バイオコークスが届きました

K さんから、バイオコークス を送ったと電話を頂いていたのですが、今日届いていました。
K さん、ありがとうございます。

バイオコークス については、少し前に記事に書いてありますので、それってなんなの、という方は、是非そちらもお読みいただければと思います。

2015-06-01 00.56.42送られてきたものは、株式会社石橋 さんが、廃菌床を原材料に加工したものです。

サンプルで送ってくださったものなので、少量ですが、持ってみた感覚はずっしりと重く、比重は、1.2〜1.3 くらいということですから、水に沈む、密度が非常に高いものです。

大きさの比較用に缶コーヒーを置いてありますが、結構太く、長さは短い、寸胴型になっています。
小さいものも入っていますが、原材料、製造方法など、違いはわかりません。

箱はビニールで養生されていたのですが、やはり、若干の粉末が発生し、また、不快なにおいではない(個人的には良いにおいにも感じる)のですが、無臭ではなく、どちらかと言うと、においは強め、といえます。

原材料は、廃菌床、つまり、きのこを作った後の培地ですから、元々は食品生産の残渣であり、不潔なものではなく、熱処理されている上に、含水率も極めて低いので、水に濡らすことがなければ、なんの問題も発生することはないと思います。

2015-06-01 00.58.38断面を見ると、色が濃くなっている部分とそうでない部分があることに気づきますが、おそらく、色が濃い部分が熱処理されて、強固にリグニンで固められている部分だと思います。
太いものは、中まで熱が通ってないのだと思いますが、その部分がもろくてボロボロと崩れてくるのか、というとそんなことはないようです。

まだ使ってないので、推測の範囲ですが、着火については、非常に困難だと思います。なので、これ単体で薪ストーブで使う、というのは非現実的で、効率的にも良くないと思います。その反面、非常に硬く、密度も高いため、燃え始めると、安定して長時間の燃焼が可能になるように思います。

モミガライトやオガライトは、ちくわのように真ん中に穴があるのですが、使用目的によっては、あのように空気に触れる面(あるいは、熱によりガス化したものが抜けやすいように)を設けたほうがいいだろうし、中央部分は熱が通ってないので、中央部分にもヒーターを設けておけば、より安定した品質の製品が作れるのではと思いました。

中には資料も入っていたのですが、どこまで公開していい情報なのか判断しかねるため、そちらの方は割愛します。

バイオコークス を薪ストーブ用として考えた場合、都市部など、薪を保管するスペースの少ない方、かつ、衛生的な木質燃料を安定して求めている方に魅力的な製品と思います。
密度が高いため、輸送や保管のコストがセーブでき、熱処理されているので衛生的、形状も一定なので、ハンドルもしやすいです。

将来的には、Hearth & Home でも取り扱ってみたいなと思いますが、その前に、自分で使って、納得できるかどうか、ということは問題です。

燃焼の温度、速度、必要とする空気の量や流れ、薪とは当然異なる可能性が高いので、既存のストーブでは、燃焼温度が高すぎたり、あるいは、空気が不足してくすぶったり、というリスクが無いわけではないと思います。

自分はあまり興味が無いことですが、燃焼時の美しさ、これも少なくない方が重視するポイントでもあります。

大掛かりな製造プラントが必要になるため、Hearth & Home として、製造することは限りなく不可能ですが、注目していきたいと思います。

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