アッグ的薪割り機がぶっ壊れた件ですが、理由的には大きくふたつあって、ひとつはトルク(モータの性能)の不足、そしてもう一つは、片持ち状態(こねる力)に対しての強度不足ということになろうかと思うわけです。
トルク(モータの性能)の不足に関しては、現状は、定格 20MPa で 250cc の油圧モータを使っていて 710N-m のトルクを発揮します。
油圧モータは安くない部品なので、ダブルリリーフバルブを使って、割る方向と抜く方向とで、割る方向の力を緩めることで、噛み込んで抜けない、という状態が発生しづらいようにして、こねて抜く必要が無いようにすることで、シャフトへの負担自体を減らせるのではないか、という考えがひとつあります。
ダブルリリーフバルブは、トロンメルから部品を剥ぎ取ればいだけなので、特に余計なコストはかかりません。
油圧モータをパワーアップする場合、DYNAMIC BMK6-400 (dspl. 400cc) あたりが良さそうなのですが、これだと、work port が SAE16 (1″) ということから分かる通り、かなりの流量のモータとなるわけで、値段も張るという感じです。
BMK6-400 に変更すると、常時 2900 PSI (20Mpa), 10266 lb-in (1160N-m) ということになり、トルクが 1.63 倍になるわけで、噛み込み自体、相当減るのではと思います。
ただまあ、理論的には噛み込み自体は 100% 防ぐことはできないので、クッションバルブで運転圧力を調整する必要はやはりあると思います。
だとすると、ものだけで $500 するわけで、そこまでする必要があるのか、かなり疑わしいところです。
そのまま現状のモータをつか続ける問題点として、多少の作動油のリークを確認したので、モータのシール自体が傷んでいる可能性も否定できませんが、ばらしてみないとわかりません。
フランジ付きのベアリングの価格に対して、モータの価格は断然に高額であるため、モータのシャフトに横方向の力が加わることのない構造にするべきではないか、そうすれば、モータとコーンとの接続部分のシャフト(モータのシャフトではない)が仮に傷んだとしても、その部分のコストは高額ではないので、工夫が必要かなとは思います。
片持ち状態での破損ですが、おそらく品質が悪くて折れた、というのと、ベアリング自体が傷んだか、フランジ自体が破損したか、それらの複合要因ではなかろうか、と思います。
正直、壊れる前提(消耗品)でいいとは思うのですが、モータのシャフトが痛むようなことだけはないように、現在のようにモータとフランジ付きのベアリングで横方向の力(こねる力)に抗う構造から、フランジ付きのベアリングを 2 段構成にして、シャフトも、日本製にしてみようと思います。
いずれにせよ、やはりまずはばらして確認するしかなさそうです。
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