関東まで薪を運んで採算はとれますかと聞かれた件

ようやく許可が降りて配達をしてみたわけですが、事前に考えたことと、実際にやってみたことで幾つか食い違いが出てきていますが、今回、どうだったのか、ということについて整理してみたいと思います。

まず、事前には、32 カゴ積めると計算していたのですが、実際には、24 カゴしか積めませんでした。
今回、一つひっくり返してしまい、固縛の都合上、奇数にはできないので、22 カゴの積載です。

つまり、400kg x 22 = 8.8t、つまり、10t も運べていないということです。
恐ろしく輸送の効率が悪いので、ここは早急に見直しと対策を検討しなければなりません。

時間的には、行きに 2 日、配達に 1 日、戻ってくるのに 2 日かかりました。
配達は、小運搬のため、小型のユニック車をリースし、二人で作業(自分はトレーラを運転するので、ユニックの運転手が別途必要)しました。
積み込み作業にも 2 人で 4 時間、つまり 1 人役かかっています。
よって、7 人役もかかっています。
自分の人件費は当面は無視するとしても、掛かるもは掛かるので、遅かれ早かれ問題になるでしょう。

出発時の燃料残量が 50L, 戻った時が 160L, 給油した量が 625L なので、515L 使用しました。
走行距離は、1863km だったので、燃費は 3.62km/L で、どんぶり勘定ですが 94 円/L くらいなので、燃料代は 48,410 円といったところです。
まあ、AdBlue も消費しているので 50,000 円くらいでしょうか。

ユニックのリースと燃料で 25,000 円くらい。

橋の通行料(坂出北〜児島)が、行きは土日だったので 7,140 円、帰りが平日で 4,760 円 で、合計で 11,900 円です。

人件費(食費等)とトレーラ自体の損料を無視して、だいたい 8.7 万ですから、1t あたり 10,000 円、1kg あたり 10 円かかっていますね。

というわけで、まともに計算すると、20 円以上は軽くかかっていると思うのですが、まあ、基本的に趣味でやっていることなので、自分の人件費や、トレーラ自体の運転も趣味なので、そこのところでみみっちいことをいうのはやめようと思います。

手伝いの日当などは自分のことではないので支払いが必要ですから、そういう意味では、24 カゴ積載することで 1kg 10 円で関東まで運べるのではと思います。

あとは、積み込みやカゴ詰めの手間をどうするのか、あと、カゴ自体にコストがかかってしまう問題があります。

これについては、最終的にはバラ積みしかないと思っています。
この間買った大豆運搬車のような箱に、直接、薪を積み込み、配達先で直接下ろすわけです。

例えば、このようなシステムを使えば、海コンにてんこ盛りの薪を一度に運べ、ヘッド側には PTO やハイリフトカプラなどの特別な装備が不要で、ダンプアップしないので、横転のリスクも低くていいのではと思うわけです。

コンテナが通常の高さだとし、エンジン分で 2m 食っているとしても、10m x 2.35m x 2.35m = 約 55m3 積めますので、がさつに積んだ分、空隙率が 50% としても、22.5m3 x 0.8t = 18t 積載できるので、今の倍の輸送効率になり、単位重量あたりの運賃が半分くらいになるわけです。

海コンのシャーシも年式的に新しく 100 程度、40′ コンテナも 30 — 40 程度の価値があるため、100 程度が荷降ろし装置の価値、ということになるわけですが、PTO を後付するだけでも数十万掛かるので、お金があればすぐにでも導入したいところですが、連結長でいえば、15m を超えると思うので、この車で進入でき、かつ、押出排出して薪を受け入れられるお客さんがどれほどいるのか、という致命的な問題があるわけです。
なんで、導入できるとしても、関東に自分の薪配送拠点を構え、拠点間での移動、という運用になるのではと思います。
まあ、とらぬ狸のなんとやらですね。

目下最大の問題は、メッシュパレットを全部使ってしまったことです。
来月の再配達までに納品したメッシュパレットが空けばいいんですが、空かないなら買うか、何らかの対策を考えねばなりません。

まな板台車でアオリがないし、アオリがあっても流石にフレコンを 2 段積みってのは恐ろしいので、やはりメッシュで配達するしかないのですが。。。

そもそも論として、商品の値段は市場が決めるのですから、いくらかかっているのだからいくら、という値付けができるのなら、そんな楽なことはありません。
市場の決めた価格に見買うコストで生産し、納品し、結果を出していくしかありません。
まあ、誰かに強制されてやっていることではありません。
自分でやると決めてやっていることですから、ボチボチがんばります。

今のところの予定ですが、次回の薪の配達は 10/21(土)を予定しています。
この時までには、注文品の JØTUL F500 も入荷していると思うので、おまかせ便での配達も合わせて行いたいと思います。

それと、コンテナも持って帰ったので、乾燥庫をづくりにも挑戦していきたいと思います。

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2 thoughts on “関東まで薪を運んで採算はとれますかと聞かれた件

  1. 40ftコンテナにバラ積みかミカンカゴ積みするかであれば、重機不要ですね。

  2. コンテナがシェイクであるか、シャーシがハイリフトに対応し、ヘッドにハイリフトカプラがあれば、ばら積みしたものを重機なしでも下ろせるでしょうが、そうでないなら、手降ろしなどまずありえませんよ。
    みかんカゴにしても、40′ なら 30m3 以上容積がありますので、単純計算でも 500 カゴくらいは積めるのです。
    下ろすにしても、それなりのスペースが必要になりますし、配達に割ける時間は短いので、荷下ろしを迅速にして、当然、商品なので、その後雨に濡れたりせず、きちんと保管できる状態のものでないといけません。
    だから、シェイクを使うにしても、舗装をして、屋根をかけてあるスペースに押し出し、ヒンジ付きのフォークでもで計量、積み込んで販売する(お客さんのトラックに積み込んでもいいし、レンタル用の軽トラに積み込んでもいい)ような仕組みが構築できまでは難しいかなと思っています。
    逆に、そういう仕組みができて、アメリカのように売れるのなら、配達のコストを大幅に削減できると思います。

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