どんど焼き

今日はどんど焼きでした。

歳徳神(としとくじん, とんどさん)
出典 Wikipedia

どんど 焼きってなんだ、って話は 去年にそれなりに書いた のですが、どんど(とんど・どんと)は歳徳神 ということのでした。

平安末期の歌人で有名な西行は伊勢の神宮にお参りして、

なにごとの おはしますかは知らねども
かたじけなさに 涙こぼるる

と詠んだと伝えられますが、ただありがたく、かたじけなく「思わず手を合わせてしまう」それが神道というものであり、昔の人々は、燃え上がる火の中に「神」を見たのでしょう。

我々日本人にとっての「神」という存在は、自然界の一つ一つの働きに人の及ばない何か大きな力を感じ、「ありがたい」と同時に、「畏れ多い」と崇めてきました。

火というものは、時には災いをもたらしますが、同時に、古くから我々の生活の中にあって、今日ではあらゆる産業の基盤ともなっているわけです。

江戸時代後期の国学者、本居宣長は、古事記伝の中で、

凡てか迦微とは古御典等に見えたる天地の諸の神たちを始めて、其を祀れる社に坐す御霊をも申し、又人はさらにも云はず、鳥獣木草のたぐひ海山など、其与何にまれ、尋常ならずすぐれたる徳のありて、可畏き物を迦微とは云なり
すぐれたるとは、尊きこと、善きこと、功しきことなどの、優れたるのみを云に非ず、悪きもの、奇しきものなども、よにすぐれて可畏きをば神と云なり。

と記しました。

そういうことなのかなと思いました。

明日もまた、どんど焼きです。

ボチボチ頑張りたいと思います。