萌え死注意

ようやく茨城に到着です。疲れました。

今朝、というか、昼前に亀山 TS を出発する時、見かけたんですが、かっこよすぎて死ぬところでした。

その昔、いつかはクラウンとか、なんてコピーがあったような気がするんですけど、全く欲しいと思いません。

自分的には、いつかはスカニア。

まあ、スカニアは買える気もしないし、ツーデフを買ってどうするのかという問題があるし。

そういえば、スカニアもモデルチェンジしたんですが、まだ、新型を見たことはないんですが、ボルボはぼつぼつ見るようになりました。

維持費、いくら掛かるんだろうなぁ。。。

亀山に到着

薪割り機配達の旅に出発しました。

薪の配達もあるんですが、ミカンカゴの固縛に「楽縛」を投入しました。

ダイキに 1×4 の 6F を買いに行ったら、スギの 1×4 が売っていたので思わず買ってしまいました。
別に、見た目を気にする必要はないんですけど。。。
値段はスギが 300 円、SPF だと 257 円ですので、スギは 2m、SPF は 6F なので、スギが1 割くらい高い感じです。

なんだかんだで、出発が夕方遅い時間になったので、亀山に到着したら 3 時を過ぎています。
大体、松山から 11 時間かかるんですよね。(運転 10 時間、1 時間休憩時間)

風呂にも入ったのでさっさと寝たいと思います。

ようやく届いた 450 とキンクラ

一昨日、船便の荷物が松山港に届いて許可になったので引き取ってきていたのですが、昨日、荷降ろし、整理をしました。

待ちに待った 450 が到着です。

にしても、箱がスカスカ。
空気を運んだようなものなんだけど、どうしてバーを外さないだろうか?

新しいチェンソーはピカピカで気持ちいです。
この状態をある程度はキープしたいですが。。。まあ、すぐ汚れるでしょう。

それと、kindling cracker、通称、キンクラともご対面です。

実はキンクラ、この後すぐに使うことになったのですが、薪の注文を頂いたので千葉まで運ぶために、積み込みを行いました。

2 年以上、屋内で乾燥させたもので、重量を測っても乾いてはいるのですが、念のために含水率系でもチェックしたかったのです。

まあ、斧で割ってもいいなから、使うための口実、と言われればそれまでですが。

とても良い商品ですね。

耐久性はわかりませんし、高いんだから、固定用のコーチボルトくらいつけろよ、という思いはありますが、そういうことを無視して、純粋にみれば、とても良い。

ただ、普通の大割を小割りにしたり、中割をピザ薪くらいに割るのはいいとしても、それ以上細く、本当に焚き付けレベルの細さに割る、という作業はまだ未経験なので、その時、どうなのか、というのは気になりますね。

実際問題、自分は焚付は作らない(必要がない為)し、作るとしても、針葉樹の細割でベスター一発着火ですし、普通の薪をわざわざ小割にする意味がわかりません。

とりあえず、今日の夕方くらいに、東京に出発したいと思います。

今回の予定は、薪割り機の配達、薪の配達、松山に届いた貨物の一部を柏倉庫納品、メッシュパレット回収、エロフィン管回収(積めないかも)、I さんが開業した薪ストーブで焼いたパンのお店訪問、K さんと薪乾燥の勉強会というスケジュールです。

事故を起こさないようにがんばります。

そうそう、ふそうさん、初期不良の居眠りセンサ、早く直してよ。。。
こういう長距離のためにつけたのに。。。

薪の長さ・太さについての考え(その 3)— NS4414 ノルウェーの薪標準品質規格

かれこれ 3 回目の記事になりますが、薪の長さの次には、薪の太さについて考えてみたいと思います。

その前に、薪の品質規格の問題。

日本には、薪の規格らしい規格はありません。

あるのはせいぜい φ22cm くらいのタガでまとめる、というものなのですが、これは薪炭業界のなごりであって、現状には全く即していません。

規格がない、というこは要するに「野放し」で、薪屋がそれぞれ都合のいいことばかり言っているわけです。

そういう状態ですから、複数の業者が言っていることだけを聞いて、薪を評価することは極めて困難だと思います。

まあ、日本にはないのなら、ということで海外の様子を調べてみて、ノルウェーの薪標準品質というものを見つけました。

まあ、細かくは書きませんので、リンク先の PDF を見てみていただきたいのですが、今回のテーマ、少し脱線気味なので、薪の太さに限って引用します。

Diamater がそれに該当しますが、Grade 1 の場合、min. 8 cm, max 15 cm となっています。それ以外のグレードでは、概ね max 18cm ということになっていますね。

