Ram Splitter の改造案

結局のところ、薪製造機できっちり製品が割れて出てくるわけではなくて、太すぎるものなどは割り直す必要があります。

2014-04-04 15.39.08今まで薪割り機は、Ram Splitter SSAH20 を使ってきていたんですが、特に悪い製品ではないのですが、なんの特徴もないシングルスピードの薪割り機です。

これのダメなところは、いくつかあります。

過去にも、問題点 についてはまとめてあるのですが、普通の薪割り機として使うのではなくて、割り直し作業専用機という視点を加えて考えてみました。

まず、割台がフラットなので、手で押さえてないと転がってしまうことがあるという問題点。

次に、ウエッジがナマクラで既に結構傷んでいる点、これは構造上の欠陥もあってのことですが、さらに、四割カッターを取り付けた際の高さ調整ができない、という点。

また、普通のデテントバルブなので、戻りは自動ですが、押し側の操作はしてやらねばなりません。

更にケチをつけるとするとストロークが長すぎ、60cm もありますが、作る薪は 30cm〜40cm くらいまでなのです。

割り直し作業には、WR 6 を買えばいいんでしょうが、まだどれほども薪が売れているわけではないので、設備投資ばかり続けるのもリスクが増えるので、Ram Splitter SSAH20 を改造して、しばらくそれでしのごうかと思っています。

princeとりあえず、作業性に直結するのは、割り台の形状と、オートサイクルなのですが、割台は国内でどうとでも加工できるので、さしあたっては、オートサイクル化から着手したいと思います。

オートサイクル化は、単にコントロールバルブを交換するだけで済みます。

バルブ自体は、だいたい $300 程度の商品で、写真のようにレバーが 2 本出ていています。2 本のレバーは一組です。

基本的な操作は、レバーを 2 本とも手前に引きます。そうすると、シリンダが伸長し、伸びきると、レバー 1 本が中立位置に切り替わり、シリンダが収縮動作に切り替わり、収縮が完了すると、もう 1 本も中立に復帰します。

まあ、マニュアルの受け売りですから、詰まった時とかどういう動作になるのか、おそらく、伸びきったという判断は、シリンダに加わる圧力を測定して、閾値を超えたら伸びたと判断するのだと思うので、割れないものは伸びきったと誤認する可能性があるのではと思いますが、そういう意味では、ラムを押し出すタイプではなく、ウエッジを押し出すタイプ(縦横兼用機にある構造)にすれば、詰まった時には、ウエッジが引かれるので、自動的に噛み込みを解除できる、というご利益はあるかなと思ったりします。

とはいえ、その場合、割れた場合には、ラムでそのまま押し出して排出されれば、次の玉をセットするだけで済むわけですが、ウエッジが押し出されるタイプってのはいちいち割れた薪を取り出す必要が出てくるマヌケな構造でもあるわけで、現実問題、20t で割れないものは殆ど無いので、結局のところ、トレード・オフの関係にあるわけです。

とりあえず、オートサイクルバルブが使い物にならなかった、あるいは WR 6 を導入してお役御免になったとしても、別の使い道として、ステップフィーダーに流用しようと思っています。つまり、レバーを操作することで、ステップが持ち上がり、原木供給された後、元の位置に戻る、WP 36 に油圧取り出しカプラーを取り付けることにより、ステップフィーダーが設置できる作業環境では、原木の供給速度が大幅に向上すると考えています。

油圧制御の機械式なので、電源のない環境でも、WP 36 からの油圧で動作させることができ、装置自体も、単なるスライド構造なので、自作できると考えています。

肝心のオートサイクルバルブですが、RD523MMEE5A4B1 と、RD525MMEE5A4B1 とがあって、基本的な仕様は、max 3,000 PSI, 25 GPM で同じ、ポートが前者が 3/4″ NTP に対して、後者は SAE 12 という違いです。

多分、NPT だとは思うんですが、どうやって確認するんだろう?

ジョイント部分に刻印でもあればいいんですが、今日、実機を確認してみようと思います。

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