今日はどんど焼きでした。
どんど 焼きってなんだ、って話は 去年にそれなりに書いた のですが、どんど(とんど・どんと)は歳徳神 ということのでした。平安末期の歌人で有名な西行は伊勢の神宮にお参りして、
なにごとの おはしますかは知らねども
かたじけなさに 涙こぼるる
と詠んだと伝えられますが、ただありがたく、かたじけなく「思わず手を合わせてしまう」それが神道というものであり、昔の人々は、燃え上がる火の中に「神」を見たのでしょう。
我々日本人にとっての「神」という存在は、自然界の一つ一つの働きに人の及ばない何か大きな力を感じ、「ありがたい」と同時に、「畏れ多い」と崇めてきました。
火というものは、時には災いをもたらしますが、同時に、古くから我々の生活の中にあって、今日ではあらゆる産業の基盤ともなっているわけです。
江戸時代後期の国学者、本居宣長は、古事記伝の中で、
凡てか迦微とは古御典等に見えたる天地の諸の神たちを始めて、其を祀れる社に坐す御霊をも申し、又人はさらにも云はず、鳥獣木草のたぐひ海山など、其与何にまれ、尋常ならずすぐれたる徳のありて、可畏き物を迦微とは云なり。
すぐれたるとは、尊きこと、善きこと、功しきことなどの、優れたるのみを云に非ず、悪きもの、奇しきものなども、よにすぐれて可畏きをば神と云なり。
と記しました。
そういうことなのかなと思いました。
明日もまた、どんど焼きです。
ボチボチ頑張りたいと思います。
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