この diamater がどういうものか、自分は、スクリーンのサイズと判断しています。
つまり、15cm の隙間から落ちたものが diamater 15cm である、という考え方です。

この場合、φ15cm の 1/2 であるとか、φ30cm の 1/4 とかが max になるわけです。

薪の太さとして適切なサイズとして、牛乳パック大といわれていますが、牛乳パックは 1 辺が 7cm なので、対角線は約 10cm となり、断面積は、50cm2 くらいです。

上記、φ15cm の 1/2 は、88.4cm2、φ30cm の 1/4 は 176.7cm2 になります。

φ30cm の 1/4 は、φ15cm の円の面積と同じですから、スクリーンの形状の問題ではないですので、それからすると、規格的には、かなり太いものまで許容するようです。

最小寸法についての 8cm も、過去トロンメルの設計時に既存の製品を解析して調べました が、やはり、そういう考えで良いようです。

現実問題、30cm を 1/4 では明らかに太すぎるんですけどね、規格的にはそういうことだろうと思いますし、まあ、太いものがもたまには欲しい気もするんですが。

実際に割の太さと燃えやすいさについて、ずんぐりむっくり指数=ZM というものを ファイヤピット さんが提唱していて、算数レベルでシンプルな概念でありながら、十分実用的な指標だと思います。

面白いので、ぜひ、チェックしてみてください。

別の方による、比重を加えた R の計算スクリプトもあります。

薪割り機が届きました!

新しいアメリカからの輸入経路であったため、書類などのやり取りでかなり時間がかかってしまったのですが、ようやく薪割り機などが届きました。

Ariens の 22t、縦横兼用型で、エンジンは珍しい、スバルの垂直出力軸が載っています。

実機を見るのは実は初めてです。

ざっと破損がないことを確認しましたが、気づいた点をいくつか。

流石に 22t ともなるとシリンダが太いです。

他に良い点としては、作動油の容量が 4.5 Gal あることです。
こういうコンシューマ機は、容量が少なめのことが多く、温度が上昇しやすいことがままあります。
また、オイルフィルターも搭載しています。

油圧ホースも一応は保護されていますし、値段の割に非常に高いクオリティだと感じました。

反面、ポンプの能力は 11 GPM で、22t と 60cm のストロークのため、サイクルタイムが 13 秒と、Brave の倍かかります。
まあ、Brave も同じ 11 GPM で、往復で割るのでサイクルが半分になるので、当然といえば、当然ですが。

重量は、367 lbs ですから、二回り小さな Brave と大差はありません。
当然、使っている鋼材が薄い、ということになりますから、それが耐久性にどのように影響するのか、というのは気になる部分です。

見ての通り、畳むとかなりの高さになり、個人で使用する薪割り機としては、かなり大型の部類になるかと思いますので、縦横兼用型である、ということを優先しない場合、Brave のほうがトータルバランスは良いように思います。
つまり、持ち上げられないほど太い玉をどの程度割るのか、ということになるわけです。
このあたりは、個人の趣味の世界ですから、どちらが優れているとか、そういうことではないですね。

なお、Ariens は売約済みです。

今回は、Brave DUAL 20t も 1 台入ってきました。

こちらも売約済みだったのですが、うちで使っていたデモ機をお買い上げくださったので、フリーの状態です。

アメリカからの貨物を安定して輸入できることがわかったので、組み立ててフィルタなどの装備を追加した後、配達し、使い方の説明をした上で、保証をつけての販売を始めました。

在庫 1 台のみです!

薪の長さ・太さについての考え(その 2)— 欧米での薪づくりの方法と薪事情

ここ数年、アメリカはさておき、日本にも多数入ってきているヨーロッパのストーブと、そのヨーロッパでの薪生産側の事情について調べていて、勝手に推測していることがあります。

薪屋を始めるにあたって、生産の省力化のため機械化を図ろうと、薪製造機について調べていた時、欧米と日本の薪生産のスタイルの違い、また、ヨーロッパとアメリカとの違いに気づきました。

自分は大日本帝国方式と呼んでいますが、大東亜戦争の時、空港が爆撃されると大日本帝国は兵隊さんが「気合」とツルハシ・モッコでもって人力でやっていたわけですが、それと同じ、下手をすりゃ、気合と斧で割っているわけです。

