続・チェンソーダストエキストラクタ

いろいろ考えたんですけど、チェンソーダストの処理。

アプローチとしては 2 パターンしかないと思うわけです。

要するに、押すのか、引くのか、ということ。

引くってのは、ズバリ掃除機だとか、そういう構造になるわけで、集塵機能付きブロワーもこれに当たるかと思うんですが、これの欠点は、引くためのファンは、ゴミを吸う位置の後になるわけで、今回のように、大きな木屑だとか、金属製のパーツや石などを吸い込み、特に何も処理しないなら、それらがファンに激突して破損する、ということになるわけです。

じゃあ、どうすればいいのか、というと簡単に解決できるんですが、サイクロンによる遠心分離をファンの前に挟みこむだけ。

もちろんフィルタをファンの前に組み込む(掃除機の構造)のでもいいわけで、実に簡単なんですけど、これはこれで致命的な欠陥があって、それは、集塵部は陰圧(負圧)なので、ダストボックスはキッチリ気密処理しておかなければならない、ってことです。

チェンソーダストの発生速度ですが、調子よく薪割りをしているなら、毎時 3m3 くらいの薪ができることもあるわけで、つまり、0.3m3/h ですから、40L のゴミ袋なら、8 分で満タンになり交換しなければなりません。
かったるくてやってられません。

で、それって、エクストラクタというよりもコレクタ、です。

あるいは、ファンをめちゃめちゃ頑丈にして、木っ端ごときでは壊れない作りとして、吸い込んでも粉砕して排出するくらいにするってことですが、こうなると、ちょっと自作は難しい気がします。

ちなみに、薪製造用の既成品はいくつかあるんですが、どれもこういう仕組みなので、ファンが頑丈なんだろうと思います。

出典 Wikipedia

出典 Wikipedia

というわけで、押す方法を考えているんですが、霧吹きは、ベンチュリ効果 で陰圧(負圧)を生じさせるわけで、この理屈を使えば、清浄な空気を高速で押し出せば良いだけなので、ゴミがファンにぶつかることはないと思うんです。
で、こういう装置を アスピレータ っていうんだそうです。

これでチェンソークズが吸えるほどに陰圧(負圧)を発生されることができるのか、木っ端などがアスピレータに詰まらないのか、というようなことが気になりますが、ちょっとググった範囲では、水槽だの、炭酸風呂だと、流体として水を使うケースが殆んどでした。(水を使わないものは、インジェクタと言うという話もあるようですが)

まあ、構造自体は、塩ビパイプで適当にやってみようとは思うのですが、流体を空気に絞って考える場合、ダイソンの扇風機のように コアンダ効果 を応用した方法を検討したほうがいいかもしれませんが、そんな複雑な立体をどうやって設計し、整形するのか、これも自作は相当厳しそう。
自分が思いつくくらいだから、すでに偉い人がそういう集塵機を作ってそうな気がするんですけど。

たかがゴミ掃除、されどゴミ掃除、奥が深いですね。

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2 thoughts on “続・チェンソーダストエキストラクタ

  1. コンプレッサーの圧縮空気を利用するハンディタイプのアスピレーターなら工場で使って居ます。
    溶接のノロや切りくず、オイルなども吸い出せます。

    形はエアガンの後ろにゴミ袋を付けた形で、エアホースはグリップの処に接続して
    先端がサクション側になっていて、そこからゴミと空気を誘引しながら吸い込みます。
    吐出側に帆布袋があってゴミはそこに貯まりますが、空気は袋の繋ぎの部分から抜けるようになっています。

    これの大型があれば行けるのかもね。

  2. yas さん、既成品もあるんですね。ただ、コンプレッサーでガンガン空気を使うなら、結構消費電力がすごいことになりそうですね。

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