落ち葉がつまらない雨樋、その名は「すとっ葉゜ー」

みなさん、こんばんは。薪ストーブとログハウスのブログなのに、薪ストーブのことばっかりじゃないかと怒られそうなので、たまには丸太小屋づくりのこと、今回は、落ち葉がつまらない雨樋「すとっ葉゜ー」について紹介したいと思います。

丸太小屋は、御多分にもれず、丸太小屋も山の裾野という立地から、落ち葉の被害は簡単に予想でき、雨樋をどうするのか、というのは懸案事項でした。職業柄、周りに木が生い茂っている建物を管理することが多く、落ち葉などに寄る雨樋の詰まりというのは、長年の頭痛の種であったわけですが、抜本的な対策というのはなく、対症療法で定期的に清掃をするしかなかったわけです。

そのため、そもそも雨樋があるから詰まる!ということ、それに、見た目美しくないよね、ってことで、丸太小屋を建てた時には、取り付けていませんでした。

軒は 1 間くらいし出してあるので、普通の家の倍〜4 倍くらいはでていると思うのですが、軒の高さも結構あるからでしょうか、周りを舗装していない(砕石を敷いてはいますが)ので、どうしても跳ね返って、丸太を濡らしてしまいます。
しかたがないので、雨樋を取り付けることにしました。

一応、事前に調べて、タニタハウジングウェアという会社が落ち葉がつまらないすとっ葉゜ーという雨樋を作っていることは知っていたのですが、周りで誰も使っていないため、半信半疑でしたが、もし、すとっ葉゜ーがちゃんと機能すれば、社務所などの建物の雨樋を更新する際に、採用すれば、問題が大幅に軽減できるのではないか、という期待があったのですが、自分で試してもいない不確かなものを貴重な浄財を使って行う事業には利用できませんから、まずは自分のところで試してみようという考えで採用しました。

で、板金屋さんを呼んで、一緒に取り付けました。

58546_1444892602_156large南側から作業をするも、取り付けると、ちょっと塩梅が悪い。
具体的に言うと、雨樋の出が足りないんだけど、金物で調整が効かない。
しかたないので、一旦取り外して、垂木の余った材料、4.5cm x 10.5cm の角材をスペーサーとして取り付けることにしました。
ちょっと(かなり?)不細工なことになってしまいました。

58546_1444892606_217large取り付けた感じは写真のようになりました。
鼻隠しとの間は、小鳥が入り込まないよう、板金します。
上にはカバーが付きます。
金物はかなりしっかりとしたもので、安心感があります。

58546_1444892599_126large完成はこのようになりました。
カバーに落ちた雨水は、カバーの曲面にそって、樋に流れ込み、葉っぱなどのゴミは、そのまま下に落ちる、という触れ込みです。
蓋をしちゃって大丈夫なんだろうか、また、屋根は矩勾配で、本来は 7 寸だか、8 寸までしか対応していないよ、と板金屋さんに言われたのですが、勾配が急で屋根も大きいので、雨水に勢いがりすぎて、取り込まれないのではないかとちょっと不安になる見た目です。

かれこれ数年になりますが、雨樋としてはきちんと機能しており、相当の豪雨でもしっかりと水を取り込んでいます。また、雨樋の内部を点検しても、微細な粉塵のようなものは多少入っているようですが、落ち葉などは一切認められず、謳い文句の通り、落ち葉は詰まりません。

問題点があるとすれば、第一に、非常に価格が高いことです。

すとっ葉゜ーにしたからといって、雨樋の点検や清掃を全くしなくても良い、ということにはなりません。
ガルバリウム製なので、樹脂製に比べて耐久性は高いと思いますが、例えば、パナソニックの雨樋のアイアン丸は、金属雨樋を樹脂でコーティングしているので、旧来の樹脂だけの雨樋のように経年劣化でたわむこともないと思われ、価格も安価で、強度もアップしているため、品質がかなり向上している印象を受けました。
よって、耐久性に向上による維持コストの軽減よりも、点検や清掃のスパンを広く取れるということに寄るメリットが大きいと思います。
しかし、イニシャルコストの差が大きいので、清掃のコストを回収して余りあるリターンか、といううちの丸太小屋の立地条件では、疑わしいと言わざるを得ません。
側にある程度ではなく、木々に囲まれてしまっている神社のような状態ですと、確実にコスト面でメリットが生まれると感じました。

次の問題は、縦樋を水が流れる音が聞こえることです。
金属だからでしょうか、個人的には気になるレベルです。
何らかの対策はあるのか、そういうものなのか、ただ、うるさくてたまらない、という程でもないので放置していますが、寝室の周りには縦樋を設置しないなどの工夫は必要かなと思います。

このエントリーが、落ち葉でお困りの方の参考になれば幸いです。

にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしへ
にほんブログ村 ライフスタイルブログ 薪ストーブ暮らしに参加しています。 励みになりますので、足あとがわりに、ランクアップにご協力下さい。

Leave a Reply