薪乾燥庫の加温のための温水循環ポンプ

薪の強制乾燥と、熱処理(殺虫)を兼ねた薪乾燥庫を鉄道コンテナ(12F)を使って作ろうと画策しています。

仕組みですが、木くずをボイラーで燃やしてお湯を沸かして、バルクコンテナに熱交換をして貯湯し、更にバルクコンテナのお湯を使って、乾燥庫を加温します。

なんでまたそんな面倒くさいことをするのか、ということ単純な話でして、24 時間つきっきりで木くずを焚き続けることができないのと、大型のボイラーは高いから、小さいボイラーを日中フル稼働させて、蓄熱しておこう、という考えからです。

乾燥庫については、木材で作る方法を K さんに教えていただいているのですが、時間が取れないので、密閉でき断熱できる箱、かつ、自力で動かせる箱、リセール価格も考慮して、まずは鉄道コンテナを使う予定です。

ボイラーについても、カグツチ をベースとして作成するつもりでしたが、とにかく時間がないので、既製品を使おうと思うのですが、ATO のウッドボイラー を使おうと思います。

他には、前にも書いたと思いますが、クラフトマンのフィーボには期待したのですが、生では燃やせないということで、そしたら知らない間に、温水ゴロン太 がでてたんですが、いかんせん、高い。
ゴロン太は、長いもの、太いものがそのまま焚けるので、廃材を燃料として活用する際には、便利なんだろうなぁとは思うのですが。

うちの場合、主に薪割りの際にできる大量のチェンソーダストと、トロンメルでふるい落とされた木っ端を燃やすことになると思うので、ファンを使って強制的に燃やせる ATO のほうが向いているんじゃないのか、と思ったわけです。

液体同士の熱交換は、ステンレスのフレキパイプをくるくる丸めてドボンですが、空気との熱交換は、エロフィン管 を使う予定です。

で、随分と振りが長くてアレなんですが、部材として、あと、温水の循環ポンプが必要になるわけです。

予算の都合で、N-220NSB(燃焼室 200L)をチョイスしたんですが、理由としては、N-200NSB(燃焼室 130L)に比べて、燃焼室の容積が 1.5 倍くらいあること、N-350NSB(燃焼室 300L) は N-220NSB の約 2 倍するが、燃焼室の容積的には 1.5 倍程度しかないので、それなら N-220NSB を様子を見て増設した方がいいのでは、と思ったからです。

N-220NSB ですが、能力としては、43.4kW ということになっています。
燃料として、毎時 16kg の薪を必要とするようです。
200L にどの程度うまく詰め込めるのかわかりませんが、ガサツに放り込んで 50% が隙間だとすると、100L 分の薪が入るわけで、比重が 0.8 であれば、80kg 分ですので 5 時間燃焼できる、ということになります。
まあ、木くずならもっと隙間が多そうですし、乾燥していないなら、発熱量もぐんと下がるわけでしょうが。
仮に、上記の条件で運転した場合、得られるエネルギーは 43.4kW x 5h = 217kWh = 186,586kCal ということになります。
1L の水を 1°C 加温するのに必要なエネルギーが 1kCal なので、200L の水なら、933°C 温度が上がることになります。
バルクコンテナは 3 つあるので、都合 3t, 3kL の水があるので、約 60°C 温度を上げることができるはずです。
上記の計算は机上の空論なので、一度、実際に使う木くずを燃焼して、実験して見る必要がありそうです。

循環ポンプですが、ヤフオクを見ていると、グルンドフォスのものが安くでています。

メーカサイト で確認をすると、

  • 最高使用圧力: 1.0MPa
  • 許容液温: +2°C~+110°C

ということになっていて、今回の用途に適合しそうです。

ただ、少々気になる点があって、

尚、口径はinは20A(3/4) outは25A(1インチ)接続です。

とオークションの説明には記載されているんですが、カタログ上では、 IN, OUT ともに

ユニオン接続口径: 3/4B (20A)

となっていることで、今回ボイラー側は、25A になっているので、能力が不足するかもしれません。
まあ、このあたりも全くの素人なので、やって様子を見るしかないかなと思います。

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2 thoughts on “薪乾燥庫の加温のための温水循環ポンプ

  1. チェンソークズの乾燥はボイラーの排熱を利用すればどうですか?

    バイオマス関係は捨てる排熱を使って乾燥させています。

    木屑を木質パウダーに出来れば燃料としての使い勝手がよくなるんですけどね
    ただパウダーミルが市販されていないから、今はハードルが高いんですよ。

    木質パウダーなら灯油ボイラーを簡単な改造でパウダーを燃やせるようになるそうです。

  2. 排熱で乾燥させるのは良いと思うんですが、どうやって、という部分で、安全の問題があるので、まあ、今後の課題ですね。
    灯油バーナーで燃やせるのなら、このボイラーは灯油ボイラーも搭載できるので、いるときには廃材を燃やし、いない時は、灯油ボイラーを使う、というのも良いかもしれませんね。
    ただまあ、ミルを使って加工してまで燃やしたいかというと、それは売ったほうがいいと思います。

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