FISKARS X25 ようやく入荷しました

今日は昨日通関が切れていたものの D/O が間に合わなかった FISKARS X25TrueNorth TN20 を引き取ってきました。

FISKARS 製品ですが、間違えてファイルを消してしまったのではないかと思って確認をしたり、支払い履歴もつきあわせたのですが、去年の 6 月から入荷がなかったようです。8 ヶ月も入荷がなかったということになります。
しかも、仕入れ価格も、毎月改定されてどんどん値上がっている状態です。

TrueNorth TN20 なんて、昔は CA$900 しませんでしたが、今は CA$1,400 ほどします。為替レート CADJPY が 90 とすると、為替手数料や現地のローカルデリバリーコストを入れると、100 くらいになりますので、現地価格を円換算すると 14 万円くらいすることになります。
日本に輸送するのに、2 — 3 万かかりまして、16 — 17 万。
国内の納品コストが 1 — 2 万かかるので、17 — 19 万が原価です。
消費税を加えると、18.7 — 20.9 万が原価ですが、発注や支払い、通関などの作業の手間、自社とはいえ、倉庫のコストなどは一切入ってません。
えーっと、売価っていくらに設定してたっけ?
約 22 万ですね。
ここからモールの手数料で 5% 消えますので、入金されるのは二月後で 20.9 万円です。
あらまあ、売価=最も悪いケースでの原価じゃあ〜りませんか。
お金を立て替えて、仕事もして、販売後の責任もあって、なんということでしょう。。。

そういう状態にもかかわらず、運賃についても CIC, Container Imbalance Charge などといって、追加料金が必要になったり、Pear Pass Fee などといって、LAX だとさらに追加料金が必要です。
あと、Truck Clean Up Recovery とかいって、トラックの洗車代(?)まで別途請求されたこともありました。
しかも、こういうの、「後出しジャンケン」で、払わないと運んでもらえません。
今だと、$100 のものを運ぶのに $30 程度かかっている状態です。船便でです。
こういう状態ですから、とても商売になりません。

なので、非常に心苦しいのですが、せめて 1 割程度の粗利は確保させていただきたいので、価格を随時値上げさせていただいています。
ぼったくるような気持ちはさらさらないのですが、モノは入ってこないし、入ってきても、半年後とかなので、お店自体が回りません。
経費も増大しているし、もともと努力で吸収できるようなマージンを設定していないので、為替や原価の変動をもろに受けます。
値上げについて、ご理解いただければと思います。

それと、アメリカからの貨物ですが、内容点検を済ませてきました。
金曜日だし、来週は薪割り機の配達と SV100 の契約に出かけてくるので、それから戻っての通関になると思います。
長らく品切れしていたボブキャット用のリム、高所作業用パレットなどが入荷しますが、これらもものすごく仕入れ価格が上昇してしまいました。

おそらく海外と取引をしている人は皆ひしひしと感じていることだと思いますが、日本の購買力の低下は目を覆いたくなるような状況です。うちの商品は生活必需品かどうかちょっと怪しいものが多いのですが、食料やエネルギーなど、生死にかかわるものも、今後は買い負けして輸入できなくなるものも出てくるでしょう。
本当に由々しき状態だと思います。

とはいえ、できることしかできないので、自分は自分なりに頑張っていきたいと思います。