません。
突き刺して、持ち上げて、向きを揃えて、玉切り馬に乗せて置くことができます。
無理のない太さになったものを玉切りするほうが安全で楽だと思います。

人力タイプなら、巻き込まれる事故が発生する危険がありますが、重機アタッチメントなら、トルク重視の低速回転なので、そういう危険はかなり減ります。
ただ、長いまま割りますので、何らかの拍子に固定する力が抜けると、原木が回転しますので、重機やオペレータ・周りの作業員への衝突という事故には注意が必要かと思います。

造園業などをされている方で、重機をすでにお持ちの方なら、コーンスプリッタを導入することで、チッパシュレッダを買い換えることなく、今まで処理できなかった 2 クラス上の太い木質ゴミを破砕できるようになると思います。

無論、小割りする手間はかかりますが、ごみ処理が本業でないなら、また、すでに小型のチッパを減容のために導入しているなら、今ある設備を活かせます。

コーンスプリッタは騒音が出ません。
かさばる根株も、土がついたままで、小割りすることができます。

77629c25cfd3899bc711あ、根株の処理ですが、宣伝じみてて申し訳ないんですが、FISKARS の PowerGear Lopper がおすすめです。

抜根した後、ひげのように伸びた太い根ですが、土が付いているので、チェンソーですとあっという間に切れなくなります。
まあ、PowerSharp を使うのも一つの手ではあるんですが、PowerGear Lopper なら 5cm くらいまで一発で切断できます。
その分、チェンの持ちを伸ばせますし、騒音も出ず、ガソリンもいらず、当たり前ですが、キックバックが発生しないので安全です。

うちに来て、これを作業に使った職人さんは、分けてもらえないかと、セールスしてないのに買ってくださいました。