薪の長さ・太さについての考え(その 1)— シガーストーブというもの

ちょうど、薪ストーブ日記 さんともかぶるんですが、薪の長さ・太さについて、facebook で、(自分が思う)普通の薪を見て、「どうしてこんなに短く・小さく割っているのか」という質問をした人がいたので、このブロブでも書こう、と思って下書きまで書いてあったんですが、良い機会なので、まとめてみたいと思います。

当然ですが、薪は長く作るほうが薪屋としては楽です。

切る回数も減るし、割る回数も減る。積み上げるなら、積む回数も減ります。

なので、自分で薪を作る人は、無意識のうちに太くて長いものを好む傾向があるように感じます。

出典 http://www.jotul.co.jp

出典 http://www.jotul.co.jp

うちはシガータイプなので、長い薪が燃やせ 60cm 以上のものでも入ります。

このことが魅力のひとつだと思っていましたし、たしかに、便利と思うのですが、実際使ってみて、60cm のものは燃やしづらい、ということに気づいたのです。

理由は単純で、シガータイプは手前から奥に向かって薪を投入し、図のような燃え方をしますが、こういう燃え方を(葉巻の燃え方になぞらえて)シガーバーンと呼ぶようです。

最初はたしかに長いものも入りますが、薪を足すタイミングでは奥の方はまだ燃えているわけで、長いものを入れると、その上に載せる形となり、ヘタをすると一本も入らない、ということになります。

これはこのタイプに特有の事情でしょうが、ストーブに入る最大の長さが毎回入るわけではない、また、その長さのものが使い勝手が良いわけではない、ということに気付かされたわけです。

以降、我が家では半分の長さの 30cm で作っているのですが、二つの理由があって、前後 2 列に入れれば、都合 60cm 程、半分くらい燃えたタイミングでも薪を追加しやすい、これが一つ目の理由で、二つめは、みかんかごの内寸の短辺が 30cm 強というものです。

ちなみに、普通のストーブ(?)は使ったことがないので、違いはわかりません。

それぞれのストーブの事情や、薪の乾燥や搬入などの手段により、それぞれ都合の良い薪の長さというのは変わってくるとは思います。

ただ、一般的に、何センチまで入るストーブ、という表現が散見されることから、どれくらいの長さが使いやすいサイズか、ということよりも、初期情報としては、そちらの数値のほうが優先されている、そのように感じざるを得ません。

じゃあ、逆に、どれくらいの長さが使いやすいのか、ということについて、別のエントリーで書きたいと思います。

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4 thoughts on “薪の長さ・太さについての考え(その 1)— シガーストーブというもの

  1. 先日、45cm薪希望のお客様が来ました。うちは30cmに規格統一し、他を希望される方にはお断りしてます(まあ、ほとんどご購入になりますが・・)薪屋一本で食べていける方には頭が上がりません。手間暇考えたら。。顧客ニーズが多様化してますが、うちは趣味の延長なので、顧客にはご理解いただけてます。。ある意味、値段勝負のところがありますね。

  2. 顧客のニーズに合わせて色んなサイズの薪を作るのは愚の骨頂だと思います。

    30cmあるいは35cmで統一するのが合理的だと私も思います。

  3. べっちさん、毎度お世話になります。
    うちは、現状 33cm に統一していますが、自分で言うのも何ですが、この半端な数字には結構深い意味があって、それは今後のエントリーで説明していきたいと思います。
    お客さんのニーズに答えることも重要ですけど、すべての方に満足していただくことは無理なことなので割り切りも必要と思っています。

  4. 川原さん、うちは一人でやっているので、あらゆるお客さんのニーズに答えるのは難しいと思っていますので、頑固親父のラーメン屋みたいな感じで行こうと思っています。
    うちはこれで勝負、みたいな。

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