独立型の電源用に、少し前に古い太陽光発電システムを破格で譲ってもらったんですが、パワコンがついてきたもんで、連携しようと思ったんですが、色々と問題にぶつかりました。
まず、パワコンが古すぎて JET 認証、というものの有効期限が切れているとかいないとか、それですんなりと設備認定が取れない、という問題が一つ。もう一つは、パネルが古すぎて発電効率が悪いので、連携できない可能性がある、ということです。
パワコンについては、その JET 認証の有効期限がどれくらいの期間あるものかは知りませんが、比較的寿命が短く、おおむね 10 年程度、20 年は確実にもたないと思われるので、そういう古いものをコストを掛けて取り付けても、すぐに壊れる可能性が高いわけで、この部分は、どうでもいいといえばどうでもいいかなと思っています。
新品であれば、ある程度足切りがあるのはわかるのですが、中古品に関しては、その当時基準を満たした製品であれば、寿命が 30 年近くは期待できるわけで、しばらくして取り外したものは、必然的に、二度と連携することができない状態になる可能性は、少なく無いと思うわけです。
それ以前の問題として、例えば、ソーラーフロンティアの CIS パネルは、単位面積当たりの発電量、すなわち変換効率は結晶系のそれに比べて大きく劣ります。
今回入手したパネルは、ND-155AN というシャープのものなのですが、10 年前に発売されたもので、スペックは次のようです。
http://www.nikkeibp.co.jp/archives/304/304276.html
ND-155ANは、表面に凹凸構造を持つテクスチャーガラスを採用して、反射を抑え、近隣の住民らに迷惑にならないようまぶしさを抑える。外形寸法は1165×990×46mmで、公称最大出力は155W。
フレーム部まで計算に入れても、面積は、1.165m x 0.99m = 1.15335m2 なので、これで 155W、つまり、0.155kW 発電するならば、変換効率は 13.4% あることになります。
これに対してソーラーフロンティアの最新パネル、SFR100-A の仕様を見てみると、0.638m x 1.231m = 0.785378m2 で 100W、変換効率は 12.7% ですから、10 年前の ND-155AN よりも劣るわけで、CIS だとよくて、結晶系だとダメ、というのはおかしな話だと思うわけです。
まだまだ使えるパネルを使わせない、というようなことがあるのであれば、国の考えはまったく理解できません。
あくまでも、四電に電話して、連携について尋ねた時にそのようにいわれただけですが、相手は四電ですから、いい加減なことをいう訳もないし、そういう仕組があるのでしょう。
連携するしないは、かなりどうでもいい(理由はそのうち別のエントリーでかくと思いますが)ことなので、さっくりと独立型で使えばいいだけのことなのですが、発電効率での中古パネルの切り捨てが事実だとすると、かなりの愚策と断罪せざるを得ない、と思いますので、事実関係は把握しておきたいと思います。
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電力会社的には電力品質が悪い太陽光発電を出来るだけ避けたい思惑があるから
何でもいいから断る理由をとってつけただけかも。
四電を養護するわけではないですし、yasさんの指摘はそのとおりなんですが、それ以前の、国の設備認定という手続きの時点で弾かれている、ということなんです。
まあ、電気屋さんも、新しい太陽電池が売れるわけではないので、かかる手間は同じでも、実入りは少ない、だから、後回しという大人な事情があるのかもしれません。
再生可能エネは助成金で成り立つ事業だから、いろいろと事情があるのでしょう。
国民や企業を経由して、官僚の懐に流れつくはずの金が、自分たちの思惑通りに流れずマネーロンダリングが出来ないからです、と勝手な想像をしてみよう。