神社って、本当に泥棒の被害によくあいます。
で、クラウドファウンディングサイト、makuake のバナーで Secual を見たんです。
金額だけ見て、良さそうだな、と思いましたが、とんでもない落とし穴がありました。
これ、月々の料金ががかかるんですよ、それも 980 円(税別)も。
イニシャルコスト的には、低廉でいいと思いますが、機能そのものに、いくつか疑問があります。
たとえば、振動センサーということですが、窓の場合、風等による振動もあれば、道路沿いなどであれば、車の通行により振動が発生します。
その昔、この手のものを某企業の研究所でやってた身からすると、振動センサーだけでどうやって犯罪などを検出するのか、疑問がつきません。
はっきり言って非常に難しいんです。
現実的に考えると、センサーを取り付けて、環境の振動を拾い続けて、その中で特異なパターンを検出して以上として発報する必要があるわけですが、あまりに誤報が多ければ、うざったくてシステム自体を切ってしまうので、とても難しいです。
実際、振動や超音波、赤外線など複数のセンサーにより監視するシステムでしたが、それでも、例えば、猫を飼っている場合、どうしても誤認識が起こってしまう。
猫がいれば、センサーが誤認識することなんて想定できないお客のほうが悪いと思いますか?
ブラザーの FAX の上に猫が乗って、その上で尿をする、それにより機械が故障するのは、ブラザーが悪いそうですよ。
この防犯装置、当然猫対応はできているのでしょうか?
神社の場合、猫ではなく野生動物もいますが、それらが徘徊することでいちいち発報されたら全く使い物になりません。
そういう詳しいことが全く書いてないので、どの程度使えるものなのか、とても気になります。
まあ、初年度の利用料無料、というのは事実上、正直このプロダクトは、β テスト、下手をするとそれ以前の完成度のものを有償テストに参加させるようなものではないのかと思うのですが、プロジェクトのページを見れば、ほぼ完璧なプロダクトと誤認しかねません。
非常に興味深く思う反面、集めている資金の設定額なども明らかにおかしい、これだけのシステムの開発予算としては、最低でもその 10 倍以上はかかりますし、ハード(センサーやゲートウェイ装置)のプロトタイプ生産についても、金型代やパッケージデザイン台すら賄えないでしょう。
あまりに不透明だし、金額も大きく、プロジェクトがコケた時、どうなるのか、という部分、また、成果物が謳い文句とあまりに違う場合の責任の所在など、そういう部分に関して、規制をしていかないと、近い将来、大きな問題に発展する可能性が高いと感じました。
現実問題、今は、Panasonic のシステムを導入していて、このシステムより若干イニシャルが高いですが、ランニングコストがかからないので、しばらく様子を見てみたいと思います。
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