薪巻きくんで束ねる薪の重さは 7kg で

少し前に K さんと電話した時に話した、薪を宅配等で販売する際のひと束のサイズについて、今日はメモをしておきたいと思います。

結論からいえば、シュリンクラップで巻きを束ねる薪巻きくんでの梱包サイズですが、ひと束 7kg とすることにしました。

この問題についての気づきのきっかけは、以前、北米で利用されている薪を入れる専用のネットの試験輸入で、コストの問題から極力大きなものをと思ってサイズを決定した時に、そのサイズは廃盤になりますと告げられ、理由としてお客さんが運ぶ時に重くて扱いづらいため、と説明を受けたことです。

自家用はみかんカゴに入れて運んでいるのですが、いっぱい詰め込むと重たいので、7 掛け程度しか入れていません。

また、薪の配達に出かけるようになり、体にハンディがあるお客さんもいらっしゃるし、いろいろな方がいる中で、すべての方に良いということは難しいにせよ、自分の視点ではなく、お客さんの視点で、梱包についてもよく考えなければならないと思い、調べてみました。

そうしたところ、重量物の取扱について、女性や年少者について、法令上の制限があることがわかりました。

家庭内で薪を運ぶお手伝いをお子さんがすることもあるわけですから、最も厳しいのは、女性 16 歳未満の基準であるところの継続作業時の 8kg 未満、ということになりますので、ひと束 7kg ということになったわけです。

もう一つの理由が、宅配の場合 1 梱包 30kg までという制約です。

2 個だと、1 束 5kg で、今までであればそうしたんでしょうが、15kg では重たすぎます。
かと言って、10kg の 3 個では、梱包時の形状が悪く、細長い段ボールになるので、段ボール箱の表面積が増え、箱のコストが嵩みます。
4 個だと、一つ 7.5kg となるわけです。

宅配便で送る場合、箱やラップなど風体の目方を差し引かねばなりませんし、内容物である薪自体、周りの水分量により目方が変化するものなので、最終的に 7kg 程度に抑えておこう、と考えたわけです。

本来であれば、一般の女性でも扱える 20kg を切るような重量で梱包をするべきなのでしょうが、今の宅配の契約が重量あたりいくらではなく、大きさ・重さ・距離には無関係で、1 個いくら、という契約であるため、極力 30kg に近い重量で梱包しなければなりません。

今後、宅配薪の取扱が増えれば、契約も見直せると思いますが、当面はそういう運用にしたいと思います。

とはいえ、まだ熱処理装置が稼働していないので、そちらも急ピッチで勧めて、今シーズンには間に合わせたいと思います。