その時米軍は、葉巻を吹かしながらブルで押していたんでしょうけど。

まあ、何事も技を極めようとするのは日本人の美徳でもありますので、悪いことばかりではありませんが、今、この時代においても、自衛隊の土嚢の積み方ひとつ見ても、我々の非合理的とも思える形式美に拘る様子が見て取れます。
お客さんも日本人なので、形式美に拘る、ということでもあるんですが。。。

一方アメリカ人の場合、youtube なんかにたくさんあるので見れば一発でわかりますが、樽のようにまるまる太ったおじさんが、アホのように巨大な丸太をバキバキとぶち割って、満面の笑顔でご満悦、いわゆるドヤ顔で〆るというパターンの動画ですが、デカさとパワーで勝負するタイプです。

基本的に、何も考える必要はありませんよね、ただ単にデカくするだけですから。まさにアメリカン。

この方式も悪くはないんですが、木ってのは、大げさに表現するとカラーコンのように円錐になっているわけで、かつ、幹だけでなく、枝の部分もあり、大部分は細いのです。

なので、最も太い幹の部分を処理しようとしてサイズをどんどんでかくするのはとても効率が悪く、大は小を兼ねません。

それではヨーロッパではどうでしょうか?

ヨーロッパでは、太すぎる原木に対しては、ある程度までは、薪割り機自体を大きくして対処しますが、大きすぎるものは、下処理をして、普通サイズの薪割り機が使えるようにする、という発想がアメリカよりも強いように感じます。

アッグ的薪割り機、と勝手に呼んでいますが、通常は、コーンスプリッタと呼ばれています。

回転する円錐が食い込み、押し広げ割ることができるだけでなく、突き刺して移動したり、回転を利用して向きを揃えたりすることができる、とても便利なアタッチメントで、うちでも部品を輸入して ViO-30 のアタッチメントとして利用しています。

もちろんヨーロッパでもアメリカ的発想のものもありますが、特徴的な作り方があり、それは 1m(くらい)の長さで作る、というものです。

まあ、動画にあるとおりです。

1m のままで割り、背景のように積み上げることもあれば、bullet bundler という機械で 1RM(1m3)で束にすることもあります。

それを後から必要な長さにカットするのです。

これはオートマチックタイプで、長さもかなり細かく設定できます。
この手の機械は、オートマチックタイプから、セミオートマチック、本当にいろいろな種類があるようです。

さて、算数の問題です。
元が 1m で、それを Duo Wippsäge で 3 等分していますが、薪の長さは何センチですか?

そう、大体 33cm になりますね。鋸の刃にも厚みがありますので。

半分に切れば 50cm、1/4 なら 25cm です。

もとの長さが 1m だとすれば、これ以外は端数が出ます。

常識的に考えると、50cm は長すぎるので、33cm というのがお手頃なサイズ、ただし、最近の薪ストーブの小型化・エアタイト化という流れもありますので、ケースによっては 25cm なのではないかと推測しています。

えらいフリが長かったのですが、薪の長さとして、ヨーロッパではそれくらいのサイズが主流と仮定すれば、炉に入る最大の長さは別として、メーカサイドもそういう市場に流通している薪のサイズも意識してストーブを開発しているはずです。

Duo Wippsäge 的なものは多数見るので、流通量を調べたわけではないのですが、おそらく、50, 33, 25cm のうち、33cm がもっと多く流通しているのではと思います。

日本の薪ストーブを取り巻く環境を考えると、50cm は現時点のアンケート結果に照らし合わせても明らかに長過ぎるし、25cm はクリティカルな問題があり、それは、薪棚などの保管環境がほぼ未整備であるという点で、薪ネットなどと合わせて、今後、お店でも提案を強化していかないといけないジャンルであると思うのですが、製品化は明らかに時期尚早です。

そのため、うちでは販売用の薪は、40cm の生産を停止し、33cm で作っており、それを 35cm と呼称しています。

35cm というのは、薪製造機の構造上、原木が斜めになった場合、切断長を 33cm にセットしてあっても、それよりも長く切断されることがあり、当然ですが、お客さんは炉に入る最大の長さを念頭に薪の長さを決定するので、殆どが 33cm でも、表示は一番長い、それ以上の長さのものはない寸法で行う必要があると考えているためです。
実際には、30 — 35cm の範囲になりますが。

とまあ、あくまでも生産する・販売する、という立場で考えたことですが、現時点での薪のベストの長さ 33cm というのは、そういう背景から導き出した数字、ということになります。

長さだけではなく、割のサイズについても、北欧の薪の規格を元に、別のエントリーで書いていきたいと思います。