道板キット — 需要はあるんだろうけど微妙な値段

Amazon.com で見かけたんですが、まあ、見たままの商品です。
2×8 を使って簡単に道板が作れますよ、っていうもの。
薪割り機あたりを軽トラで運ぶ際には、必需品といっていい道板が安く作れる(かも知れない)アイテムです。

一般的な話ですが、道板は荷台の高さの 3 倍くらい必要、とされています。
軽トラの場合、だいたい 650mm 前後ですから、単純計算なら 2,000mm くらいあると良い、ということになります。
つまり、荷台の長手方向の内寸いっぱいいっぱい、ということになるわけですね。

上述のキットを使う場合、上下にベロがつくので 6′, 大体 1,800mm 程度の長さで売られているものを 2 本買ってくれば、道板が作れることになります。

問題は値段です。

アルミ製の完成品ですが、ヤフオクでは 1 万円弱、8,000 円くらいで売られていて、送料が 3,000 円程度なので、2 本で 1 万円強、ということになります。

それに対して、キットが $24 ですから米国内で約 3,000 円です。
日本に持ってきたら 5,000 円くらいになります。
国内の送料を入れると半額くらいかかってしまうんですよね。
それに組み立ての手間と 2×8 の材料費は別途掛かるわけですし、木のままだと滑ったり、腐ったりするという問題もある割に劇的に安くはなりません。

1 万円程度のアルミ製の完成品は、折りたたみ式になっているものもありますから、コンパクトに仕舞えます。

木製の場合、どの程度の強度があるのか、という問題ですが、【WOODPRO杉足場板専門店】 Q&A に、Q6 杉足場板はどのくらいの荷重に耐えられるのでしょうか? という質問と回答がありますが、足場板(幅 200mm, 厚み 35mm)の場合、スパン 1,800mm の中央集中荷重で 95kg/本 ということになっています。
セットの場合、190kg/組 まではいける、ということになりますね。

中型くらいの薪割り機を載せる場合、木製の場合、2 本の道板に 3×6 判のコンパネをボルト等で接合すれば、かなり広い面が使えるようになるので、三輪車状態のものでも安全に積み下ろしできる、というメリットがあるかなと思います。
アルミ製のものだと、3 本くらい必要になるので、コスト面でかなり有利です。
すべり止めなども自走するわけではないので、特に不要ですし。

中央に突っ張り棒的なサポート機能を追加すれば、スパンは 900mm になりますから、この場合 191kg/本、となりますので軽トラの積載物であれば、過積載しないなら問題なく乗せることができるわけです。

中にはそういう幅広のものを作れるキットもあるんですが、お値段もなかなかしちゃってますので、こういうキットを使うなら、工夫をして安く上げないと旨味がなくなるかな、というのが個人的な思いです。

あとは、材質がアルミで、かつ、荷台側だけでなくて、地面側もセットになっているため値段がそこそこしてしまっているわけですが、スチールの製品もあって、安価なんです。
ただ、送料が別途で、アルミのものよりもかえって高くつくので、国内で杉足場板の規格に合わせて生産したほうがいいんじゃないかと思ったりもします。

というわけで、この手の道板キット、お店の新規取扱商品に加えるかどうか、悩むところです。

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