個人通関手続きの覚書

定食屋の待ち時間にふと思うことがあり、「個人通関手続き」で検索をかけたら、手続きいついて、結構きちんとしたテキストが税関のサイトで用意 されていました。

今更?

キオスク端末を借りて、電子申告をしているのですが、その中でよくわからなかったことがあり、それが 詳しく書かれているテキスト もあったので、備忘録としてまとめておこうと思います。

まず、海上の一般貨物の場合、最初に B/L の番号を入力する必要があるのですが、LCL の場合、何らか符号を 4 桁ほど足す必要があり、意味がよくわからなかったのですが、その符号を SCAC コードというようで、税関で教えてくれるんですが、事前に A/N に記載するようお願いしておけば、いちいち税関で聞かなくても良いようなので、今回 20 日の荷物からそうしておこうと思います。

まあ、とにかくB/L 番号を入れて送信します。

そうすると、共通分のタブが選択された状態で画面が開くわけです。

「※」がついているところをゴニョゴニョするわけです。

自分の場合、基本的にほぼほぼ間違いなく大額なので、※ 1 には、L を入力します。
少額申告(関税法基本通達 67-4-1 (輸入少額貨物の簡易通関扱い) に規定する貨物の通関)の場合、すなわち、全ての欄の課税価格
が 20 万 1,000 円未満の場合には、S を入力します。

続けて、税関発給のコードを使っているので、※ 2 にその番号を入力し、個人なので ※ 3 には、2 を入力します。

※ 4 は、食品衛生法にひっかかるものがあれば、FD を入力します。

※ 6 は、原本はなく、PDF を印刷して持っていくので、B:インボイスに代わる書類 (インボイスのコピー等) になるため、B を入力します。

※ 7 の運賃は、基本的に FOB なので、A を入力します。

※ 8 の保険は、無保険なので D になります。

さり気なく説明されていませんが、貿易形態符号は、518 です。

続いて、繰り返し部のタブをクリックして、品物を入力していきます。

品目番号には、HS CODE を入力して、★ 1 の最後の一桁(独立している部分)は NACCS 用のコードを入力しますが、これらは事前に、Web タリフ というページで調べておくことができます。
番号は変わることがあるので、過去の通関で使った番号をそのまま使えないことがあります。

★ 2 の原産国は、例えば、米国なら US, 支那なら CN となりますが、わからなくても、押すとリストで出てきて選択できます。
基本的には、原産地証明識別コードには WKOR と入力すると、WTO の協定税率が適用されます。
原産国証明があったりして、特恵の場合などは、多分違うと思うので、その時はその時で調べる必要がありそうですが。

続いて、★ 3 の数量です。
基本的には、個数 + NO, 次が重さ + KG になります。
重さですが、B/L 番号で全体の重さが管理されているので、繰り返し部で入力したここの重さの合算と付き合わが行われ、あまりに違うとエラーになりますので、事前に帳尻を合わせる必要があります。

★ 4 の BPR 係数というのは要するに、当該商品のインボイス上の価格のことで、運賃を按分して、運賃込みの金額算出し、その額に対して、関税や消費税を課税するのです。

かなりどうでもいい話をすると、NACCS を使うと、消費税の計算などは四捨五入をします。
税法上は、切り捨てて良いことになっているので、手で計算すると、極めて稀に 1 円得することがあります。
何故極めて稀かというと、消費税の計算は、100 円未満が切り捨てられるためです。
ほんと、どうでもいい話で、手間を考えると、電子申告をしたほうが遥かに楽なんですけどね。

後は基本的には消費税が課税されるので、★ 5 には F2 とだけ入力しておけば後はシステムが勝手に計算してくれます。

繰り返し部で、欄が足りなくなると、タブのすぐ下に 1/25 となっている部分があるかと思うので、そこで右の矢印をクリックして、ページをめくって次のページに入力することができます。

とまあ、いつもよくわからないでやっていることの意味が、ほんのすこしわかったような気がしました。
他の人の役にほぼ間違いなくたたないエントリーだとは思いますが、個人輸入に挑戦したいんだけど、という人は、申告ってのはどんなことをするのか、ちょっとわかってもらえるんじゃないかなと思います。