アッグ的薪割り機を活用して、ボーリングをしようと思っているのですが、色々調べていくうちに、ボーリングのアウトラインが少しづつ見えてきました。
ただ単に、パイプをぐるぐる回せば掘れる、というものではなく、ベントナイトなどでドロドロの水を作り、これを圧送することで、掘削したボーリング孔を保持するとともに、掘削により生じた土砂等を地上まで運び上げる、ということがわかってきました。
eBay を眺めていて、より安価でシンプルなもの を見かけたんですが、ボーリングマシン自体は、上から順に、
- ロッド等を上下させる機構 = ウインチ
- ロッドを回転させる機構 = ボーリングマシン本体(エンジン等+ギアボックス)
- ロッド内部に泥水を送る機構 = ウォータースイベル
- ロッド
- ビット
という順番になっています。
ものによっては、マシン本体とウォータスイベルとの上下関係が逆になっているものもあるようです。
買ったほうが良さそうなものは、ウォータスイベル、ロッド、ビット、ですね。
まず、スイベルは結構高い部品のようです。
New water swivel. This water swivel has a 1″ inlet (with hose barb included) and a 1″ water course with standard 1″ NPT to connect drill rod to. Will fit power heads with a 7/8″ output shaft,( includes the locking pin). If you have a 1″ output shaft , email first , we can do that. The center shaft is CNC made from solid shaft steel for long life (not soft steel). Also has a powerful ratchet , that has forward , reverse , and free wheel . Makes installing and removing the drill rod quicker and easier. MADE FOR DRILLING WATER WELLS Improved performance with graphite impregnated seals that are replaceable.
The center shaft is zinc coated to improve longer life .
Everything in first picture is included in this listing .
- weight 7 pounds
- 9″ tall
- Max psi 90
- RPM range 0-250
If you have any question please email fist .
Thank you for looking and have a great day …
仕様的には、泥水を送る口は 1″ で hose barb(タケノコニップル)付き、ボーリングロッド側のネジは、1″ NPT (米式の管用テーパーネジ)ということのようですが、こっちの希望で作る的なことも書いてありますね。
ちょっと思うところがあるのですが、ロッドに関わることなので、後述します。
で、問題はロッドです。
当たり前ですが、ロッドはどれだけ掘ったら水が出るか、それは事前にはわかりませんが、概ね 40 — 50m 掘ってでないなら、諦めた方がいいということのようですから、逆算すると 1 本 2m とすれば、20 — 25 本程度必要になるわけです。
井戸掘りを仕事にするつもりは微塵もないので、ロッドにお金をかけるのは勿体ないと思うんですが、要するに、ロッド自体を輸入するのか、国内で調達するのか、という問題があるわけです。
1″ のガス管は、25A というものになるかと思うのですが、パイプクランプ(いわゆるポニークランプ)を使う際に、アメリカのパイプと日本のパイプの寸法の差に微妙な違いがあることは知っているので、今回、それが原因で問題が生じないか、ということが気になるわけです。
それともう一つは、ネジの問題。
日本国内で NPT のネジが切れるのか、ということ。
後、ネジの細さも気になります。
というのは、後述すると書いたことなんですが、アッグ的薪割り機ですが、トルクが 1,885Nm ほどあります。
たとえば、ロビンエンジン 6HP を搭載している SP-7500 ですが、動画を見るとロッドの回転数は 60rpm 程度かな、と思うわけですが、EX-17D と仮定すると、3600rpm のエンジンで、トルクは、11.3Nm ですので、減速比 1:60 の場合、最終的なトルクは 678Nm ということになり、アッグは 3 倍ほど強いことになるわけです。
SP-7500 は、掘削ロッド 約 1.4m × 25本 外径 43mm ということになっているわけですが、ガス管であると仮定した上で、外径から考えると一回り大きな 1-1/4″, 32A を使っているものと思われます。
よって、ロッド自体もそうですが、それ以上に、継手部分、特にメス-メスの継ぎ手が破断してしまわないか、破断してしまわないにしても、外せなくなるのではないか、という懸念があります。
それであれば、32A を使って、継ぎ手も専用のもの を使ったほうがいいのではないか、とも思うのですが、5 set で $120 ほどしてしまうので、仮に 25 set 買うとなると、$600 もかかるのです。
これは完成品ではないので、パイプ自体は別途手配し、溶接しなければなりません。
これに対して、NPT 1″ の die (1/2″ — 1″ までのセット)は、安いものでは $50 くらい、まともなものでも $200 強で買えるのです。
なので、1″, 25A のパイプを買って NPT ネジを切りさえすれば、切った部分は、当然、外径はアメリカでの規格と同じになると思われるので、それ以外の部分の外寸の問題は、日本国内のもののほうが肉が厚いということなので、トルクがありすぎてねじ切えさえしなければ、それでいいんじゃないかとも思うのです。
1″ NPT を使うとして、両端が 1″ NPT のパイプを接続するための継ぎ手、これは日本では入手が難しいと思うので、アメリカで調達したほうが良さそうです。
最後にビットです。
5 bits includes :
- 2″ pilot/center drill (carbide tips) (2flute)
- 3″ pilot (carbide tips) (2flute)
- 4″ reamer (4flute)
- 5″ reamer (4flute)
- 6″ reamer (4flute)
All new 1″NPT. includes couplers
CUSTOM MADE FOR DRILLING WATER WELLS / GEOTHERMAL
ということなんですが、5″, 6″ のリーマーがいるかどうか、使い物になるかどうか、それはさておき、2 万円弱なので、安くはないのですが、その金額で、自作できるか、というと少々厳しそうでもあるわけです。
実際、石に当たったら、ダイヤモンドを使わないとどうにもならないとは思うわけで、地質からして、その確率はとても高いのですが、経験からして、層になっている場合は、石として比較的柔らかい上に、それほど厚くないのですが、風化してない、玉状に残った花崗岩に当たったら、それこそ 1m とか、2m とか、平気であるので、ダイヤモンドでも貫通できるか、できるとしても、ビットの損耗を考えると、場所を移動した方がいいのか、などいろいろ悩むわけです。
まあ、そのあたりのことはこのあたりのボーリング屋さんに聞いたら、知ってはいるんでしょうが、当然、商売の基本ですから、教えてくれることはないでしょうし、聞くのも失礼ってもんかなと思います。
いざとなれば、航空便で取り寄せれば、それほど時間がかかるものでもないし、ビットに関しては、適当に自作して、石に当たったら諦めるということで、月曜日にアッグ的薪割り機を引き取ったら、コーンの取付部位を確認し、ボーリングに流用できそうなら、ウォータースイベル、1″ NPT のダイ、継ぎ手、このあたりを手配して、作業の計画を練りたいと思います。
今思っている構成は次のようなものです。