薪乾燥機、こりゃ無理だ

薪の乾燥について調べたら、かなり救われない現実をつきつけられた格好になったわけですが、ビジネスとして考えると、薪を 1 年以上の時間をかけて乾燥させるというのは、2 年分の在庫を持たなければならないことを意味し、資金の回転やスペース効率の問題から極力避けるべき、ということはあまりに明らかなことです。それと、もうひとつの課題として、WB で 20% を切ったあたりから、露天での保管では、薪の品質を確保できなくなることがわかりました。

これらの問題や、どの長さの薪を作るべきか、という課題を解決する単純な方法は、原木のまま乾燥させ、注文を受けた時点で薪に加工し、それを乾燥機で乾燥させた後に出荷することではないかと思うわけです。

乾燥機で加熱乾燥させれば、含水率を一律低くしたものを出荷でき、品質が保証できる点に加えて、虫などが死ぬため、清潔度がアップするというメリットもあります。

原木のままでも結局 WB で 15% を切るレベルまで乾燥させるのであれば、割ろうが割るまいが、かかる時間に大差がないことが分かりましたし、無論、需要の多いサイズは、予め加工しておいてもいいんですが、割れば、割った部分が露出してしまうため、その部位に日焼けやカビが生じるリスクが高まり、乾燥が促進されるメリットを相殺してしまうのではないか、という考えもあります。

住宅の化粧材などだと、割れなどが発生しないように乾燥させる必要もあるってもんでしょうが、所詮は薪なので熱で乾燥させてもさほど問題がないのではないかと思うわけです。なので、国内の既存の乾燥機は、薪生産には不向きではないかと思うわけです。

しかし、四国薪販売さんのように、薪の乾燥に適した乾燥機を独自開発する才能もない、もちろん、資金もないので、こういうのは先進国はどういう具合でやっているのか、調べてみました。

薪乾燥機だから、firewood kiln かな、ってことで検索すると出るわ出るわ。

rel_10とりあえず、トップでヒットした Kiln-Direct.comMini Quick を見てみましょう。

Mini といっても、6 コードも入ります。一応、wood waste、木くずのことでしょうかね、ガス以外にもクズ薪を使って乾燥させることができ、破砕して定量供給装置などでボイラーに供給せずとも、薪のままそこそこ連続供給する機構を備えているようです。連続供給は、オプションで 9〜14 時間の供給にアップグレードもできるようです。

しかしまあ、デカイ。どうやって持ってくるのか頭を抱えるレベルですね、これ。と思ったら、輸出仕様がありました。

いずれにせよ、ちょっとやそっとでどうなるものでもない、ということが分かりました。どこに置いておくんだよ、っていう根本的な問題もあるし、どうにもこうにもなりませんね。解決の糸口ということで忘れないようにメモして、軌道に乗るまでは、乾燥機のことは一旦忘れておこうと思います。

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