一昨日届いて、昨日早速使ってみた 目立機 Oregon 310-120 Bench Mounted Mini Saw Chain Grinder ですが、Husqvarna 450 のチェンは、コマのサイズがばらついていたので、大きく目立てしたものもあり、当初の 60% くらいのサイズになっているので、デプスゲージの調整を、コンビゲージでしました。
コンビゲージは、面倒くさいといえば、面倒くさいし、そうでもないといえば、そうでもない感じです。
正直、わざわざ砥石をもう一枚買って、整形して、デプス調整の専用砥石を作るほどのことかどうか、少々悩みます。
さて、肝心の切れ味です。
まあ、見ての通り、微妙なところですね。
切れるといえば、切れますが、チェンソーの自重だけで、刃が入っていく感じがありません。
デプスは HARD で調整したんですが、SOFT でも良かったのかと思うくらい切っている感がありません。
で、昼にご飯を食べに山から降りた時に、コンビゲージを仕舞っているケースから 21 が 2 本、1 本は結構すり減った STIHL の、薪製造機に最初についてきたチェンと、チャイニーズの激安のほぼほぼ新品のチェンがでてきました。
チャイニーズの激安がほぼほぼ新品なのはわけがあって、デュロが届いた時にすぐに試したくて、特に傷んでないチャイニーズチェンを取り外していたのです。
それで、ご飯を食べる前にその 2 本を目立てしたんですが、チャイニーズものを目立てした時に、角度が 30° でないことに気づきました。
まず、グラインダのヘッドのチルト角、これは固定ですので、考えないことにします。
次に、チェンのクランプ部、これは左右に 30° で間違いはないのです。
でも、そのクランプ部自体、垂直方向に 10° 本来は振る必要がありますが、調整できないので無視しています。
その 10° を振ってないので、ずれているものと思うのです。
3 次元だと、
なんですが、今回は 2 次元で考えればいいので、
で、
<?php $theta = deg2rad(0); $phi = deg2rad(0); $psi = deg2rad(10); $x = 1.0; $y = sqrt(3.0); $xx = $x * (cos($phi) * cos($theta)) + $y * (cos($phi) * sin($theta) * sin($psi) - sin($phi) * cos($psi)); $yy = $x * (sin($phi) * cos($theta)) + $y * (sin($phi) * sin($theta) * sin($psi) + cos($phi) * cos($psi)); echo rad2deg(atan($xx/$yy)) . "\n"; ?>
PHP で書いて計算したところ、30° ではなくて、30.38125514247° ということで、かなり微妙ですが、30° よりも気持ち鋭角、という程度で、誤差みたいなもんでした。
あと気になるのは、刃の形がバックスロープ気味に見えることです。横刃目立て角の選択 でも書いたことなんですが、図を見れば一目瞭然で、丸ヤスリで目立てをすれば、円弧になりますので、基本的にヤスリの位置(高さ)を深くすると、横刃に角度をつけることができるわけです。
しかし、グライダの場合、先端は半円形になっていますが、あくまでも円盤なので、横刃の角度を変更するには、グラインダのチルト角自体を変更しなければなりません。
310 は、この角度を変更することができないので、フック気味にしたり、バックスロープ気味にしたり、ということ自体はできない、ということになりますね。
切れ味については、コツのようなものがあるのかもしれませんし、それは今後おいおい掘り下げていこうと思いますが、すくなくとも薪製造機用のチェンについては、バーに付けたままでは目立てすることができないので、必ず外すわけですが、外してあるチェンを目立てするなら、310 ではかなり楽ができるし、そこそこ切れれば、油圧でなんとか切ってくれるので、十分使い物になるかな、といったところです。
72 コマのチェンしか目立てしていませんが、今のところ、だいたい 1 本を 5 分程度で目立てできている感じです。
慣れたら、もう少し早くできると思います。