雨ざらし薪

facebook で Y さんとメッセージ交換していたら、チャット状態になったんですが、その時、雨ざらし薪について、前から思っていたことを少し話したのですが、忘れないうちに、メモしておこうと思います。

自分の主張の要旨をかいつまんで書くと、

  • 雨ざらしにするといっても、実際に一本一本薪を並べて雨に当てないと、ちゃんと雨に当たらない
  • 仮に一本一本並べても、下半分は雨は当たらないから、裏返さないとけない

というわけで、実際問題、ちゃんと雨にあってないんじゃないのか、と思うわけです。

あと、薪に日光を当てたら乾く、という主張。

雨ざらしと全く同じ理屈で、自分はそれは意味があっても、本質ではないという考えです。
s/雨/日光/g 状態。

  • 日光を当てるといっても、実際に一本一本薪を並べて日光に当てないと、ちゃんと日光に当たらない
  • 仮に一本一本並べても、下半分は日光は当たらないから、裏返さないとけない

と読み替えられます。

丸太小屋に住んでいるのでわかるんですが、木はものすごく断熱性能が高いのです。

日にあたってる面はそれなりに暑くなりますが、反対側はひんやりしています。
太陽光で薪が加熱されるとしても、それは表面的なものだと思います。

それでも、無意味ではなく、当然、積算すればかなりの差が生じるので、薪を高く積むと傾いて崩れるわけで、日当たりが良いほうが早く乾くことは間違いのない事実でしょう。

まあ、日光の話は置いておくとして、雨ざらしにすると早く乾く、というそもそもの理屈が今一つよくわかってないんです。

木は伐られた後も生きている(即死しない)わけで、樹液(樹脂)で伐られた部分を保護しようとすると思うわけです。実際、カルスを形成して、修復していきますし、埋けておくと、そこから根を張り、あるいは、枝を伸ばして復活します。

自分の考えでは、雨ざらしにすることで、樹液を洗い流すことで、かさぶたに相当するカルスの形成を防ぐ、このことにより、木が早く死んで、この際に、導管など自由水が抜ける経路を阻害されることが軽減される、だから、早く乾く、ということなのか、とも思いました。

樹液を抜く、ということでいえば、例えば、ウッドバッグがすっぽりと入る、直径 1.2m くらい、高さ 1.4m くらいの円筒形の水槽を用意しておいて、その水槽にウッドバッグをセットした状態でコンベアで薪を投入して、水を注入、一晩くらいつけておけば、すくなくとも、雨晒しするよりは、樹液は抜けるのではないか、と思いました。

まあ、大きな水槽を作って、使い物にならなかったら洒落になりませんから、そもそも漬けることに意味があるのか、意味があれば、どれくらい漬けるのが効果的なのか、水はどれくらい使いまわせるのか、などを調べて、コストと効果を考えねばなりません。

Y さんの分析では、湿潤状態と乾燥状態が繰り返されることで乾燥時に収縮が起り、このことによりクラックなどが発生する(物理的な損傷)、そして、ことにより乾燥が促進される作用もあるのではないか、とのことでした。

これもなるほどと思います。

いずれにせよ、今の時点での薪製造プロセスとしては、ウッドバッグに詰めてしばらく雨ざらし、その後、テントカバーを装着し、秋口まで自然乾燥、その頃までに、分別機をどうにかすること、あと、乾燥機も早めにどうにかしたいと思います。

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