携帯クーラー ZERO HEAT

出典 https://prtimes.jp/

一瞬これはいける、と思ってカタログを良く読んだときの残念感はなんとも言えないものがあったんですが、まあ備忘録を兼ねて認めておこうとは思います。

これ、蓄冷剤の周りに空気を循環させるだけのものなんです。

クーラーというので、コンプレッサなどが極度に小型化されて、リチウムイオン電池で駆動するのと勘違いしました。

車中泊の時に書いたポータブルクーラー冷え蔵 のモバイル版、といったところでしょうか。

個人的には、相当期待したんですが、原理的に、自分のニーズには合致しないというか、コレジャナイ感が半端なかったです。

ただ、この仕組の良いところは、排熱がほぼ出ないことであり、かつ、密閉された防護服などでも使用できることでしょうか。

お値段は 10 万を超えている ようで、冷え蔵の値段を考えると、かなりの値段といえますね。

どこがどう特許なのかは知りませんけど、特に原理自体には何の新規性もないと思うので、使い物になるようであれば、すぐに特許を回避した、MADE IN CHINA の 3,980 円(USB 給電で、モバイルバッテリー別売り)みたいなのが出てくることでしょうから、それから考えればいいかなと。

それはそうと、超貧乏くさい話をひとつ。

車中泊の際の冷房コストのことなんですが、冷え蔵を使うとして、氷をコンビニで買うという話が出たわけです。

氷が溶ける時には 1kg あたり 80kCal = 0.093kWh の熱を与える必要があります。
まあ、気温が 25°C とすれば、溶けた水の 0°C との温度差がありますので、1kg = 1,000 なら 25kCal を更に奪うことができますから、都合 105kCal になるとしても、まあ、せいぜい 100Wh 程度なんですね。

氷を作る際に投入した電力の効率が仮に 50% だとしても、1kWh は 30 円程度ですから、6 円分くらいのエネルギー価値しかありません。

ですが、氷の値段は、1kg あたり 250 円くらいするのです。

よってエンゲルの冷凍庫を買って、家の氷を運べば、仮に一晩で 4kg 消費するとすれば、往復で 2 泊ですので、都合 8kg 分、1kg あたり 200 円お得だとすれば、1,600 円の節約になるわけです。

でも、問題は、夏の間しか用事がない、ってことなんですよね。

年に 2 回、10 年でようやく 32,000 円の節約なので、家で凍らせたものを忘れずに積む手間などを考えると、冷蔵庫が車に付く、という付加価値のウエイトがほとんどってことになりますかね。

ただ、今回、焼津の市場に寄ったんですが、冷蔵庫(冷凍庫)がないため、おみやげは干物になったんですが、そういう時に安心して生物が買えると言うのはあるかと思います。

で、そこには、トレーラーで駐車できるのか、というツッコミが入るわけですが。

まあ、うだうだいっている間に、今年の夏は終わりそうです。

小國神社 参拝

昨晩は、疲れましたが、無事に愛媛に到着しています。
おかげでぐっすり眠れました。

もう、一昨日のことですが、事任八幡宮 に続いて、小國(おくに)神社 に参拝しました。

ずっと「おぐに」だと思っていたのですが、「おくに」だったようです。

知っている人は知っていると思いますが、現在の神道政治連盟の会長は、この小國神社の打田文博氏です。

Wikipedia の情報 はかなり古いですね。

少し前にも書いたのですが、神社本庁の基本財産が不当に廉売されたのではないかという 疑惑 があるわけですが、その騒動の中心人物と目されているのが、石清水八幡宮の宮司、田中総長の腹心と小國神社宮司の打田氏なわけです。

まあ、疑惑 については、リンク先の記事を読めば概略はわかるわけで、思うところはありますが、ダラダラ書くことはしませんが、こういう疑惑に名が挙がる人物というのは、善し悪しはおいておいて、基本的に事業家であるように感じます。

人物の相関図があったので貼っておきますが。

小國神社の場合、駐車場も整備されており、その一角にはおかげ横丁をかなり小さな規模にしたものですが、売店関連が集積されていました。
無秩序に開発していてはこうはなりませんので、神社のイニシアティブか、経営の主体がどうなっているのか、そういう部分はわかりませんが、何らかの関与はあるものと思います。

また、休憩所が整備されていて、ヤマハ発動機から 1,000 万引っ張ってきてました。

こういうことをいうと語弊がありますが、現在において、神社というのはいわゆる装置産業で、ある程度の設備投資をしなければ、集客ができないわけです。

広い駐車場、清潔なトイレ、そして、そこにしか無いサービス、まあ、道の駅と同じです。

と同時に、一頃問題になりましたが、コンプガチャなどに見られるソーシャルゲームの課金スキームである「フリーミアムモデル」に、宗教関連全般は、集金手法が酷似していると思うのです。

あくまでも、お金の側面から見た場合の話です。

実際問題、神社そのものの歴史であるとかは、捏造でもしない限り、どうにもなりません。
なので、それ以外のソフト面、ハード面を改善するのはとても重要なことであろうとは思うのです。

神社界全体が、国のあり方、人々の生活習慣・価値観、そういうものが大きく変化するなかで、大きな規模の神社を維持していくには、莫大な予算を獲得し続けなければならないわけで、旧態依然としていては座して死を待つという状態でしょうから、その苦労は小さな神社以上であろうと思うわけです。

神社参拝という行為そのものについては、課金はできません。

お賽銭を 5 円入れているから、タダじゃないという人もいるかもしれませんが、神社側から見ると、5 円玉を銀行の残高の 5 円にするためにかなりの経費がかかります。(下手すれば 5 円以上かかるかもしれません)

トイレを使用したりすると、下水道料金は松山市の場合 1m3 あたり 200 円ですので、1L あたり 0.2 円、25L の水を流せば、5 円下水道代だけでかかってしまいますし、電気代、上水道代、トイレットペーパー代、清掃の費用や、維持管理費もかかります。

それに、お賽銭自体も強制ではなくて任意でして、散歩で毎日くるんだけどずーっと一円も納めない人もいたりするんです。

そういう中で、どうやって奉納をしていただくのか、というのがとても難しいのです。

ここの事例を見ると、とどのつまり勘所は、有料のサービスと無料のサービスの差別化、そのバランスであることが理解できます。

でも、神社でそういう差別化自体は無理なんです。

昇殿されるかたがいくら賽銭を納めたのか、いちいち確認なんてできません。
あるいは、お供えの封筒の中身を確認して、その額で、態度を変えるのか、という問題もあります。

授与品に関しては、物販の形ですから、授受という差別化はできますが。

とても難しく思います。

宇佐神宮に「栄転」された小野氏も、駐車場整備事業を行う(行った?)ようで、これは地元との軋轢の中で、独自の財布を持つためという側面もあるのではと推測していますが、動線を変えることで、利便性を向上しつつ、将来的には、商店街が入れるテナントモールを神宮自身が整備するなり、誘致するなりして、売上に見合ったマージンを要求する、というようなことも視野に入れているのかもしれません。

田中総長や打田会長のやり方が自分の中での美意識に反するのは事実なんですが、それぞれがそれぞれの立場で、信念を持って、道を過たず、実践に努めて、斯界を盛り上げて発展させていくことが大切であり、自分も自分なりに事業を拡大していかなければと思ったりしました。

普通に参拝しろよ、とツッコミが入りそうですが。