Ram Splitter SSAH20 詳細

2016-01-07 17.28.22

Ram Splitter SSAH20 ですが、SSL 用のアタッチメント式の薪割機です。

次のようなメリットがあります:

  • SSL の外部油圧を利用して動作するので、普通の薪割機のように作動油の管理やエンジンのメンテナンス等が不要になる。
  • エンジンや作動油タンクなどの部品が必要ないため、安価。ない部品は壊れない。
  • アタッチメントなので、ボブキャットの場合、ボブタッチ(あるいはパワーボブタッチ)で簡単に着脱して、自走して移動することができる。

デメリットもあります:

  • 薪割りをするときに、アタッチメントを交換しなければならない。
  • 薪割りをしている時には SSL が使えない。
  • 重機の外部油圧は、常に一定の圧力なので、負荷がかかっていない時にも全力なので、燃料が無駄になる

うちの場合、やはり、SSL が使えなくなるのが困るため、Brave の 20t タイプを購入しました。

2016-01-07 17.28.35シリンダですが、4″ bore, stroke は 24″ という極めてオーソドックスな仕様です。

シリンダ自体が、2500 PSI なので、それにリリーフが設定されていると思われますから、2 x 2 x π x 2500 / 2000 = 15.7 US short tons ですね。
20t はちょっと鯖を読んでいます。

Bobcat S130 の運転圧力は 2700 PSI なので、リリーフを調整してその圧をかけたとしても、16.96 US short tons、US short ton 自体がサバ読みしているため、きっちり計算すると、15.39t、15 390 kgf です。

2016-01-07 17.29.01名盤だと 3000 PSI MAX 表示(なら、3000 PSI 常用のシリンダ使ってよと言いたいところ)なので、それでも、18.85t で、まだ 5% 強水増し。

まあ、Ram Splitter 以外も同じように結構、4″ bore のものは 20t の表示が多い気はします。

実際のところ、Brave の 20t も多分、厳密に計算すると、同じ状態だと思います。

2016-01-07 17.29.09SSL との接続は、フラッシュフェイスカプラです。

Bobcat S130 の場合、IN 側がオスでした。(写真は IN 側)

フラッシュフェイスカプラは、本当に作動油が漏れにくく、着脱が楽です。

ただ、内部に圧力がかかっていると着脱しにくいので、着脱時は、S130 の場合、コントロールパネルから、「AUXILIARY HYDRULIC PRESSURE RELESE」ボタンを押下して、エンジン停止します。

SSAH20 は、バルブ周りも極めてシンプルな構造で、下手にシリンダマウント型のバルブではないため、保守性にも優れていると思います。

壊れるとしたら、フレームを曲げないかぎり、シリンダのシール、バルブ、後は、油圧ホース、このどれかでしょう。
バルブは $100 以下、油圧ホースも $20 程度、シリンダは OH するよりも、$200 — $300 程度、運賃を入れても、おそらく工賃よりも安いと思います。

構造がシンプルで、汎用的な部品を使ってあるので、修理は極めて用意です。

2016-01-07 17.29.23問題のウエッジ。

4 way のオプションウエッジをかぶせた時に、刃先を潰してしまったようで、少々傷んでいます。

まあ、研磨すればいいだけのことではあるんですが、もう一つ問題点があって、4 way ウエッジをかぶせるため、かぶっていない時は、ラム(押棒)とウエッジの間に隙間ができます。

そうすると、繊維が絡んでいるようなものが最後の最後まで粘った時に、すっきり割れない、という問題があるんですよね。

個人的には、ラム(押棒)の中央に溝を切って、その溝の中にウエッジが嵌り込むくらい、隙間がないほうがいいのではと思うのですが、木材の繊維の状態により、横方向に滑る力がかかって危ないからか、どの薪割機も多少の隙間があるような設計になっている気がします。

自作をしたことがないので、この辺りは推測でしかありませんが。

さて、この薪割機ももうそろそろ嫁いていくわけですが、初めて買ったまともな薪割機で、本当に輸入に苦労したので、一抹の寂しさを感ずにはいられません。

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