2 軸破砕機のジャンク — 安いんだか高いんだか微妙なガラクタ

2 軸の破砕機です。
ヤフオクで、九州のジャンク屋、油谷産業さんが出品してます。

お値段 26 諭吉。

そういえば、福沢諭吉も近々引退して、渋沢栄一に代替わりする とかなんとか。

今の紙幣の肖像の方々は、偉人であることについては、皆の同意するところでしょうが、金銭面に関しては、ルーズだったり、あまりふさわしくないなんて話もあったりしましたね。
渋沢栄一翁は、そういう面で言えば、まさに打って付けの方という気がします。

元に戻って、なんで破砕機が欲しいのかというと、薪を乾燥させる乾燥機ですが、燃料がチップなんです。
元々は、薪を使う予定だったんですが、機構が複雑になり、維持管理のコストがかかること、安定性がチップのシステムに比べて劣ることから、チップのシステムに変更になりました。
そうなると、当然、チップが必要になるのです。
無論、売っているのだから、買ってくればいいんですが、薪を作る過程で、皮や木っ端などが発生し、それらを処分する必要が出てきます。
捨てるのがタダでも、移動に手間がかかるわけですから、その場で燃料になればと思うわけです。

こういう破砕機というのは、まともなものは 1m あたり 1,000 万(破砕機単体の価格)といわれていますので、建屋を建てて、キュービクルなどの電気工事、はてはコンベヤだのストックヤードだのいうと、それこそ、マイバッハが買えてお釣りが来るほどかかるのだろうと思うわけです。
別にチップ屋をやりたいわけでもありませんし。

個人的には、定置式よりも、自走する 諸岡のタブグラインダ のようなタイプのほうが重機で投入できるし、排出用のコンベアがあるので、そのままピップビンに突っ込めたりして素晴らしいんですが、現実問題として、近くに民家があるので、騒音やホコリの問題で、その場で破砕するのはかなり難しいわけで、こぢんまりとボチボチ作れるくらい、でも、ハンマーやチッパー、カッターは嫌なので、理想を言えば、1 軸、速度的には 2 軸かなと思うわけです。

ヤフオクでの相場ですが、まともに使えそうかな、と思うものは 200 — 400 万くらいの間しています。

これは 250 万ですが、なかなか良いものの気がします。
1 軸でスクリーンが付いているし、排出もスクリューベアで行えるので、装置の下に溜まったものを掻き出す必要がなく、排出部位にベルコン等を据えれば、積み上げたり、積み込んだりも容易だろうと思います。
メーカーも国内ですし。
ただ、この金額は用意できませんし、ここまで出すなら、あと少し出して、自走式がいいなと思うのです。

このジャンク品ですが、どうも軸が固着しているのが問題なだけのような気がするので、軸を外すことができたら、あとはベアリング(軸受)を新調すればそれで済む問題のような気がしないでもないのです。
モータの能力的には、2.2kW ということなので、3 馬力ほどで、仮にモータが死んでいたとしても、エンジンに置き換えてもしれたものです。
雰囲気的に噛み込んだりしても、自動反転したりという芸はなさそうですし。
どれくらいの減速比なのかは気になるところではあります。

刃物だけでもとても 26 万では作れないだろうし、そう考えると安いといえば安いのですが、使えるようにするまでの手間をかけられるか、という部分で時間が取れなさそうなので、厳しいものを感じます。
仕事をさせられるまでは、26 万は溝に捨てたのと同じ状態ですから、高い買い物になります。

必要になるのは少し先なので、ヲチを続けたいと思います。