薪巻きの内職を委託しようと思うものの…

そろそろ今年の秋に出荷する製品を、売り物になる状態に加工していかなければなりません。

まあ、そのために、薪巻き君を試作したりしているわけですが、最大の問題は、選別やクリーニングについては、最終的には人力になる、ということかと思います。

わざわざ来てやってもらうようなことでもないし、内職を委託しようと思うのですが、問題はいくら位払うのが良いのか、ということです。

薪の出荷時の価格というのは、1kg あたり 40 円(税別、以降全て税別)です。
ひと束 7kg と仮定すると、280 円ということになりますから、束ねるのにいくら払えるのか、という問題になります。

原価計算ですが、原木が 1kg 10 円で、山から持って帰るのは自分でトレーラで運んでいますが、日当や固定費用(税金・保険・定期検査コスト)を無視して 1kg あたり 1 円といったところです。
乾燥により目方は減りますし、100% が売り物の薪になるわけではないので、だいたい乾燥 7 割 x 歩留まりで 7 割とすると、材料費は、22–23 円といったところです。

出荷時には、千葉県の契約倉庫にまで搬入するのですが、これも自分でトレーラで運ぶとしてきっちり満載したとして、燃料を約 850L 消費しますので、タイヤの損耗などを含めて約 16 万、これに瀬戸大橋等の通行料が 2 万、日当 0 円でも 1kg あたり 12 円かかります。

ということで、40 – 23 – 12 = 5 円しか残りませんから、ひと束 7kg 作るのに 5 x 7 = 35 円以上出すと、赤字になってしまいます。

逆に働く人の立場になって考えてみますと、愛媛県の最低賃金は 717 円です。
ひと束 35 円とすると、1 時間に 21 束作ることができなければ、最低賃金にはなりません。
ですが、35 円出すと、束にできるまで割って、乾かしている部分のコストがでません。
実際に出せるのは、せいぜい 15 円、といったところでしょうか。
そうすると、48 束作れないと割に合わないことになります。
75 秒、1 分ちょっとで 1 束です。

とりあえず、障害者さんの作業所に内職を委託しようと思っているのですが、来週にも相談してみようと思います。
ブロックづくりの作業をしているので、フォークリフトなども作業所にあるし、棒芯に相当する人もいると思うし、安全管理なども含めて手を離れるので、うちに来てやってもらうよりも、そのほうがいいと思うのです。

事故などがあるといけないので、安全性を最優先して、薪巻き君が手動式なのは、こういう理由からです。
ただ、手動で大変な場合、ドリルを使って、簡易的に電動で作業をすることもできますし、コードを引っ張らなくてもいいので、作業場所の制約を受けません。

宅配薪の値段ですが、倉庫搬入時のコストが 40 円でギリギリと言ったところで、倉庫での箱詰め・発送作業に 800 円かかり、在庫コストが平均在庫期間を 4 ヶ月とすると 100 円かかるので、7kg x 4, 28kg だと、原価として、2,020 円ということになります。
リスクが高い商品なので、20% 粗利として 2,525 円、決済で 10% かかるとすると、2,805 円、ということになりますね。
やはり、1kg あたり 100 円くらいになってしまうようです。
税込みだと、3,029 円です。
流石に切りが悪いので、2,980 円といったところが現実的な数字でしょうか。

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