アメリカで発掘した安い薪用のバッグとして売られていたものがようやく航空便で届きました。
まあ、写真でもどういう状態のものか、というのは伝わるかと思いますが、いわゆる通常フレコンと呼ばれるものとほぼほぼ同じで、合成樹脂(ポリエチレン等)のフィルムを短冊状に切り出し(スリット)、伸ばして強度をもたせた フラットヤーン を編んで作ってあるものです。
これをラミネートしたものがいわゆるブルーシートなんですけど、ブルーシート自体、わずか 1 年程度で腐ち、強度がほとんど無くなること、また、通常のフレコンに至っては 3 ヶ月程度で強度がほぼ期待できず、恐ろしくてとても吊れたものではないというのは経験済みなので、このバッグについても、ほぼほぼ、耐候性については、「皆無」ではないかと思います。
また、通気性に関しては、「水が切れますよ」という程度のものであって、メッシュ状態というには程遠いものですが、普通のフレコンだと全く通気性はないので、まあ、この状態でも、通気性がある、といっても嘘にはならないのかな、というようなものです。
いずれにせよ、何の対策もせず、日光に暴露して、薪が乾燥したタイミングで吊ることができるか、というとほぼほぼ不可能であろうと推定しています。
なによりも、一番の問題点は、MADE IN CHINA である、ということに尽きます。
なので、このバッグで乾燥させる、ということは不可能なシロモノと判断せざるを得ません。
ただ、従来の白ウッドバッグに比べても 1/2 ということもあるんで、ワンウェイの出荷で、古くなった物を使いまわして事故を起こすよりは、このバッグを使って安全に出荷する、ということはありではないかと思います。
とりあえず、試すまでもないとは思いますが、一応は、薪を入れて屋外に転がしておき、乾くかどうか、それと、朽ちないかどうか、これについて実験をしてみようと思います。
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白と黒のウッドバッグの乾燥具合の違いですが
今年の冬頃(2月か3月頃)に伐採した椚を大量にもらったのを
GW頃までに割り木にして、ウッドバッグに入れて土場に並べて居ました。
土場の場所を戻して欲しいと言うことで、移動させるために
ウッドバッグに入っている割り木を上から1/4位を取り出して軽トラで運び
後はフォークリフトで移動しています。
その時に取り出した割り木の乾燥具合が白と黒でずいぶんと違っていました。
サンプルは白二つ、黒二つで、交互に並べていた状態です。
ほぼ同じ大きさの割り木の重量、割った面の乾燥具合等々
比較すると黒の方が良く乾燥しています。
※含水率を計る暇はないので、計っていません。
置いてある場所は今の時期だと午前中は日陰、昼間に2~3時間しか日が当たりません
日照時間が短いため、カバー内側への侵入熱が少なく
より侵入熱を吸収しやすい黒の方が乾燥が進んだのかも知れません。
この状態で年が経てばどうなるかですが、移動した先は日当たりがとても良く
一日中日が当たるので、これまでほどの差が出ないかも知れません。
どちらにしろ、土場から移動させている割り木を焚くのは数年先なので
その頃には同じ乾燥具合になっている事でしょう。
白ウッドバッグを使って、少しでも速く乾燥させたいのなら、つや消し黒に塗装すれば
多少速くなるかも知れませんね~。
情報ありがとうございます。
あくまでも個人的な考えですが、袋の色の差、というよりも、開口率の差だと思います。
開口率が高く、薪に届く日光が多いため、より薪が温まり、換気が促進される、ということではないかと思うのです。
ファンを使った強制換気システムをまだ試せていません。
来年は実験をしてみたいと思っています。
実際はどうなんでしょうね?
ウッドバッグの口から上に山積みしている割り木の乾燥具合がかなり異なっていたので
カバー内部の温度の違いが大きいのかなと思ったしだいです。
ウッドバッグよりも上に積んでいるものは乾かないということですか?
これは乱暴な話かと思いますが、そもそも、サイドをビニールで覆うわけですから、ウッドバッグの内側に、黒いライナーを入れてやれば、良い結果が出るかもしれませんね。
少し前に、マキセルを薪cellとして使えないかと思ったことはあります。
吊ることはできませんが、吊らないなら、単価的にもそうそう悪いものではない気もしないでもないです。
まあ、白が一年でほぼほぼむらなく乾くのなら、それ以上早く乾かす必要自体はなく、今の感覚でいえば、早めに割れば、そのシーズンに出荷できるのではというのが実感です。無論、薪屋としての感覚であって、ユーザとしては、含水率が20%のものよりも18%、17%のもののほうが良いでしょうけど、20%から先は時間がかかりすぎるので、そこんところは、乾燥機に頼ろうかと思っています。どのみち、いつかのタイミングで、虫対策(加熱処理)が必要になるわけですから。