長く放置していた修理 2 件です。
まずは、バリカン(ヘッジトリマー)のホースの延長です。
ViO-30 でもかなりギリギリというよりも時々引っ張るような感じだったので、日立は機械式ワンタッチの分伸びているので、そのままだとホースが全く届きません。
カバーを開けてみたらバンジョーで、これは今は作れないホースなので、ブラケットを作って、そこでホースを固定しつつ、ジョイントすることにしました。
見ての通りなんですが、ブラケット自体は M20 で、ボルト穴は大体 20.5mm くらいなのです。
この穴にホースを通そうかと思ったんですが、G 1/2″ は 20.9mm くらいで、本当にほんの少し細くて通りません。
ステップドリルで広げようと思ったんですが、無理でした。
なもんで、アングルに 22mm の穴を開けて、固定することにしたんですが、M20 はボルトもナットも高いので、M10 を使うことにしました。
M10 だとスパナサイズは 17mm です。つまり、正六角形に内接する円の直径が 17mm ということですから、外接する円の直径は $ \frac{2 \times 17}{ \sqrt{3} } $ で求められるわけですが、19.63mm となり、20mm 強の M20 用のボルト穴に収まります。
薄い M10 ナットは位置がずれないように突っ込んでおきます。
それとバンジョーですが、ボルトのサイズが M20 くらいに見えたので、試しに G 1/2″ を突っ込んでみたらぴったりでした。
ボンデッドシールと組み合わせて様子を見てみていますが、今のところ漏れてはいません。
そのうちひっかけたりすると思うのですが、ホースが傷んでも普通に G 1/2″ のエルボ等を使って、修理できそうです。
あまり物のホースを組み合わせているので、取り回しはかなりぐちゃぐちゃですが、とりあえずは使えるようになりました。
早速試運転してみたんですが、非常に快調です。
ハンマーナイフと違い、ほとんど油を使わないので、エンジンを吹かす必要もありません。
1.5m で刈り取るし、蔓状のものも絡まったりすることもなく、石などが飛散するリスクもとても低いです。
万一噛み込むようなことがあっても、反転動作で外すことができます。
思ったよりも切断能力難く、若い真竹も切り倒しました。
流石に広葉樹は親指くらいまででしたが。
デメリットとしては、当たり前ですが、刈った草を粉砕する機能はないので、別途、集草するか、破砕する必要があります。
破砕するにしても、そこそこは短くカットしてあるし、ハンマーナイフに絡まるというようなことは大幅に軽減されると思います。
これもずっと放置してしまっていたグラップのソレノイド配線ですが、重い腰を上げて修理しました。
これもまた、見ての通りです。
AliExpress でかった MagSafe のようなコネクタを使っています。
強く引っ張ると磁石が外れ、断線しないようになっています。
ケーブル自体は 6 芯なのですが、実際には、ローテータ左右で 2 本、トング開閉で 2 本、アースで 1 本、都合 5 本でいいので、少しでもトラブルを減らすために 5 極のものを使っています。
アタッチメント側は元々の配線の色と、MagSafe 的コネクタの配線の色を合わせました。
よって、OilQuick の配線と、MagSafe 的コネクタの色の組み合わせは次のようになります。
色の組み合わせが不細工すぎますが、とりあえずは動くので、当面はこれでいきます。
| イワフジ 端子番号 |
SOL 接続 | 動作 | OilQuick 配線色 |
MagSafe 的コネクタ 配線色 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | +24V | 白 | ||
| 2 | SOL, a2 | トング 開 | 茶 | 黄 |
| 3 | SOL, b2 | トング 閉 | 黄 | 緑 |
| 4 | SOL, b1 | ローテータ右旋回 | 緑 | 黒 |
| 5 | SOL, a1 | ローテータ左旋回 | 黒 | 白 |
| 6 | アース | 赤 | 赤 |
あとは、元々の端子の位置に MagSafe 的コネクタを配置する作業があります。
以前はガッチリ固定しすぎで、それで着脱の際のほんのちょっとのずれで端子が破損していました。
今思っているのはポリカ等の柔軟で、衝撃に強い素材で緩く支えることで、磁石の力で少々の位置のずれを無視して接続するようにすれば、着脱の際に壊れることを大幅に減らすことができるのでは、ということです。
案ずるよりも産むが易し、やってみてから考えたいと思います。
本来は、油圧用のポートが 4 つあり、うち二つは使っていないので、そちらに電気配線すれば、油圧カプラの接続の際に相当正確に位置が決まるし、油圧による直線的な動きで安定しているので、どうしてそっちに配線を持ってこなかったのか、そうしなかったのにはそれなりの訳があるかもしれませんし、今更コストをかけたくもないので、まずは、上に書いた方法を試しみようと思います。