オーストリアウッドバッグの新商品 2 種

WoodbagsWittmann さんに連絡をとったところ、新商品を出した、ということでカタログ PDF を貰ったんですけど、おもいっきりドイツ語版しか来てないんで、かなりドイツ語は忘れかけているんで、嘘書いてる可能性が濃厚なので、話半分でお願いします。

今までの白ウッドバッグですが、これ、CAPTAIN FLASH という名前にしたようです。要するに標準品ですね。

これに対して、COMMANDER TITAN と SLIM JIM が追加になっています。

COMMANDER TITAN の能書きですが、

extrem belastbar, widerstandfähig, tobust – für den wirklich harten Einsatz in Dinner rauen Welt. Er lässt Dich nie im Stich!

ってことなので、一言でいえば、高耐久性、ということになるかと思いますけど、問題は、何がどう変わって耐久性が向上しているのか、という部分に関してまだ理解できていません。

少なくとも、吊り用のスリング(ストラップ)の色が変更になっているので、その部分の差なのかなと思います。
写真で見る範囲では、ネット部分の色などは、白というかベージュのままなので、違いは識別できません。

カタログのどこかに書いてあるかもしれないんですが、なんせドイツ語だけなので、読むのがかったるいので、違いについて聞いてみようと思います。

寸法については、CAPTAIN FLASH と全く同じで、お値段、€ 18,40.- です。

SLIM JIM は、まあ、名前のとおりで、サイズが一回り細くなっていて(73 x 73 x 120)、容量は CAPTAIN FLASH(90 x 93 x 160)の 1/2 になっています。
お値段、€ 15,40.- です。

現時点での雑感ですが、CAPTAIN FLASH について、確かに吊りスリング(ストラップ)の耐摩耗性についていえば、何の養生もせずにフォークにひっかかけて扱う、ということをすれば、角が摩擦で破断するということは、容易に想定される範囲のことではあります。

ただ、じゃあ、それを嫌って、COMMANDER TITAN にするのかというと、違いがスリング部の強度の差だけだとすれば、まずそれはないですね。

前にも書いたとおり、袋自体(吊りスリング)を強化すれば、生産量に正比例してコストが上昇していきます。

ですが、吊り治具などで、アイ部を傷めにくいように工夫をすれば、治具作成という初期投資が必要なだけですから、生産量が増えれば、差がどんどん広がります。

うちの場合でいえば、フォークに引っ掛けるよりも作業性が向上しているので、吊り作業の時間についても短縮できています。
制作費用は、フックを通した鉄筋を曲げて、亜鉛塗装をしただけなので、1 万円もかかっていません。
なので、袋の差額でいえば、20 袋も使えば、元が取れる計算です。

なので、COMMANDER TITAN はうちの場合は、あまりニーズがないかもと思います。

SLIM JIM については、中型トラックでの輸送の場合、荷台幅の兼ね合い、また全高が押さえられていることから、荷の安定という部分でメリットを感じます。

また、0.75m3 であれば、生木であっても 400kg 程度、完全乾燥後の重量は 250kg 程度と推測されるので、茨城のお店で能力が 350kg のプチフォーで荷役するのにはちょうどよい範囲かなと思います。

ですが、容積が 1/2 なので、コストは単純に 2 倍以上かかります。

また、袋自体が小さくなると、薪の長さと袋の寸法との比率の問題で、充填効率が落ちますので、実際には、2.5 倍くらい高いものに付く可能性があります。

荷台幅にぴったりであるとしても、結局のところ、立てたら 6 袋、寝かして 9 袋(荷台内寸 2,000 x 3,600mm、SLIM JIM は φ1,000 x H 1,200mm)で、一つ 250kg だとすると、2.25t しか積み込めません。

CAPTAIN FLASH の場合、4 袋は余裕、うまく積むと 5 袋なので、結局のところ、CAPTAIN FLASH のほうが積める、ということです。

軽トラックのお客さんの場合でも、250kg だと、あと 100kg 積みたい、と思うでしょうし、だったら CAPTAIN FLASH を 350kg 分充填すればそのほうが安い、ということになってしまいます。

別に、薪の袋の種類を増やしてもそれで劇的に生産性が向上することもないでしょうし、寸法が違うようなものが増えれば、管理の手間も増えるだけなので、サイズが同じ COMMANDER TITAN については、性能の差を知りたいのでサンプルの調達はしてみようと思いますが、価格差が大きすぎるので、結局のところ、CAPTAIN FLASH でいいんじゃなかと思っています。

ようやく 10 袋 — このペースだと大赤字

結構疲れて、夕飯食べたら、知らない間に寝てしまっていたんですが、ニャンズの攻撃が凄まじく、今しがた、遊んであげた後ケージにお戻りいただきました。というわけで、こんな時間です。

こんばんはなのか、おはようございますなのか、超絶微妙な時間帯ですが、もうすでに昨日ですが、神社が終わって 17 時も回ったあたりから、コツコツやらないと永遠に終わらないわけですから、ミックス薪を作りました。

流石に日も落ちて、山で影になるので、暑さが随分と違います。
蚊が出るかな、と思ったんですが、全然そんなことはなかったんで、これからは夕方にやったほうがいいかも。

結局、1 時間半ほど作業しただけで、今日は 2 袋、都合 10 袋できました。
一日 2 袋の超スローペース。

原木の残り的には、後 2 袋分くらいでしょうか。

カシが多いようにも思うので、それほど密度は低くないとは思いますが、サクラだとか、軽いものも入っているので、平均すると密度は 0.7 位になるのかなと思いますから、乾燥後は一つ 400 — 500kg、だいたい 450kg になるのかなと思います。

1.5m3 x 50% 強(隙間率) x 0.7(比重) x 90%(乾燥収縮) = 475kg 弱

取らぬ狸の皮算用ですが、1kg 30 円で卸すことになると、今回の原木で 5t ほどの乾燥薪ができるわけで、15 万円の売上、ということになります。
うち、出荷の際に 1t あたり 1 万円程度の運賃が必要なると推定されるため、残りは 10 万円ですね。

原木は 0 円としても、まあ、厳密には、タダってわけにはいかないのですが、回収に 6 人/日かかっていますし、重機も 3 日、ダンプも使っているので、まあ、機械の損料は無視したとしても、燃料費として 7 人/日、1 人/日 12,000 円(税別)なので、90,720 円が原木代ということになります。

薪割りは今回はペースが悪くて、0.5t/h 程度なので、10 時間くらいかかってるので、2 人/日といったところでしょうか。

まあ、人件費のうち、雇ったのは、2人/日+ダンプだけなので、自分の人件費の単価が下がるだけのことですが、人を雇用するとなると、まともな人件費が発生するので、今のやり方だと、全くダメですね。

ウッドバッグ 12 枚使っているので、そのコストだけで 36,000 円もかかっているし、乾燥などの費用も一切見てないのに、すでに赤字です。

かと言って、薪の販売の場合、上代は決まっていて、配達の場合、関東圏でもせいぜい 1kg 50 円程度(運賃・税込)でしょう。
そうすると、軽自動車に 350kg 積んでも、1kg あたり 20 円が儲けですから、1 台あたり 7,000 円しかありません。
営業のコストや、軽自動車の維持費・燃料代も必要ですから、こちらも殆ど残らない。

後は圧縮できる可能性があるのは、1t 1 万はかかる長距離輸送費だけです。
ここをどうにかしないと、どうにもならないのではないかと思う今日このごろです。
やはり自分で運ぶしかありませんね。

みんな頑張ってる。俺ももっともっと、でも、ボチボチしか無理だけど、それなりに頑張ろう。