Brave(ブレイブ)20t のタンクの構造(吸入側)

Brave(ブレイブ) 20t のタンクの構造についてです。
今回は吸入側です。

他のモデルも似たり寄ったりだとは思いますが、バラし中の Y さんから、詳細な情報をいただいていますので、備忘録を兼ねて記録しておこうと思いますし、他の方も、何らかの理由でバラしたり、改造したりする際には参考にしてください。

ただ、コメント欄にも書いたことですが、このモデルはかなり売れているようで、マイナーチェンジを繰り返していて、F 型くらいまでのバリエーションがあります。
搭載しているのは GC160 なんですが、エンジン本体にもバリエーションがあるので、パーツなどはもしかしたら微に入り細に入り詳細に調査しているわけではないので、世代によって違いがあるかもしれません。
その点は、自己責任ということを理解してください。

まず、吸入側です。普通にストレーナーがあります。
これがかなり固く止まっている、ということで、外すのがとても大変だそうです。
だいたい 2 インチで、50mm のソケットがハマったそうです。

ストレーナですが、一般的なタンクに比べて奥行きがないので、それに伴いかなりずん胴になってますね。
ざっと 4 インチ強と言ったところです。

一般的な ZINGA TFS series tank strainer の場合、タンクのネジが 1-1/2″ の場合、最大流量が 14GPM, おそらく、2″ だろうと思うのですが、その場合だと 23GPM で、ストレーナーの全長は、9-1/8″ ほどあるんです。
というわけで、特殊なずん胴のものを探してこないといけないです。

まあ、これは、タンクそのものを作り変えて、かつ、ストレーナーを使いまわさない、という前提での話となります。

ストレーナーから先がどうなっているか、ということ、写真の通りです。
ストレーナーは中のネジはおそらく 1″ だと思うのですが、1″ NPT-M x 1″ NPT-F の 90° エルボを介して、その先に 1″ NPT-M x 1″ OD Hosebarb という構成だろうと思います。
推測の根拠ですが、このモデルの油圧ポンプは、11GPM であり、このクラスのポンプはほぼ、インレットが 1″ OD Hosebarb だからです。
こういう数字は、純正の場合、パーツ番号で引くので、仕様に関しては書かれていませんから、あくまでも実測してみるしかないのです。

ちなみに ZINGA TFS を使ったら、2″ のタンクネジサイズ(2″ NPT-M)に対しては、内側の雌ネジのサイズは 1-1/4″ NPT-F となります。
まあ、XINGA を使うならその時点で、タンクの構造が全く別物になるわけなので、部品在庫点数を減らす意図がないなら、共通にしなくてもいいと思います。

知恵の輪というか、なんというか、一発で Hosebarb のエルボでは、エンジンマウントブラケットに干渉して、取り付け自体ができないです。

あと、この部分の組み立てて、問題を感じているのは、Hosebarb が樹脂のモデルがあること、そして、冬場などは、ホースが非常に固くて、Hosebarb へホースを差し込むのがとても大変だということです。
樹脂の場合、締めるのはいいんですが、緩めるとネジ山が潰れているので、再使用は難しいかなというのが正直な感想です。
また、金属の場合でも、巻いてあるシールテープ自体が緩めるとパーですから、ホース差し込む時にこねてしまえば、緩んでリークの原因になるかもしれません。

なので、ホースを一時的に内側から拡げるジグを作り Hosebarb に対して力を加えずに取り付けられるようにするか、あるいは、Hosebarb 自体をグラグラしないように固定するジグ等をつくる必要があるかなと思っています。
何れにせよ、これから寒い時期の組み立ては問題です。
原始的で場当たり的な対処としては、ホースをドライヤーで温めてやわからくする(熱で膨張もする?)かなと思いますが。

かなりどうでもいい話としては、ホース自体ですが、20t はサクションもリターンも共に透明で、サクションは潰れないように中に螺旋状に針金が入っていて、リターンは網状の繊維で補強されたものとなっています。24t 以上の縦横兼用タイプは、黒いゴムホースになっています。

うちでも念のために在庫の寸法を計ってみたいと思います。