まずは乾燥機を観察してみる

世間一般的な用語なんでしょうか、「車輪の再発明」。意味は、既に存在しているものを再び一から作ること。reinventing the wheel のことなんですが。

薪の乾燥について、色々と考えていることですが、今やろうとしていることは、まさに「車輪の再発明」に近い状態、ということに気づきましたので、まずは、広く普及している普通の乾燥機について、観察してみることにしました。

9063ジロジロ。

構造としては、まず、試料を入れる箱、チャンバーがありますね。この箱のなかに、乾燥させたいものを入れて、内部を真空にするわけですね。

オートクレーブのような円筒形を想像していたのですが、意外とショボイですね。潜水艦のようにものすごい圧力で押しつぶされないように、もっともっと固い構造かと思ったら、見た目、ほとんどただの箱です。

でも、考えて見れば、所詮、1 気圧ですから、この大きさなら、この程度で十分なんでしょう。潜水艦なら 10m しか潜れません。(10m 潜るごとに +1 気圧) 潜水艦はもっと深く潜れるので、桁違いに頑丈ってことですね。

9059そこからパイプでつながっているトラップがあります。このトラップで、水分を除去するようです。真空ポンプに水が入らないようにするためだと思うのですが、トラップできるのは水だけなんでしょうか?

蓋を開けてみると、コイルが入っています。このコイルの中を冷凍機で作った冷媒が循環して、真空ポンプによりチャンバーから引かれた機体が冷却される仕組みのようです。つまり、トラップにより除去可能なものは、冷凍機により冷やすことにより、凍結させられるもの、ということになりそうです。

凍結によりトラップするのであれば、運転中は、このコイルの回りに霜が発生していくはずです。それはどうやって運転しながら排出するのでしょうね?

木材は豆腐ほどではないにせよ、体積比で言えば、豆腐と大差ないほどの水を含んでいることがありますから、チャンバー内の容積の半分程度が水、というくらいの状態も考えられます。写真のトラップの大きさでは、水の行き場がなくなることは容易に想定できます。運転中にドレン水、として排出する機構を備えているのか、ちょっと気になりますね。

そうでないなら、運転を停止し、チャンバー内に逆流しないように閉塞した上で、霜取り運転を行って、トラップしたものを排出しないといけない、ということになってしまうと思います。

実際に、豆腐でも突っ込んで、乾燥させて、その過程を観察してみようと思います。

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