こぼれない・あふれない — NO-SPILL ガソリン缶の仕組み

NO-SPILL ガソリン缶 を購入してくださったお客さんから、自動で止まらないという問い合わせがあったので、仕組みについて説明をしたいと思います。

このビデオの中で、Jill お姉さんが説明してくれているんですが、

Look.
The vent air comes through this center straw.
When gas covers it up, it cuts off the air, so nothing can come out.
It’s simple physics and our special nozzle is patented.

ということで、ノズルの中央の筒から空気を吸って、その吸った空気の分、ガソリンが出てくる、という仕組みなっているわけです。

よってタンクにガソリンが一杯になり、ノズルの中央の筒の位置までガソリンの液面が上がってくると、それ以上空気を吸うことができず給油が停止するという、原理自体は、とてもシンプルな構造です。

出典 http://mizuiku.suntory.jp/

さかさまにしてもこぼれない水 と同じ理屈です。

もし、このオートストップが働かないなら原因は一つしかありません。
どこかから空気が入っている、ということです。

例えば、次のようなケースでは、自動停止は機能しません。

  • ノズルの取り付け自体が不確実で、タンクとノズルの間から空気入っている。
  • 先端ノズル(キャップがついている部分)の取り付けが不確実で、先端ノズルと、ノズル本体との間から空気が入っている → ノズルをぶつけたりすると、隙間ができることがあります。耐油テープでシーリングすることで修理できます。また、延長ノズルを頻繁に着脱すると、ここが緩みやすくなりますのご注意ください。
  • ノズルの破損。

オートストップで停止した後、緑のボタンをリリースしても、ノズル内部には少量のガソリンが残っています。
チェンソーなど、タンク容量が小さい場合、ノズルを深く挿入しておかないと、ノズルの内部のガソリンであふれることがありま
すので、必ずノズルはしっかりと挿入してください。
不足分は、緑のボタンで少量継ぎ足すことができますし、慣れてきたらノズルの挿入量で調整することもできます。
ただ、個人的には、ギリギリまで給油しなくても、給油作業自体、非常に簡単で、本当手間入らずなので、あふれるリスクを取ってまでギリギリに入れる必要性を感じません。

それともう一点、注意してほしいことがあります。

直射日光が当たる場所などにタンクを短時間でもおいた場合、あるいは、給油してからしばらく時間が経った場合、タンク内部の圧力が上昇しています。
この場合、給油を開始した途端に、圧力によりガソリンが噴出したり、圧力で液面が乱れるため、オートストップが働きません。

給油の前には、内部の気化したガソリンの放出を行う癖をつけてください。
当たり前ですが、この作業は大変危険です。
屋外の換気がよく、火の気のない場所で、静電気を除去するなど、細心の注意を払ってください。

なお、Hearth & Home 暖炉家 は NO-SPILL の(米国での)デイーラーなので、消耗品としてノズルも在庫しています。
また、PL 法に基づく事故が発生した場合、東京海上日動を引受会社として、最大 3 億円の保険にも加入しております。
ノズルについては、購入時期によりバリエーションがありますので、ご入用になりました際には、お問い合わせ ください。

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1 thought on “こぼれない・あふれない — NO-SPILL ガソリン缶の仕組み

  1. ボタンを奥までしっかり押込まないと、自動で止まらないですね~。

    ガソリン缶の燃料が少なくなり、給油の時に傾ける角度が浅いと
    ノズルの先からエアーが入ってこれまた止まりません。

    ハスクのコンビ缶の様に、ノズル先端にストップバルブが有るともっと良くなると思います。

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