初・強制乾燥薪

去年完成した薪乾燥機ですが、年末・年始の休みを挟んだことと、ブレーカが故障したりのトラブルがあって、試験生産が遅れていたんですが、初めての薪ができあがりました。

重量でも管理しているんですが、念には念を入れて含水率計で測定します。
半分にわり、センサー(アンテナ)を密着させるためかんながけをして平面を出し、内部の含水率を測定します。
20% を切っていますので、安心して焚けるレベルにごく短期間で乾燥させることができました。

強制乾燥では、薪の内部の温度も計測するのですが、100°C を超える温度になっていますので、ISPM 15(PDF) の、

キルンドライ等の熱処理(HT): 材中心温度 56°C、30分

という条件は軽々満たしているので、極めて安全で清潔な状態の薪が生産できたことになります。
これで、ピザ屋さんや石窯パン屋さん、レストラン等、安全や清潔を重視するお客さんにも、自信を持って納品することができます。

ただ、自然乾燥とは違い、設備自体のコストや、燃料代(チップ、ファン等の電力)などが増えますので、価格については見直していく必要があるのかなと思いますが、自然乾燥のように生産に長時間かかるわけではなくなるので、値上げ幅は最小限に抑えられたらなと思います。